ウツボカズラ(ネペンテス)の育て方

食虫植物

ウツボカズラ(ネペンテス)の育て方を解説したページです。

ピッチャーとも呼ばれる捕虫袋を持つ食虫植物の一種で、ウツボカズラはその独自の姿で非常に人気がある植物です。ウツボカズラの基本的な特徴や育て方をご紹介します。

スポンサーリンク

ウツボカズラの特徴

ウツボカズラは東南アジア、マダガスカル、オーストラリアが原産の食虫植物です。ウツボカズラ科ウツボカズラ属で、世界に約70~90種類ほど自生しています。

ウツボカズラは捕虫器と呼ばれる葉が変化したツボ状に袋を持ち、甘い香りで虫を誘いこみます。この捕虫器が葉の本体であり、葉のように見えるものは本体ではなく、偽葉といいます。

捕虫器の中はつるつると滑るような作りになっていて、虫は一度捕まってしまうと出ることはできません。捕虫器の中はほとんどが水分ですが、酸性の消化液も入っていて、捕まった虫は溶かされて養分にされます。

つる性で樹木に絡まって成長する植物で、大きいものになると15mにもなります。高温多湿の熱帯雨林に多く自生するウツボカズラは、種類によっては高山地帯や山岳地帯にも自生する植物で、別名をネペンテスといいます。

特に標高3000mの高山地帯に自生するものは、特殊なものや変わった姿のものが多く散見されます。高山地帯に自生するものなどの特殊なものでない限り、寒さには非常に弱い植物です。特殊な環境下で育つ種類も多いため、根が貧弱な種類も多く、日本で育てるには少々難しいといわれています。

ウツボカズラは栄養が乏しい土地に自生するものが多く、必要な栄養分を根で吸収することができません。そのため、不足する栄養を虫で補うように進化した植物です。

大型のものになると、ネズミなども捕食することがあります。大型になる種類としてはフィリピンのミンダナオ島固有種であるネペンテス・トランカータが知られています。

基本データ

難易度 やや難しい
価格 1,000円~5,000円(希少品種はより高価)
成長速度 普通
花・種 黄色
日照量 日光を好む
温度 高温を好む
湿度 多湿を好む
花言葉 甘い罠、からみつく視線、油断

ウツボカズラが好む環境

捕虫袋を沢山付けた食虫植物のウツボカズラ(ネペンテス)

日当たりと置き場所

ウツボカズラは日光を好む植物です。基本的には1年中日当たりのいい場所で管理する植物です。春や秋の日差しが柔らかい時期であれば、しっかりと日光に当てて管理してください。

真夏の気温が30度を超えるような日が続くときには、直射日光に当ててしまうと葉焼けなどを起すので、遮光ネットや寒冷紗で日差しを遮るか、明るい日陰に置くようにしましょう。

寒さには非常に弱い植物で、20度以下の気温が続くだけで枯れてしまう危険があります。気温が20度を下回るようなら屋内の温かい場所に移動してください。特に夜、暖房などがなく気温が低くなる時は段ボールや新聞紙、ビニール袋を使って保温するようにしてください。

基本的には、窓辺などの日当たりのいい場所に置くのがおすすめです。高温多湿のジャングルに自生するものが多いウツボカズラは、乾燥が苦手なので、葉水で室内の湿度を保つようにするといいでしょう。

屋内で育てる場合

屋内で育てる場合には、あたたかく、日光のよく入る場所がおすすめです。ただし、真夏の直射日光は刺激が強すぎて葉焼けを起すので、カーテンなどで遮光するようにしてください。

寒さに非常に弱いので、秋ごろであっても特に夜中の気温が20度以下になる場合には、段ボールなどで保温するように心がけましょう。冬には1日中暖房かかかっていて、日光がなるべくあたる場所に置きましょう。

乾燥は苦手なため、暖房や冷房で部屋が乾燥するときは葉水などで、室内の湿度をあげるようにしてください。温室やサンルームなどがあると育てやすい植物です。

屋外で育てる場合

日本で、屋外で育てるには難しい植物です。

春の気温が高くなりだしたころか、秋の気温が下がる前、残暑の時期であれば外でも育てられます。春と秋であれば日光にしっかり当てるようにしましょう。

真夏には明るい日陰に移動するか、遮光ネットなどで、日差しを遮るようにしてください。秋口に気温が下がり始めたらすぐに室内の温かい場所に移動しましょう。

温度・湿度

高温には強い植物です。

寒さには弱く気温が20度を下回ると枯れる危険があります。乾燥を嫌うため、葉水などで空気中の湿度を管理しましょう。

用土

水はけのよい土か水苔を使います。もともと根が貧弱で乾燥にとても弱い植物ですので、水苔であれば水分の管理がしやすくなります。

土を使う場合には、赤玉土をベースに、2~3割くらい鹿沼土とピートモスを半分ずつブレンドするといいでしょう。水はけがよく腐植質の土がおすすめです。

ウツボカズラを上手に育てるコツ

食虫植物ウツボカズラ(ネペンテス)の人気品種ネペンテス・レディラック
ネペンテス レディラック

水やり

高温多湿のジャングル育ちのウツボカズラは、多湿を好む植物です。春~秋にかけては、土の表面が乾いてきたらしっかりと水をあげてください。とはいえ、やりすぎると今度は根腐れの原因になってしまうので、加減が必要です。

夏場には乾きやすいので、ほぼ毎日の水やりが必要です。ただし、日中の暑い時間に水やりをしてしまうと、地中や水苔が蒸れてしまい、枯れる危険があるので注意してください。

水苔で育てる場合には、乾いてきたら水をたっぷりあげるようにします。水苔は常に適度に湿っている状態を維持するようにしましょう。

冬になる前、秋でも気温が15度を下回ってくると、生育が緩やかになってくるので、少しずつ水の量を減らしていきましょう。冬場には、春と同じく、土の表面が乾燥してから水をあげるようにしてください。

葉水

1年を通して多湿を好む植物なので、毎日葉水を木全体にふりかけて空気中の湿度を保つのがおすすめです。

肥料の与え方

ウツボカズラは肥料ほとんど必要がありません。

それでも肥料をあげる場合には、4月~10月くらいの成長をする時期に、3か月に1度くらい薄めた液体肥料をあげるといいでしょう。

ウツボカズラの選び方

赤いピッチャーを付ける食虫植物のネペンテス(ウツボカズラ)

袋がついている、病気や害虫がついていないといったところを見るといいでしょう。

とくに袋は重要で、弱っていたり、育てる環境が悪いと袋を付けないので、これがあれば元気な株だと分かります。

ウツボカズラの増やし方

ウツボカズラは挿し木か株分けをすることで増やせます。

ただし、切った部分が乾いてしまうと枯れてしまうため、乾燥防止のためにも、切ったらすぐに水に刺しておきましょう。水分の蒸発を防ぐためにも、枝に葉がついている場合は1枚~2枚を残して取り除き、残ったはも半分にカットするといいでしょう。

挿し木をするときには切り取る枝に新芽がついていることを確認しておきましょう。

この新芽がついていなければ、たとえ根が伸びたとしても成長することができません。挿し木をするのは水苔がおすすめです。とにかく乾かさないということが重要になってくるので、土よりは管理をしやすいからです。

水苔は水をたっぷり含ませておき、挿し木にする枝に巻くようにしてさし、器に入れるといいでしょう。水苔は常に湿った状態を保ちます。なるべく日の当たる明るい場所に置くようにしましょう。一月くらいで根が出て定着します。

ウツボカズラの植え替え

5月~6月に植え替えをします。水苔で育てている場合は、古い水苔は棄てましょう。

新しい水苔に植え替える前に、古くて傷んでいる根はきれいに取り除くと、元気に育ちます。新しく清潔な蜂と水苔、軽石などを用意します。水苔にはたっぷりと水分を含ませるようにしましょう。

鉢に軽石を敷き、水苔を根に巻くようにして株を入れます。植え替えた直後は乾燥を避け、しっかりと水をあげるようにしましょう。

病気・害虫

ウツボカズラは育てるには管理の難しい植物ですが、実は病気にはかかりにくい植物です。捕虫器があるせいか、害虫もたいして寄ってこないので、そういった意味では手間のかからない植物であるといえます。

ただし、株が弱ってくると害虫が寄ってきます。

ハダニやカイガラムシに注意が必要となりますが、もしも薬剤をまいて害虫予防をする場合には、気温に気を付けましょう。気温が30度以上と、高くなりすぎた時に薬剤をまいてしまうと、葉に薬害が出てしまうことがあるからです。

病気に関してはそこまで注意は必要ありませんが、根に寄生するセンチュウという寄生虫には気を付けましょう。

センチュウはもしも寄生されてしまうと、駆除することはできません。寄生されないように、予防することが大事です。センチュウの予防には、年に1回植え替えをする、古い土や水苔は絶対に使わないといった対策が考えられます。

ウツボカズラの毒性や危険性について

得意毒性や危険性はありませんが、捕虫器の中には産の消化液が入っているので、ペットや子供がいる場合には口にしたり、指を入れないように気を付けましょう。

タイトルとURLをコピーしました