コキアの育て方

園芸植物

モコモコした見た目と紅葉が色鮮やかなコキアの育て方をご紹介しているページです。

赤ピンク色に紅葉するコキアは植物とは思えないほどの綺麗さで、日本でもコキアの鑑賞を売りにした植物園などが存在しています。

下記では自宅でコキアを育てる際のポイントについて解説しています。

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コキアの特徴

コキアは西アジアや中央アジアなどのユーラシア大陸に広く生息するヒユ科ホウキギ属(バッシア属)に分類される一年草です。

細く繊細な茎と葉が密に茂り、円錐形に整った草姿をしているのが特徴で、秋になると紅葉により真っ赤に色づきます。

まるく愛らしい草姿と葉の紅葉を楽しむ植物ですが、夏から初秋にかけて1~2mm程度の花が咲きます。ただし、花は小さく目立たないため鑑賞価値はあまり高くありません。

樹高は50~100cmほどと高くなりすぎないため、低めの生垣や花壇の縁取りにもよく使われます。コキアの樹形には、丸くまとまる種と細長く延びる種があります。

日本では江戸時代から栽培されており、コキアの枝を束ねたものを箒として利用していたことから「ホウキギ」という和名が付いています。

基本データ

難易度 やや易しい
流通名 コキア、ホウキギ
成長速度 普通
花・種 9月頃に花が咲きますがあまり目立ちません
日照量 日光を好むため日当たりのよい場所で管理します
温度 暑さには強いものの寒さには弱い植物です
湿度 多湿を嫌うため風通しのよい場所で育てます
花言葉 恵まれた生活、夫婦円満、忍耐強い愛、私はあなたに打ち明けます

コキアが好む環境

日当たりと植えるのに適した場所

コキアは日当たりがよく水はけのよい場所に植えるのが適しています。日照不足になると弱々しい枝になり十分に紅葉しません。

また、湿度の高い環境を嫌うため、風通しのよい場所を選んで植えてください。

やせ地でもよく育つ丈夫な植物なので、肥沃な土壌ではひょろひょろと徒長して弱い株に育ちます。砂利が混ざったような砂地のほうがまるく整った樹形になります。

コキアは耐暑性に優れ、夏の直射日光にも負けません。ただし、強い日差しが当たる場所で育てていると水分の蒸発が盛んになり、水切れを起こすことがあるため注意しましょう。

冬になると枯れてしまう一年草なので、冬越しのための対策は特に不要です。冬の間に種が落ち、春になると同じ場所で発芽することがあります。

植え付ける土質はあまり選びませんが、酸性度を苦手とするので、弱酸性~中性の土壌で栽培するのがおすすめです。

温度・湿度

コキアは耐暑性に優れる反面、寒さには弱い植物です。

夏の直射日光や西日にも強いため夏越しのための対策は不要です。ただし、高温期は水分が蒸発しやすくなるので、日なたで管理する場合は水切れに気をつけます。

寒さを苦手としますが、冬になると枯れてしまう一年草なので、冬越しの必要はありません。

夏場は水切れに注意しますが、多湿を嫌うので水を与えすぎるのもよくありません。土が加湿状態になると生育が悪くなるため、植え付ける用土には水はけのよい土を使用します。

用土

コキアは湿度の高い環境を苦手とするので、根腐れを防ぐためにも用土には排水性に優れた土を使います。また、酸性土では育ちにくいため弱酸性~中性の土を選びましょう。

鉢植えの場合、赤玉土(小粒)7:腐葉土3などの割合で混ぜた土か、園芸店などで販売されている市販の草花用培養土を使用します。

地植えにする場合は、堆肥や腐葉土などの有機物を2~3割すき込んで2週間ほど寝かせた土壌に植え付けます。水はけが悪い場合は砂利を混ぜると改善します。

コキアを上手に育てるコツ

水やり

鉢植えのコキアには、鉢土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えます。鉢底から水が流れ出るくらいの量が目安です。多湿を嫌うので、受け皿に溜まった水はすぐに捨てましょう。

乾燥しやすい夏場は、水切れを避けるため1日1~2回水やりをしてもかまいませんが、過湿にならないよう必ず土の状態を確認してからにします。

やせた土地でも育つコキアには、やや乾燥気味の環境が適しています。地植えの場合は、自然の雨による水分のみで問題ありません。

肥料の与え方

コキアへ肥料を与える際は、控えめに施すのがポイントです。もとはやせ地でも育つ丈夫な植物なので、肥沃な土壌では間延びして軟弱になります。

苗木を植え付ける時に、元肥として緩効性の化成肥料を土へ混ぜ込んでおきます。その後、追肥として3か月に1度、同じく緩効性化成肥料を土の上へばらまいて施肥します。

カリ分を多く含む肥料を使用すると草がよく茂り、コキア特有の草姿がしっかりします。

冬越し

コキアは夏から秋にかけて鑑賞し、冬には枯れてしまう一年草なので、冬越しの対策は特に必要ありません。

冬の間に種が土の上に落ち、種を採取しなくても自然に発芽することがあります。翌年も栽培したい場合はこぼれ種をそのままにしておいてもよいでしょう。

紅葉が終わる頃の枯れたコキアを刈り取り、箒を作ることもできます。刈り取った枝葉を風通しのよい場所で乾燥させ、枯葉や不要な枝を取り除きます。

必要に応じて柄を取り付け、枝の根元を麻紐などで結んだらオリジナル箒の完成です。

コキアの選び方

コキアの苗を購入する際は、本場が3枚ほど付いた健康なものを選びましょう。根がしっかりと張っていて、ぐらついていないものがおすすめです。

害虫が付いていると後になって株が弱る可能性があるので、病害虫に侵されていないか葉の裏まで確認すると安心です。

またコキアは種子も販売されているので種から育てることもできます。

コキアの増やし方

コキアは種まきによって増やすことができます。種の採取は10月下旬頃、紅葉が終わり、葉が茶色く枯れたタイミングでおこないます。

枯れたコキアを根元から切り取り、新聞紙や大判の白い紙の上で振るか、軽く叩いて種を落としましょう。この方法で、ゴマよりも小さい種がたくさん取れます。

採取した種は、紙袋などに入れて風通しのよい日陰で保管し、翌年の春になったら土にまきます。地面に落ちたこぼれ種から自然に発芽することも珍しくありません。

コキアの種まきは、4~5月頃が適期です。移植を嫌うため、庭や鉢土に直接まいて苗を育てます。種をまいた後は土の表面が乾かないよう水やりをしましょう。

芽が出てきたら、丈夫なものを残して適度に間引きます。株と株の間隔が20~30cmになるよう間引いてください。

コキアの植え替え

コキアは太い根を地中にまっすぐと張る「直根性」の植物です。根を少しでも傷めると株が弱ってしまい、うまく根付かないため移植には向いていません。

植え替えの作業によって根を傷つける可能性があるので、種や苗を植え付ける際には、初めから栽培に適した場所を選んでください。

種まきは直まきするのが理想ですが、育苗ポットで苗を育てる場合は、苗が小さいうちに鉢または地面に植え付けましょう。

病気・害虫

コキアがかかりやすい病気には「うどんこ病」があります。

うどんこ病は、湿気の多い時期に発生しやすい病気です。葉に白い斑点のようなカビが発生し、放置すると葉が枯れてしまいます。発症した箇所はすぐに切除してください。

白い斑点ができ始めた初期段階であれば、重曹水や薄めた酢を吹きかけることで治療になります。

コキアは成長後に害虫がつくことはまれですが、まいた種や幼苗がダンゴムシに食べられたり、アブラムシやシロオビメイガの被害に遭ったりする場合があります。

アブラムシは、茎や葉に寄生して栄養分を吸い取り、株を弱らせる害虫です。発見したらすぐに霧吹きや粘着テープで取り除くか、薬剤を用いて駆除します。

シロオビメイガは、その幼虫が葉の裏に付いて葉肉を食害に遭わせます。表皮を残すため、被害箇所は表面が透けたように見えます。

成虫になっても葉を食べるので、こまめに葉の裏を確認し、幼虫のうちに退治しましょう。

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