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フレボディウム・オーレウム・ブルースターの育て方

シダ植物

青味のある変わった葉色のフレボディウム・オーレウム・ブルースターは珍しいシダ植物の一種です。

枝分かれするように大きく成長していく葉はやや縮れていて薄く繊細。涼し気な印象を与えてくれるインテリア向けの観葉植物でもあります。

このページではフレボディウム・オーレウム・ブルースターを育てるポイントについてご紹介しています。

フレボディウム・オーレウム・ブルースターの特徴

フレボディウム・オーレウム・ブルースターはウラボシ科フレボディウム属に分類される熱帯性のシダ植物です。

青みがかったシルバーグリーンのマットな質感の葉が特徴で、株の中心から羽のように広がる草姿がおしゃれな観葉植物です。

光に透かすと青白く輝いて見える葉は美しくクールな印象なので、洋室から和室までどんなインテリアにも馴染みます。

フレボディウム・オーレウム・ブルースターは流通量が少ない希少品種ですが、耐陰性があり寒さにも強いため初心者にも育てやすい植物です。

星のように見える円形の胞子嚢が葉の裏に並ぶ様子が「ダイオウウラボシ(大王裏星)」という和名の由来となっています。

フレボディウム・オーレウム・ブルースターはシダ植物なので花や実はつけません。

基本データ

難易度 簡単
成長速度 やや速い
花・種 シダ植物なので葉の裏に胞子嚢が出来ます
日照量 耐陰性がありますが日照不足には注意しましょう
温度 寒さには強いですが冬は5℃以上を保つようにします
湿度 多湿を好む植物なのでこまめに葉水を与えます
花言葉 魅惑、愛らしさ

フレボディウム・オーレウム・ブルースターが好む環境

出典 shopify.com

日当たりと置き場所

フレボディウム・オーレウム・ブルースターは直射日光に弱いため明るい日陰で管理してください。

屋内で育てる場合

フレボディウム・オーレウム・ブルースターは耐陰性が強いため屋内でも育ちます。

強い日差しに当たると葉が焼けてしまうので、直射日光が当たらない場所に置くようにします。レースのカーテン越し程度のやわらかい光を当ててください。

ただし、まったく日が当たらない場所には向いていません。日光が不足すると葉が落ちたりすることがあるため室内の明るい場所で管理するのがおすすめです。

フレボディウム・オーレウム・ブルースターは乾燥すると葉の先から傷んでしまいます。冷暖房などの乾いた風が直接当たらないようにしてください。

屋外で育てる場合

フレボディウム・オーレウム・ブルースターは春から秋にかけて屋外で管理することができます。

ただし、直射日光が当たると葉焼けを起こしてしまうので、遮光ネットや寒冷紗を使用して50%~75%の遮光をするのが良いでしょう。

フレボディウム・オーレウム・ブルースターは寒さに強い植物ですが、耐寒温度は0℃なので冬になったら室内へ取り込んでください。

温度・湿度

フレボディウム・オーレウム・ブルースターは暑さに強く、熱帯を原産としますが寒さにも強い植物です。周りの環境は0℃以上であれば育ちます。

ただし、雪や霜が降りると株が弱ってしまうので、ベランダなどの屋外で育てている場合は冬になったら室内へ移すと良いでしょう。

フレボディウム・オーレウム・ブルースターはシダ植物の中では乾燥に強いほうですが、水切れすると葉先から枯れてしまいます。こまめに葉水を与えて空中湿度を高めに保つようにしてください。

用土

フレボディウム・オーレウム・ブルースターは水分を好む着生シダなので、鉢植え以外にもヘゴ板に着けたり水苔やバークチップに植え込んだりして飾ることもできます。

ケト土7:赤玉土(小粒)3の割合で混ぜた土を粘土状にして根を包み、水苔を覆って糸で巻くとおしゃれな苔玉になります。

鉢植えの場合は市販の観葉植物用の土を使用するのが簡単です。土が常に湿った状態になると根腐れを起こしてしまうのでなるべく水はけの良い用土を使いましょう。

フレボディウム・オーレウム・ブルースターを上手に育てるコツ

水やり

フレボディウム・オーレウム・ブルースターは乾燥すると葉の先から枯れてしまうので水切れには注意してください。

春から秋の生育期には土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えましょう。受け皿に溜まった水は根腐れの原因になるので捨てるようにします。

冬の期間は生育がゆるやかになるため水をあまり必要としません。土の表面が乾いてから2~3日後の水やりが目安です。冬場はやや乾燥気味に管理すると耐寒性が高まります。

葉水

フレボディウム・オーレウム・ブルースターは乾燥して水切れを起こすと枯れてしまうので定期的に葉水を与えてください。

シダ植物は多湿な環境を好むため霧吹きなどでこまめに水を吹きかけましょう。フレボディウム・オーレウム・ブルースターを育てる際は空気中の湿度を高く保つのがポイントです。

葉水には葉の乾燥を防ぐだけでなく害虫を予防する効果もあります。また、フレボディウム・オーレウム・ブルースターの葉にはホコリが積もりやすいので、葉水の際に濡らしたティッシュペーパーなどを使って拭き取ってください。

肥料の与え方

フレボディウム・オーレウム・ブルースターは生育期である5月~9月に肥料を与えます。

緩効性の固形肥料を2か月に1度、土の上に置くようにします。液体肥料を使用する場合は規定の濃度に希釈したものを2週間に1回のペースで与えましょう。

肥料を与えすぎると肥料焼けを起こして根が傷んでしまうため適量を守ってください。冬場はフレボディウム・オーレウム・ブルースターの成長が緩慢になるので肥料は必要ありません。

フレボディウム・オーレウム・ブルースターの選び方

フレボディウム・オーレウム・ブルースターを購入する際には害虫が付着していないか必ず確認してください。

害虫の付いた株を選ぶとフレボディウム・オーレウム・ブルースターが弱ってしまったり、他の植物へ移ってしまったりする可能性があります。

葉にボリュームがあり元気な株を選ぶようにしましょう。

フレボディウム・オーレウム・ブルースターの増やし方

フレボディウム・オーレウム・ブルースターは株分けによって数を増やすことができます。

株分けとは、親株から根や茎を切り分けて株の数を増やす方法です。フレボディウム・オーレウム・ブルースターをコンパクトに仕立て直したい時にもおすすめです。

フレボディウム・オーレウム・ブルースターを株分けする場合、まずは鉢から株を取り出して古い土を軽く落とします。株元にハサミやナイフなどで切れ込みを入れ、手を使って2~3つの株に分けましょう。

切り分けた株をそれぞれ新しい鉢へ植え付ければ、株分け完了です。古い葉をカットすると見栄えが良くなり、株の負担を減らせます。

株分け後はたっぷりと水を与えて風通しの良い日陰で管理します。発芽したら少しずつ明るい場所へ移して通常通り育てます。

株分けの時期は成長期に入る5~6月頃が適しています。

フレボディウム・オーレウム・ブルースターの植え替え

フレボディウム・オーレウム・ブルースターは植え替えせずに放置すると鉢の中に根がまわって根詰まりを起こしてしまいます。根詰まりは根腐れや葉の変色を引き起こすので、2~3年に1回のペースで植え替えをしましょう。

鉢底から根が出てきたり水やりの際に上手く吸収しなくなったりした時も植え替えのタイミングです。

フレボディウム・オーレウム・ブルースターは以下の手順で植え替えます。

  1. 一回り大きな鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷く
  2. 新しい用土を鉢の1/3程度まで入れてならす
  3. 株を鉢から抜き出し、古い土を1/3程度落とす
  4. 鉢の中心へ株を置いて土を隙間なく入れる
  5. たっぷりと水を与えて風通しの良い半日陰で管理する

植え替えの時期はフレボディウム・オーレウム・ブルースターが生育期に入る5~6月が適しています。

病気・害虫

フレボディウム・オーレウム・ブルースターは特に目立った病気の心配はありません。

冬の期間は葉が落ちやすくなりますが、根が生きていれば春になると新芽が出てきます。夏の直射日光で焼けてしまった葉は元に戻らないので切り取ってしまいます。

フレボディウム・オーレウム・ブルースターにはまれにアブラムシやカイガラムシなどの害虫が付くことがあります。

これらの害虫は葉の養分を吸い取って株を弱らせるため、見つけ次第すぐに拭き取るか洗い流して駆除しましょう。

害虫による被害が大きい場合は殺虫剤を使いますが、カイガラムシの成虫には薬剤が効きにくいため歯ブラシなどを使ってこすり落としてください。

害虫を予防するには、過度な乾燥と過湿を避けて適切に管理することが大切です。

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