春になり暖かくなってくると観葉植物を植え替えするべきかどうか迷いますよね。
冬の間は成長が鈍ると言われる観葉植物でも、人が快適に過ごせる環境であれば思ったよりも成長してしまい、春先に植え替えをした方が良い鉢も出てくるかと思います。
最近、観葉植物の調子が良くないだとか、元気そうには見えるけど鉢底から根がはみ出して来たとか色々気付く事があると思うので、春に植え替えが必要となる観葉植物のサインをまとめてみました。
春先に植え替えを検討した方が良い理由
園芸関連の番組を見ていると春先や秋は植え替えについて解説している放送を見かけますね。
植物の植え替えは一般的に春先がおすすめなのです。
春先になぜ植え替えた方が良いのか?といった理由も含めて植え替えについてご紹介します。
温かい室内だと冬季でも観葉植物は成長する
冬の気温が寒い時期は成長が止まっている様なイメージがあるかもしれません。
ですが、それはあくまでも屋外の植物のお話で、室内で育てている観葉植物たちは温かい室内にいる状態です。休眠をする条件の温度でもないので、冬も成長をしています。
前回いつ植え替えましたか?
意外に植え替えを忘れてしまうという人も最後にいつ植え替えたのかを思い出してみてください。
一般的には毎年、もしくは2年おき程度で植え替えする方法がおすすめされています。例えば、去年に植え替えをしなかった場合、鉢内の用土が肥料不足になっている可能性があり、充分な成長が出来ない問題も出てきます。
成長期前に植え替えてあげる
多くの植物は春から秋の間に成長します。気温が上がってくると成長速度が増すのでそれを見越して先に植え替えをしてあげると良いです。
例えば根が弱い種類もいます。成長する前に植え替える事で、根にダメージは多少及ぶかもしれませんが、成長期と共に根のダメージを早めに回復させる事が出来るというメリットもあります。
観葉植物がこんな風になったら替えのサイン
観葉植物が根詰まりしている時のサイン
植物がのびのび成長していくためにも避けなくてはいけないのが鉢内の根詰まり。
根詰まりには気を付けたいと思っていてもなかなか外見からは根の状況を判断しにくいですよね。以下でご紹介している特徴に当てはまっている場合、もしかしたら根詰まりしているサインかもしれません。
葉っぱの色が冴えない
わかりやすいのが葉の色。以前より葉の色が悪くなってきたかも?という見た目の変化があります。
古い土のままだと植物に必要な栄養が不足する他、根詰まりしていると根が養分を上手く吸い上げられなくなったりし、結果として葉等に異常が見られるようになります。
この症状が見られるようであれば、肥料切れや根詰まりの可能性をまず疑ってみましょう。
鉢底から根が出ている
鉢内の根がギュウギュウになって鉢の底の水はけ用の穴から出てきている場合があります。
この場合はなるべく早く植え替えをしてあげる必要があります。
下の葉が黄色くなり枯れ落ちる
根がひしめき合っている状態は植物にも大きなストレスがかかっています。
その影響から効率よく水分や肥料を取り込みにくくなるため、下の葉が黄色くなったり、枯れてきたりします。
水を与えていてもしおれ気味
植物の根は水分や栄養を取り込む役目もありますが、主に根の先の方で栄養や水分を取り入れています。
根が詰まっている事で充分に先端部分まで水が行き届いていない可能性があります。
土に水が浸透していくのに時間がかかる
水やりをしてもなかなか水が浸透していってくれない、そんな時も根がギュウギュウに詰まっているためになかなか浸透しないという状況です。
観葉植物が肥料不足の時のサイン
植物が成長していくために時々与える肥料も肥料切れになっていないか?という見極めをしにくいですよね。
下記の様な症状が出た場合は肥料切れが原因の一つになっている可能性があります。
葉っぱの色が冴えない
通常、肥料が十分に足りている植物の葉は緑が深く色もキレイです。肥料が切れてくると葉の色が深い緑から薄い緑色になってくる場合も。
以前より葉の色が薄くなってきているかも?という場合は肥料切れも考えましょう。
下の葉が黄色くなり枯れ落ちる
肥料切れが出てくると下の葉が枯れ落ちてくる傾向もあります。
植物は栄養不足で現在の葉の数を維持できなくなると、古い下の葉から落とし始める傾向があります。
1枚か2枚落ちただけで進行が止まるようあればそのまま様子を見て大丈夫ですが、侵攻が止まらなかったり新芽も出にくくなっているという場合は肥料切れも考えておきましょう。
新しい葉が他より小さい
新芽が出てきたものの、なんか前に出てきた葉より小さいと感じた場合も肥料が足りていない可能性があります。
また、新しい葉が歪な形だった場合も注意が必要です。
以前より成長ペースが遅くなっている
観葉植物の種類によって成長のペースは違いがありますが、育てていくうちになんとなく成長のペースを把握できる様になります。
以前より遅いと感じるようであれば肥料不足の可能性も疑ってみましょう。
植物は元気でも植え替えが必要な場合
植え替えのタイミングで根詰まりや肥料不足のサインが特に見られないから大丈夫かも?と思うかもしれません。
見た目に問題が無かったとしても、観葉植物の成長の事を考えると以下の条件に当てはまる場合は植え替えを検討した方が良いでしょう。
2年以上植え替えていない
購入してから植え替えずにそのまま育てていたり、1回植え替えたから大丈夫かも?とそのまま育ててしまいがちですが、植え付けている用土の肥料が足りていない場合もありますし、他にもサインが見えていないだけで根詰まりを起こしているかもしれません。
2年以上植え替えていない観葉植物は植え替えてあげてください。
水をやってもすぐに土が乾いてしまう
水やりをしていると土の乾き具合が鉢によって違いますよね。数日経過してから乾いてくる程度ならわかりますが、水をやって土が乾くのが早い鉢もあると思います。
土が早く乾いてしまうのは、成長して鉢が小さくなった時の特徴の一つで、土の量も足りていない状況です。根が鉢の中で一杯だったり、鉢底から出る寸前の状態がこれだったりします。
土が早く乾いてしまう観葉植物は早めに植え替えをして余裕がある鉢に変えてあげましょう。
昨年に比べて成長ペースが落ちていない?と思った時に念のため肥料不足という問題が起きていないかを考えておきましょう。
観葉植物の植え替えに最適な時期
観葉植物だけでなく植物の植え替えに適している時期は春や秋におすすめされています。
植え替えをする事で植物の根に多少なりとも負担がかかってきます。
上記の「春先に植え替えを検討した方が良い理由」でも既出していますが、成長するタイミングの前に植え替えをする事で根にかかった負担やダメージも成長と共に回復させる事も出来るので、植え替えによる失敗もしにくくなります。
一般的には夏の暑い時期を避けた5月~6月、9月~11月頃あたりが植え替えにおすすめされています。
夏期は暑さによる負担も大きいので、夏季の植え替えは避けましょう。
ただ、先ほどご紹介した様な根詰まりや肥料不足のサインが出ている場合は、早めに植え替えてあげる事を検討してみてください。
見た目に植え替えのサインが出ている場合はそのままにしておくと最悪、枯れる原因になってしまう事も。
特に室内で管理している観葉植物であれば過酷な温度変化や温度環境は避けられて管理されていると思いますので、植え替えサインを見かけたら早めに植え替えてあげるのも一つの対処方法になります。
まとめ
見た目にも楽しませてもらえる観葉植物。育てるならスクスク成長してほしいですよね。
スムーズに成長させるためにも以外に必要になってくるのが植え替えです。
植え替えはちょっと面倒と思って植えたままそのまま放置してしまっていませんか?
定期的に植え替えをしてあげると根詰まりや肥料不足の心配も少なくなりますし、成長しやすくなります。
意外に植え替えしてみる事で「え?こんなに根が成長してたの?」と成長スピードに驚いてしまう事もあるぐらい、植物はスクスク育っていきます。
植物にとっても最適な環境になる様に管理してあげてください。