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ワイヤープランツの育て方

観葉植物

ワイヤープランツは細い茎に小さな丸い葉っぱがこんもりと茂る観葉植物です。

単体では勿論、寄せ植え等にも良く利用されポピュラーな植物のワイヤープランツを、上手に育てるコツについてご紹介しています。

ワイヤープランツの特徴

ワイヤープランツはニュージーランドを原産とするタデ科のミューレンベッキア属に分類される常緑小底木です。

ワイヤープランツという名称の通り、細いワイヤーのような茎が特徴的です。長く這うように伸びる茎に小さく可愛らしい葉をたくさん茂らせます。

室内に飾ればインテリアのおしゃれなアクセントになり、屋外ではガーデニングやグラウンドカバーなどに使われたりして愛好されています。花束の引き立て役としても人気の植物です。

ワイヤープランツには耐陰性があり丈夫なので初心者にも育てやすい観葉植物です。生育が旺盛なため、冬に葉が枯れても根が生きていれば春に再び新芽を出します。

春から夏にかけて淡い黄色の花を咲かせますが、花のサイズは2〜5mm程度と非常に小さいです。注意深く観察してみましょう。

基本データ

難易度 初心者向き
価格 300円~2,000円程度(3号サイズ)
成長速度 速い
花・種 春から夏頃に非常に小さな淡い黄色の花を咲かせます
日照量 耐陰性がありますが日光を好むため明るい場所で管理します
温度 寒さには比較的強く0℃以上の環境であれば育ちます
湿度 乾燥に弱いですが土の過湿は根腐れの原因になります
花言葉 純愛、あなたを思っています、憧れ

ワイヤープランツが好む環境

日当たりと置き場所

ワイヤープランツは日当たりを好みますが葉焼け防止のため直射日光には当てないようにしましょう。

屋内で育てる場合

ワイヤープランツは耐陰性があるため屋内でも育てることができます。

ただし、日差しを好む植物なので窓際などの明るい場所に置くようにします。

室内でも直射日光が当たると葉焼けを起こす可能性があるため、レースのカーテン越し程度の光量が当たるよう置き場所を調整してください。

ワイヤープランツは乾燥が苦手なので、エアコンの風を直接当てないようにしましょう。

屋外で育てる場合

ワイヤープランツは日当たりを好み寒さに強いため屋外で管理することもできます。

0℃前後の寒さまで耐えられるので、霜が降りない地域であれば地植えも可能です。

しかし、真夏の直射日光が当たると葉焼けを起こしてしまいます。夏場は鉢を明るい日陰に移動させるか遮光ネットなどを使って遮光をしましょう。

温度・湿度

ワイヤープランツは耐寒性にも耐暑性にも優れた植物です。

冬場は0℃前後まで耐えることができるのでベランダなどの屋外でも管理ができますが、雪や霜がつくと葉が落ちてしまいます。室内で越冬させると安心です。

ワイヤープランツは乾燥に弱い植物です。水分が蒸発しやすい春から夏の期間の水切れには注意してください。

ただし、土の過湿は根腐れの原因となるため植え付ける用土には水はけの良い土を使用しましょう。

用土

ワイヤープランツは乾燥が苦手ですが、水はけの悪い土を使用すると根腐れを起こすことがあります。できるだけ水はけが良く通気性に優れた培養土を使用してください。

ホームセンターなどで購入できる観葉植物用の土であれば問題なく育ちます。

自分でブレンドする場合は、赤玉土(小粒)6:腐葉土3、軽石またはパーライト:1などの割合で混ぜた土を使用するとよいでしょう。

ワイヤープランツを上手に育てるコツ

水やり

ワイヤープランツは乾燥が苦手な植物なので水切れを起こすと葉を落としてしまいます。

水が蒸発しやすい春から夏にかけてはワイヤープランツの生育期でもあるため、土の表面が乾いてきたらたっぷりの水を与えます。鉢の底から水が流れ出るくらいの量が目安です。

ワイヤープランツは気温が低くなると成長が緩慢になります。冬場は水やりの回数を徐々に減らし、乾燥気味の状態で管理してください。

地植えの場合は、根付いてからの水やりは不要です。ただし、夏場に乾燥が続く場合は水を与えるようにしましょう。

葉水

葉水はワイヤープランツの葉が乾燥するのを防ぐほか、ハダニなどの害虫を予防するのに効果があります。

とくに蒸散が盛んな夏場や、暖房が効いた室内で育てる冬の期間には、霧吹きなどで葉の全体に水を吹きかけてください。

また、葉水を与えることで葉にホコリが積もりにくくなります。植物の見栄えを良くするのにも効果的なので、葉水は定期的に与えるようにしましょう。

肥料の与え方

ワイヤープランツは肥沃な土を好みます。春から秋にかけての生育期には固形の緩効性肥料を2か月に1度のペースで置くようにしましょう。

液体肥料を使用する場合は、規定の濃度に希釈したものを10日~2週間に1回を目安に与えてください。

ただし、真夏に肥料を与えると根が弱ってしまう可能性があるため控え目にします。成長が緩慢になる冬の期間は肥料を与える必要はありません。

ワイヤープランツの選び方

ワイヤープランツを購入する際は、葉がよく茂っていて光沢があるものを選びます。

葉が全体的に黄味がかっていて柔らかい場合は、日照不足の可能性があるため避けたほうがよいでしょう。また、株に病害虫がついていないか必ず確認してください。

ワイヤープランツの増やし方

ワイヤープランツは挿し木や水挿し、株分けで増やすことができます。

挿し木で増やす場合、固くて丈夫な茎を先端から15cmほどの長さにカットして、下の方の葉を取り除きます。

同じ方法で茎を10本用意して輪ゴムで束ね、土を入れた容器へ挿し込みます。新芽が出るまでこまめに水やりをして明るい日陰で管理します。

ワイヤープランツの水挿しは、15cmほどに切り取った茎を水の入った容器に挿して発根を待ちます。根が出た後もそのまま飾り続けることができます。

株分けをする際は、鉢からワイヤープランツを抜き出して根の土を手で落とし、ナイフやハサミで2~3つに切り分けます。

それぞれの株を新しい鉢へ植え付け、水が乾かないよう気をつけながら半日陰で管理します。1~2週間したら通常通り育てます。

ワイヤープランツの植え替え

ワイヤープランツは生育が旺盛なので根詰まりを起こしやすい植物です。2年に1回を目安に植え替えをおこないましょう。

鉢底から根が出ていたり水の吸収が悪くなったりした時も植え替えのサインです。

基本的な植え付けの手順は以下の通りです。

  1. 一回り大きな鉢底に鉢底ネットと鉢底石を敷く
  2. 清潔な土を鉢の1/3ほどまで入れる
  3. ワイヤープランツを鉢から引き抜き土を揉み落とす
  4. 鉢の中央にワイヤープランツを置き、土を追加する
  5. 鉢底から流れでるくらいたっぷりの水を与えます。

株を大きくしたくないときは、茎と根を同じ割合でカットして減らし、同じ大きさの鉢へ植え替えましょう。

植え替えのタイミングは4~6月が適しています。

病気・害虫

ワイヤープランツは特に目立った病気の心配はありませんが、水切れや根詰まりによって葉が落ちたり、日照不足で枯れてしまったりすることがあります。

丈夫な植物ですが、放置することなく適切に管理しましょう。

ワイヤープランツに付きやすい害虫にはハダニやアブラムシがいます。

ハダニは白い粉のような虫で、乾燥すると葉の裏側に棲みつきます。アブラムシは春から秋にかけて新芽や若い茎に発生する害虫です。

害虫が付くと葉から養分を吸い取って植物を弱らせるので、発見次第すぐに駆除しましょう。霧吹きや粘着テープを使って取り除くか、被害が大きい時は殺虫剤を吹きかけて駆除します。

日頃から風通しの良い場所に置き、定期的に葉水を与えて乾燥を防ぐことで発生を予防できます。

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