赤やピンク色、白色の葉がまるで造花のようなカラジュームの育て方を解説しているページです。
カラジュームを綺麗に維持しながら育てるポイントをご紹介しています。
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カラジュームの特徴
カラジュームは南米原産のサトイモ科ハイモ属(カラジューム属)の多年草で、和名は錦芋といいます。
大きさこそ違いますが、サトイモの葉っぱによく似たハート型の葉を持っています。
葉の色は白やピンク、赤、緑とピンクの二色などがあります。
原産地の熱帯アメリカに原種が十数種類ありますが、18世紀後半にヨーロッパに渡った後に品種改良され、1,000種類近くになりました。
他にもタイなどでも独自の品種改良がおこなわれ、アメリカやヨーロッパとは違ったタイプのカラジュームが開発されています。
球根で繁殖させる植物で、冬になると葉を落として球根だけで越冬をします。
基本データ
難易度 | 普通 |
価格 | 1,000円~3,000円(種類によっても違い、大きいものでは15,000円~20,000円のものもある) |
成長速度 | 早い |
花・種 | 白 |
日照量 | 日光を好む |
温度 | 高温に強く、低温に弱い |
湿度 | 普通 |
花言葉 | 喜び、歓喜、爽やかさ、分かち合い |
カラジュームが好む環境
日当たりと置き場所
日の光を好む植物で、日光によくあてると葉が美しく染まります。
ただし、気を付けなければ葉焼けを起すので、日光に当てる場合は徐々にならしていくのがいいでしょう。
基本的には明るい日陰に置くのがおすすめです。
さらに耐寒性が弱く、冬場は室内の温かい場所に置いた方がいいのですが、そうすると日照不足になる恐れが高く、葉が傷んだり色あせてしまいます。
葉が落ちるまでは冬の間もしっかりと日光浴をするように心がけましょう。
屋内で育てる場合
屋内で育てる場合はなるべく窓のそばなどの明るい場所に置きましょう。
日光を好む植物ですが、直射日光を当ててしまうと葉焼けを起してしまうので、レースのカーテンなどで少し遮光するようにしてください。
出来るだけ風通しのいい場所に置くようにしましょう。
寒さには弱い植物ですので、冬は暖かい部屋に置きますが、エアコンの風が直接当たると葉を傷めてしまうので気を付けましょう。
屋外で育てる場合
春~秋にかけては屋外で育てるのに向いている植物です。
日当たりが良居場所で、水はけのいい土であれば地植えも出来ます。
日光を好むので、日差しが柔らかな春や秋は日なたにおいても大丈夫ですが、日なたに置く前には日光に少しずつ慣らしてからにしましょう。
真夏の直射日光は刺激が強すぎて葉焼けを起すことがあるので、真夏には半日陰に移動するか、遮光ネットなどで日光をさえぎるようにしましょう。
寒さには弱い植物なので、気温が15度を下回るようなら室内の温かい場所に移動しましょう。
温度・湿度
熱帯原産なだけあって高温を好む植物で、耐寒性はほぼありません。
日本での越冬は難しく、冬場は葉を落として休眠します。
用土
水はけの悪い土はすぐに根腐れを起してしまうので、できるだけ水はけのいい土を使うようにしましょう。
市販の観葉植物用の土で問題はありませんが、ブレンドする場合には赤玉土にバーミキュライト、腐葉土、鹿沼土などを混ぜるといいでしょう。
カラジュームを上手に育てるコツ
水やり
春~秋にかけては、土の表面が乾いたら水をしっかりあげるようにしましょう。
ただし、水をあげすぎると根腐れを起してしまうので、水のあげすぎには注意しましょう。
秋が深まって寒くなってくると徐々に葉が落ちてきます。10度以下になり葉が完全になくなると休眠に入りますので、水はあげないようにしましょう。
春に植え替えをし、その後にまた水やりを再開してください。
庭に地植えをする場合には真夏の晴天が続くとき以外は特に水やりの必要はありません。
葉水
室内で管理する場合は、葉が乾燥しないように葉水をあげるといいです。
害虫の予防にもなります。庭に地植えをする場合には必要ありません。
肥料の与え方
春~秋にかけて1ヶ月に1度くらい緩やかに効く置き肥の化成肥料をやりましょう。
冬は葉を落として休眠しますので、肥料は与えないようにしてください。
カラジュームの選び方
カラジュームを買う時に一番注意したいのは病害虫がついていないかということです。
他には、葉色が良くしっかりしているものを選びましょう。
カラジュームの増やし方
カラジュームは球根なので、分球で増やすことができます。
催芽の前に4個以上つけて切り分けるといいですが、切り口から病気が入ることがあるので、切り口に灰を付けるなどして乾かすようにしてください。
カラジュームの植え替え
カラジュームは球根の状態で越冬する植物なので、春には植え替えをします。
とはいえ、気温が昼間は23度以上、夜間でも15度以上は必要なので、適正な植え替え時期は早くても4月半ばくらいになります。
球根を掘り出し、温度の上がりやすいプラスチック容器などに用土を入れ、植え付けます。
容器の底には排水できるように小さく穴をあけておきましょう。用土はバーミキュライトなどを使ってできるだけ水はけのいいものにしましょう。
発芽するには高めの気温が必要なので、ビニールなどで覆って保温するようにしてください。
芽が出て、葉が2、3枚付いたら鉢に植え替えます。
病気・害虫
病気は白絹病という、カビが原因の病気にかかることがあります。
暑い時期に発生しやすい病気ですので、見つけ次第取り除きましょう。
5年ほど土の中で生存する病原菌なので、用土を変えるのもおすすめです。
害虫は、外で管理する場合には芋虫がつくことがあるので気を付けましょう。芋虫を見つけたらすぐに駆除してください。
その他、ハダニ、オンシツコナジラミ、アブラムシ、カイガラムシ、ヨトウムシがつくこともあります。アブラムシも見つけたらすぐに駆除しましょう。
カラジュームの毒性や危険性について
毒性はそれほど強くはありませんが、カラジュームもサトイモ科の植物ですので、汁などが肌に触れるとかぶれたりすることがあります。
作業をする場合には手袋を着用するようにしてください。
子供やペットがいる場合には口にしないように気を付けましょう。