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クガイソウの育て方|地植え・鉢植え、摘芯、冬越しのコツ

山野草

夏に青紫色の花穂を伸ばす、クガイソウ(九蓋草・九階草)の育て方を紹介します。

育てるポイントは、日当たりを確保しながら夏の強い西日と水切れを避け、風通しを保つことです。地植えでは乾きすぎる場所を避け、鉢植えでは土の表面が乾き始めたらたっぷり水を与えます。冬は地上部が枯れて休眠しますが、根まで完全に乾かさないよう管理します。

草丈を抑えたい場合は、生育初期に摘芯すると枝数を増やせます。ただし、遅い時期や強い切り戻しは開花を遅らせることがあるため、株の生育を見ながら行います。

クガイソウの特徴

クガイソウを漢字で書くと九蓋草(または九階草)となります。

蓋(がい)とは笠などの被るものを数える単位で、茎に輪生している葉が九層になっているところからこの名が付きました。もっとも、必ずしも九層ではないようです。たくさんあると解釈していいでしょう。

わが国では本州の近畿地方より北に広く分布していてそのエリアの自然環境にマッチしています。たまに北海道でも見かけることがあるようです。

日当たりのよい場所に生える多年草です。本記事では観賞用植物としての育て方を扱い、食用・薬用利用は推奨しません。

基本データ

難易度 易しい
流通名 クガイソウ、九蓋草、九階草
成長速度 普通
花・種 夏期は6~8月で、色は青、紫、白など。花が散ると実が熟し、やがて裂けて種がこぼれ落ちる
日照量 寒冷地では日なた、暖かいエリアではやや半日陰がよい
温度 耐寒性、耐暑性とも強い
湿度 高い湿度にはある程度耐えるが、強く乾燥するのは嫌う
花言葉 明るい家族

クガイソウが好む環境

日当たりと植えるのに適した場所

クガイソウは原則として日当たりがよく水はけのいいところを好みます。

ただし、夏の強い日差しを長時間浴びると葉焼けを起こします。それを避けるには、午後には日陰になる位置に植え付けるというのが理想です。

とはいえ、クガイソウは草丈が1mを超える植物で、花壇の後景としてよく利用されます。そのため、午後は半日陰という都合に合わせるのは難しく、多少は葉焼けを犠牲にしないとならないというのが現状のようです。

鉢やプランターに植え付けた場合も半日陰になる位置に移動させ、秋になれば再び日なたに戻します。もっとも、日陰が長時間続くと花つきが悪くなりますから、その兼ね合いが難しいところです。

庭植えと鉢植えの違い

庭植えは、日当たりと水はけがよく、夏に極端に乾きすぎない場所を選びます。暖地では午後の強い日差しを避けられる場所が管理しやすいでしょう。草丈が高くなるため、花壇では後方に植え、必要に応じて支柱を使います。

鉢植えは、夏の強い日差しや長雨を避けて場所を移せるのが利点です。一方、地植えより乾きやすいため、土の乾き具合をこまめに確認します。購入苗より一〜二回り大きく、根が伸びる深さのある鉢から始め、根詰まりに応じて植え替えます。

温度・湿度

耐寒性のある多年草ですが、高温・強光・蒸れ・乾燥が重なると葉が傷みやすくなります。暖地では午後の強い日差しを避け、株元の風通しを確保します。冬は地上部が枯れて休眠します。

用土

水はけのよいことが条件ですから、鉢植えでは赤玉土と鹿沼土の混合が基本になります。等量で混ぜ、それに腐葉土(またはバーク堆肥、ピートモス)を加えたものが一般的です。

面倒な場合は市販の花・野菜の土でも構いません。鉢底には水はけと水持ちを兼ねて日向土の中粒を入れてもいいでしょう。

3㎝ほどの厚さで敷きつめます。花壇などの地植えにする場合は、粘土質でなければそのまま植えつけます。やはり腐葉土やバーク堆肥をよく混ぜておきます。

クガイソウを上手に育てるコツ

水やり

鉢植えは、用土の表面が乾き始めたら鉢底から流れるまで水を与えます。夏は水切れしやすいため、気温と土の乾きを確認しますが、回数や時刻を固定せず、蒸れや過湿にも注意してください。地植えは根付いた後も晴天と乾燥が続く場合に補います。

冬は地上部がなくても根が休眠しています。鉢土を完全に乾かし続けないよう、乾き具合を見て控えめに与えます。

肥料の与え方

肥料は生育期に、製品表示に従って少量から与えます。地植えで生育が良好な株には多肥を避け、葉や茎ばかりが伸びる場合は追加しません。花後に与える場合も株の状態を確認し、回数を一律に決めないようにします。

冬越し

晩秋に地上部が枯れたら、株元を傷つけない位置で整理します。耐寒性はありますが、鉢は地植えより根鉢が凍結・乾燥しやすいため、地域の最低気温と置き場所に合わせて寒風や強い凍結を避けます。

クガイソウの選び方

ポットに長く植えられていると用土が古くなり、また根が全体に回っていることがあります。

そのような苗を避けるのは当然ですが、販売店によっては掘り上げたばかりの新しい株をポットに植えつけていることもあります。

根が張っていない苗は植え付け後に不安定になりやすいため、芽・葉・根元に傷みや病害虫がなく、株がぐらつかないものを選びます。

クガイソウの増やし方

株分け、種まき、挿し木で増やせます。株分けは植え替え時に、芽と根がそれぞれ残るよう無理のない大きさへ分けます。種は乾燥させず適期にまき、小さい種が水で流れないよう底面給水などで管理します。

クガイソウの摘芯・切り戻し

草丈を抑えて枝数を増やしたい場合は、茎が伸びる生育初期に先端を摘みます。すべての茎を一度に深く切らず、株の勢いを見ながら行ってください。摘芯が遅いと開花も遅れる可能性があるため、花芽が上がってからの強い切り戻しは避けます。

花が終わった花穂を残さない場合は、花穂の下で切り戻します。晩秋に地上部が枯れたら、株元を傷つけない位置で整理します。翌春の芽を誤って掘り返さないよう、地植えでは目印を付けておくと安心です。

クガイソウの植え替え

植え替えは芽出し前の春、または休眠期に入る前の秋が目安です。株と根量に合う深さの鉢を選び、根鉢を必要以上に崩さず植え付けます。元肥を使う場合は製品表示に従い、根へ直接触れないようにします。

病気・害虫

風通しが悪く過湿な環境では病気が出ることがあります。若芽にはアブラムシやヨトウムシなどが付くことがあるため、日常管理で早めに確認します。薬剤を使う場合は、ラベルの適用植物・対象害虫・使用方法に従ってください。

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