ユキノシタの育て方

山野草

葉脈の白い模様がとても魅力的な山野草、ユキノシタの育て方をまとめているページです。

ユキノシタは日本国内に自生する植物ですが葉の模様が綺麗なため観賞価値が高く、庭などに植えられているケースも多いです。また、小型のため苔テラリウム等のレイアウトにもよく使われていて、

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ユキノシタの特徴

ユキノシタは日本に幅広く分布しているユキノシタ科ユキノシタ属の多年草です。

この植物がユキノシタと呼ばれるようになった理由はいくつかの説があります。雪の下にあっても緑色の葉が元気よく育っているからとか、葉に入っている白い班を雪に見立てたという説もあります。

わが国では本州から九州と広い範囲に分布しています。半日陰や沢沿いの岩場に自生する常緑の多年草で、民家の庭でも栽培されています。日陰でも元気よく育つとあって、シェードガーデンに向いているからです。

湿度を好むため苔テラリウムの素材としても利用されます。

また、昔から民間薬として利用されており、葉を揉んで絞り出した液体にはさまざまな効能があるとされています。葉自体を貼り付けて湿布として役立てることもあります。

さらには、葉を天ぷらやおひたしなどにすると美味しく食べられるとあって人気のある山菜という一面を持ち合わせています。

基本データ

難易度 易しい
流通名 ユキノシタ、虎耳草(こじそう=生薬)
成長速度 普通
花・種 開花するのは5~7月。20~50㎝の花茎を出し、白、まれにピンクの花をたくさんつける。花が終わると4㎜ほどの実ができ、小さな種ができる
日照量 半日陰から日陰の薄暗い場所を好む
温度 寒さには強いが、夏の暑さにはやや弱い
湿度 湿った場所が適している
花言葉 深い愛情、博愛、恋心、切実な愛情、好感、切ない愛情

ユキノシタが好む環境

日当たりと植えるのに適した場所

ユキノシタは暑さが苦手です。強い日差しを受けると葉焼けしますから、日光は大敵というわけです。

というわけで、夏は風通しのよい半日陰という条件が最適です。もっとも、春は成長期ですから、できれば日当たりのよい場所の方が向いています。鉢植えなら移動ができますから、春は日なたに、夏は日陰に移します。

地植えだとそういうわけにはいきませんが、ユキノシタには繁殖力が強いという特徴があります。

条件が悪いところでは消滅しても、条件のいい場所では群生します。そのようにして子孫を残してきたのです。それに比べて冬はほとんど気にする必要はありません。雪の下でも元気です。

温度・湿度

ユキノシタの自生地を見ると沢の近くや湿原が多く、湿気を好むことは一目瞭然です。そのため、鉢植えでは常に湿気を保ってやるとユキノシタは機嫌よく育ちます。

しかし、高温多湿となるとかなりダメージを受けます。

本来、日差しを避けることができれば高温に対してそれほど弱くはないのですが、多湿と高温が重なると株は蒸れてしまいます。

日差しを避けるため遮光すると風通しが悪くなることがあります。この点には十分注意してください。

用土

水はけがよくて保水性があればどんな土でも構いません。初心者のみなさんは市販の草花用や山野草用を使えば悩むことはありません。

自分でミックスするなら赤玉土、鹿沼土、軽石(いずれも小粒)を同じ割合で混ぜ、ヤシ殻チップを少量加えます。

水はけの悪いところで地植えにするときは川砂や腐葉土を混ぜます。水はけが悪いと根腐れしてしまうからです。

育っていたものを分けてもらうときはできるだけ同じ環境の土を使うようにします。

ユキノシタを上手に育てるコツ

水やり

ユキノシタは湿気を好む植物です。乾燥させると株が弱りますからない常に用土が湿っている状態を保ってください。

といって、鉢受けに常に水が溜まっていると根腐れしてしまいます。

そこで、用土の表面が渇きかけた時点でたっぷりと水やりをする習慣を身につける必要があります。そのためには、毎日のチェックが欠かせません。

地植えなら水やりをしなくても構いません。ただし、何日も雨が降らない状態が続いたときだけ水を与えます。

肥料の与え方

大変丈夫なので肥料を与えすぎると徒長して、葉の間隔が広がったり茎が細長く伸びたりしてしまいます。

本来は肥料を与える必要のない植物で、事実地植えでは無肥料でも十分育ちます。

そうはいっても限られた空間で育つ鉢植えではそういうわけにはいきませんから、植え付けるときに元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。

そして、花後の7~9月にお礼肥えを、やはり緩効性の化成肥料を1回だけ株元に撒きます。よほど大量でなければ量を気にする必要はありません。

冬越し

ユキノシタは耐寒性が非常に強い植物です。雪が積もっても用土が凍結しても霜が下りても、まったく影響を受けません。

地植えであっても腐葉土を被せる必要はなく、手をかけなくても元気で育ちます。

ただし、鉢植えの場合は水やりの管理に注意してください。

冷たい風を受けると乾燥しがちなのですが、根の活動は弱く、蒸発する量もわずかです。他の時期と同じように水やりをすると根腐りしますから控え気味にすることを心がけます。

ユキノシタの選び方

ユキノシタは常に葉がありますから、最初に葉の状態をチェックしてください。葉の数が多く、黄色く変色していないものを選びます。

次が根張りです。株がグラグラしているようでは根がしっかり張れていません。最後が用土です。乾ききっているものは避けましょう。

ユキノシタの増やし方

増やし方は四通りあります。株分け、種蒔き、ランナー、株伏せです。

株分け、種蒔きは他の植物と同様なので、ここではランナーと株伏せを説明しましょう。

ユキノシタは株元からランナーと呼ばれる赤い走出枝を出し、その先から芽と根を出します。その部分で切り取れば新しい株ができることになります。

株伏せは花が終わった花茎を切り取って3~4㎝に切断します。そして、用土の上に寝かせて土をかけ、乾かないように管理します。すると新しい芽が出てきます。

ユキノシタの植え替え

植え替えは春と秋

鉢植えでは2~3年に1回植え替えます。根詰まりを防ぐためと、用土が劣化するからです。時期は4~5月、または10月がいいでしょう。

気温が安定して植物にとっても過ごしやすい時期に当たります。

一回り大きな浅鉢

株分けしない場合は株よりも一回り大きい鉢を選んでください。大きすぎる鉢は保水性がよすぎて根腐れする可能性があります。

また、ユキノシタの根は下に伸びず、表土近くで活動します。深鉢は必要ありません。

古土を落とす

根は浅く張っていますから株は簡単に抜けます。根をほぐして古い用土は落とします。そして、浅めに植えつけます。

病気・害虫

気温に対する適応力が強いのと同時に、病気や害虫にも比較的強い性質を持っています。そのため、特に注意することはありません。

たまに、ハダニやアブラムシ、ヨトウムシがつくことがありますが、毎日の管理をこまめにやっていればすぐ気づくはずです。

それと、気温の高い時期は枯れた葉があれば丁寧に取り除きます。カビの原因になり、灰色かび病が発生する怖れがあります。

ユキノシタは万能なレイアウト素材

ユキノシタを利用したアクアテラリウム

ユキノシタは小型で丈夫、日陰でも育ち多湿を好むという事からアクアテラリウムや苔テラリウムの素材としても人気が高いです。

その辺に生えていると雑草扱いされますが、写真のようなレイアウトではユキノシタの魅了が引き出されると思います。

ユキノシタの食べ方

冒頭でも書いた通りユキノシタは食べられます。

なるべく新しい若い葉を摘んで、天ぷらかおひたしに調理します。ユキノシタは癖のない味と言われていて特に天ぷらが好評なようです。

葉物の天ぷらを上手に揚げるコツは、葉の裏面だけにさっと衣を付けると綺麗に揚がります。火はすぐ入るのでひっくり返す必要はありません。

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