ツルナは、やわらかい葉と茎先を、おひたし、和え物、炒め物、汁物、天ぷらなどにして食べられます。青菜に近い使い方ができ、加熱すると食べやすい野草です。
えぐみが気になる場合は、熱湯でゆでてから冷水にとり、水気を絞って調理します。ツルナにはシュウ酸が含まれるため、生のまま大量に食べることは避けましょう。採取品は種類を確実に見分け、汚染や薬剤散布のおそれがある場所のものは食べないでください。
ツルナの基本データ(旬・食べ方や味)
癖がなく食べやすい
穂先の柔らかい葉
雑草として認知されている
| 名称 | ツルナ(蔓菜) |
| 別名 | ハマヂシャ、ハマナ、イソナ、ハマホウレンソウ |
| 分類 | ツルナ科ツルナ属 |
| 学名 | Tetragonia tetragonioides |
| 原産地 | 太平洋沿岸諸国 |
| 分布 | 北海道、本州、四国、九州、沖縄 |
| 旬 | 4月~9月頃 |
| 食べ方 | 天ぷら、おひたし、あえもの、炒め物、汁物 |
| 自生場所 | 浜辺 |
ツルナの旬
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 旬 |
ツルナはどう食べる?食べられる部位と味
食用に向くのは、茎先のやわらかい葉と若い茎です。育ちすぎた茎は繊維がかたくなるため、指で無理なく折れる程度の若い部分を選びます。
味の癖は比較的少なく、ゆでると青菜のような食感になります。ほうれん草や小松菜を使う料理へ応用しやすく、おひたし、和え物、炒め物、汁物などに向きます。
ツルナの下処理・ゆで方
- 葉と若い茎を選び、枯れた部分や汚れを取り除きます。
- 流水で、葉の表裏や茎の付け根までよく洗います。
- 鍋に十分な湯を沸かし、火の通りにくい茎から入れ、続いて葉を入れます。
- 全体がしんなりしたら冷水にとります。
- 水気を絞り、食べやすい長さに切って調理します。
ゆで時間は葉や茎のかたさ、量によって変わります。長時間ゆでて食感を失わないよう、色とやわらかさを見ながら調整してください。えぐみが残る場合は、冷水にさらす時間を少し延ばします。
塩は色よく仕上げる目的で加えることがありますが、下処理に必須ではありません。シュウ酸を減らす目的では、ゆで汁を料理に使わず捨てる方法が基本です。
ツルナの簡単な食べ方5選
1. おひたし
下ゆでしたツルナの水気を絞り、食べやすい長さに切ります。だししょうゆや、しょうゆとかつお節をかければ完成です。最初に味を確かめたいときに向いています。
2. ごま和え
下ゆでしたツルナを、すりごま、しょうゆ、少量の砂糖で和えます。水気をしっかり絞ると、味が薄まりにくくなります。
3. 炒め物
下ゆでしたツルナを、にんにく、ベーコン、きのこなどと炒めます。すでに火が通っているため、最後に加えて短時間で仕上げると食感を残せます。
4. 味噌汁・すまし汁
下ゆでして食べやすく切ったツルナを、仕上げに加えます。ゆで汁ではなく、別に用意しただしを使います。
5. 天ぷら
若くやわらかい葉や茎先は、水気をよく拭き、薄く衣をつけて揚げます。油はねを防ぐため、洗ったあとの水分を残さないようにしてください。天ぷらは下ゆでせず調理するため、一度に多量に食べないようにします。
食べすぎ・シュウ酸・採取時の注意
ツルナはシュウ酸を含みます。含有量は生育条件や部位、調理法で変わるため、この記事では「何グラムまでなら安全」といった一律の量は示しません。日常的に食べる場合も一度に大量にせず、下ゆでしてゆで汁を捨て、ほかの食品と組み合わせましょう。
尿路結石などのためシュウ酸を控えるよう指導されている方、腎機能に不安がある方は、自己判断で食べず、医師や管理栄養士の指示を優先してください。
野生の植物を採取するときは、次の点も確認します。
- ツルナだと確実に同定できないものは食べない
- 私有地や採取が禁止されている場所では採らない
- 農薬・除草剤の散布、排気ガス、動物の排泄物、漂着ごみなどによる汚染のおそれがある場所を避ける
- 傷み、変色、異臭があるものは使わない
- 初めて食べるときは少量にし、体調に異変があれば摂取をやめる
本記事は一般的な食利用を紹介するもので、野生植物の同定や個人ごとの安全性を保証するものではありません。
ツルナの旬・見分け方
ツルナ(学名 Tetragonia tetragonioides)は海岸の砂地などに生え、地面をはうように茎を広げます。葉は厚みのある三角形からひし形で、表面は細かな粒があるように見えます。春から秋に黄色い小花をつけ、花弁に見える部分は萼です。
若い茎先を利用しやすい時期の目安は春から秋ですが、地域や生育状況で異なります。写真だけで判断せず、複数の特徴を確認してください。
【既存の葉・茎・花の写真をここへ移動】
保存方法
採取・収穫後は乾燥と傷みを防ぐため、汚れを落として水気を拭き、乾燥しないよう袋や容器に入れて冷蔵します。できるだけ早く使い切ってください。
すぐに使わない場合は、下ゆでして水気を絞り、1回分ずつ冷凍すると料理に使いやすくなります。解凍後は食感が変わるため、汁物や炒め物に向きます。
まとめ
ツルナは、やわらかい葉と茎先を下ゆでし、おひたし、和え物、炒め物、汁物などに利用できます。シュウ酸を含むため、下ゆでした湯は捨て、生食や一度に大量の摂取は避けましょう。野生株を利用するときは、種類と採取場所の安全を必ず確認してください。




