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ネモフィラの育て方

青色の絨毯で有名なネモフィラの育て方をご紹介するページです。

ネモフィラが一斉開花する風景は大変幻想的で美しく、SNS映えする風景としてもちょくちょく話題に上がります。このページではネモフィラを自宅で上手に育てるポイントについて解説しています。

ネモフィラの特徴

ネモフィラは北アメリカ西部を原産とするムラサキ科ネモフィラ属(ルリカラクサ属)に分類される一年草です。秋に種をまくと春の3~5月に花を咲かせます。

最も一般的な品種である「インシグニスブルー」は花径2~3cmの淡い青色をした花びらを持ち、春の花壇を爽やかに彩ります。その他の園芸品種には、濃い紫色や白色、複色のものもあります。

ほふく性のため横に這うように広がり、細かく切れ込んだ葉がこんもりと茂ります。

鉢植えや花壇に植え、縁からあふれるように咲かせると華美な印象になります。ハンギングやグランドカバーに利用しても綺麗です。

花びらが瑠璃色に近く、葉の様子が唐草模様に見えることから「瑠璃唐草」という和名がつけられています。

基本データ

難易度 易しい
流通名 ネモフィラ、ルリカラクサ
成長速度 普通
花・種 3月~5月に青や紫、白、複色の花が咲きます
日照量 日光を好むので日当たりの良い場所に植えます
温度 暑さに弱く、寒さにもあまり強くありません
湿度 湿気に弱いので適宜茎を間引くようにします
花言葉 どこでも成功、可憐、あなたを許す

ネモフィラが好む環境

日当たりと植えるのに適した場所

ネモフィラは日当たりと風通しのよい場所を好みます。耐陰性もありますが、日照不足になると茎がひょろひょろと伸びてしまい見た目が悪くなります。

一年草のため気温が高くなる6月には株が枯れるため、暑さ対策は不要です。霜にも比較的強いですが、マイナス5℃以下になる地域ではマルチングなどの防寒対策を施します。

湿気を嫌うため、葉が混み合ってきたら茎を間引いて風通しを確保してください。土の過湿にも弱いので、苗を植える際は深植えにならないよう注意します、やや乾燥気味の状態を保つようにします。

水はけのよい土壌であれば植え付ける土質をあまり選びませんが、酸性土壌を苦手とするためあらかじめ苦土石灰を混ぜて土壌を中和しておくとよいでしょう。

植え付ける土の排水性が悪い場合は、川砂やバーミキュライトを混ぜると改善します。

温度・湿度

ネモフィラの生育適温は5~20℃程度です。春に開花した後、6月頃には株が枯れてしまうため暑さ対策は不要です。

冬場は軽い霜であれば耐えますが、マイナス5℃を下回る場合は凍結を防ぐための防寒対策が必要です。マルチングを施したり軒下に移動させたりして寒さを防ぎましょう。

ネモフィラは湿気を嫌う植物なので、葉が密生してきたら茎を間引いて風通しを良くします。土の過湿にも弱いため水はけのよい土を使用し、水の与えすぎには注意してください。

用土

ネモフィラは乾燥気味の環境を好み、湿気を嫌います。土中が常に湿った状態になると根腐れを起こしてしまうので、用土には水はけのよい土を使用してください。

水はけがよければ土質をあまり選びませんが、鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で混ぜた土がおすすめです。園芸店などで販売されている草花用の培養土を使うと簡単です。

ネモフィラは酸性土を苦手とします。地植えの場合はあらかじめ苦土石灰を混ぜて酸度を中和し、腐葉土などの有機物をすき込んでおきましょう。

ネモフィラを上手に育てるコツ

水やり

ネモフィラは湿気の多い環境を嫌います。乾燥気味の状態を保つことで根腐れなどの病気を防ぐことができます。

水やりのタイミングは、土の表面が白く乾いてきた時がよいでしょう。鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えますが、受け皿に溜まった水はすぐに捨てるようにします。

地植えのネモフィラには、根付いてからであれば降雨のみで問題ありません。晴天が続くなど極度に乾燥している場合のみ水を与えます。

肥料の与え方

ネモフィラは肥料分の少ない土を好むため庭に植える場合はほとんど肥料を必要としません。肥料分が多いと徒長しやすくなります。

冬越し

ネモフィラの耐寒性はあまり強くありませんが、軽い霜が当たる程度であれば戸外でも問題なく冬越しします。

冬場にマイナス5℃を下回る寒冷地では、凍結を防ぐための防寒対策が必要です。軒下などの寒風が当たらない場所に移動させたりマルチングを施したりして寒さを防ぎます。

ただし、暖房の効いた室内へ取り込むと苗が徒長しやすくなるので避けましょう。氷点下が続くような寒冷地では春に種をまくこともできます。

土中に残った余分な水分で株が凍らないよう、水の与えすぎには注意してください。

ネモフィラの選び方

ネモフィラを苗から育てる場合、葉色がみずみずしく、茎がしっかりとしていて間延びしていないものを購入しましょう。

直根性のため移植を嫌う性質があるので、たくさん花が咲いているものよりは若い苗を選ぶと根が傷みにくくなります。

ネモフィラの増やし方

ネモフィラは種をまいて数を増やすことができます。

花が咲き終わる5~6月頃になったら種ができるので、採種して貯蔵しておき、秋になったら植え付けます。

子房(花後に付く緑色の実)が膨らみ、茶色に変色したら中の種が熟しているサインです。株ごと抜き取って新聞紙の上に広げ、乾燥させてから採種すると簡単です。

採種した種は封筒や乾燥剤を入れた袋などに入れ、冷暗所で保管してください。冷蔵庫の野菜室で保存するのもおすすめです。

ネモフィラの種まきの適期である9~11月になったら花壇や鉢へまきましょう。直根性のため移植を嫌うので、できるだけ鉢や花壇、庭などに直まきします。

10cmほどの間隔を空けてまき、2~3mmほど土を覆います。発芽するまでは乾かさないよう水やりをします。約10日で芽が出てくるので、株間が10cm以上になるよう間引いてください。

ネモフィラの植え替え

ネモフィラは気温が上がる5~6月になったら枯れてしまう一年草なので、植え替えの必要はありません。秋になったら種をまいて新しく育てます。

太い根がまっすぐ伸びる直根性の植物なので、根を少しでも傷めると株がダメージを受けてしまいます。そのためネモフィラは根を傷める可能性の高い移植を嫌います。

植え付けの際にはできるだけ鉢や花壇へ種を直接まき、植え替えせずに済むようにしましょう。

ポットで苗を育ててから鉢などへ定植する場合は、深めに掘り起こし、根鉢を崩さず優しく植えるようにします。なるべく若いうちに植え付けるのがポイントです。

病気・害虫

ネモフィラがかかりやすい病気には「灰色カビ病」があります。

灰色カビ病は、カビ菌による伝染性の病気です。発症初期には小さな淡褐色の病班ができ、次第に腐敗してカビに覆われていきます。

病気になった箇所は速やかに切除してください。日当たりや風通しが悪く、湿気の高い環境で発症しやすいため、葉が込み合ってきたら茎を間引くようにします。花がらや枯れた葉はこまめに取り除きましょう。

ネモフィラにつきやすい害虫にはアブラムシがいます。

アブラムシは春に気温が上がると発生しやすく、葉や茎に寄生して養分を吸い取ります。発見したらすぐに霧吹きや粘着テープで取り除くか、数が多い時は殺虫剤を吹きかけて駆除します。

発見が遅れると大繁殖するので、暖かくなったら株の間などをこまめにチェックしてください。

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