ゼラニウムの育て方

ほぼ一年中咲いて花を楽しませてくれるゼラニウムの育て方を解説したページです。

ゼラニウムと言えば赤い花を咲かせる品種をよく見かけると思いますが、白やピンク色、または複数の色が入ったりと様々な品種が存在します。下記では自宅でゼラニウムを育てる時のポイントについてご紹介しています。

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ゼラニウムの特徴

ゼラニウムは南アフリカやケープ地方を原産とするフウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)に分類される多年草です。四季咲き性のため気候が合えば一年を通して開花します。

世界には約280種が分布しており、一重咲きから八重咲きまで花形はさまざまで、花色も白や赤、ピンク、オレンジなど変化に富みます。一つの花茎に対して複数の花を鞠のように咲かせるのが特徴です。

花だけでなく、葉にも白や黄色の斑が入るものや紅葉に似た形の品種があり、庭やコンテナに華やかな彩りを添えます。小柄なため寄せ植えにもよく利用されています。

開花期が長いため初心者にも育てやすく、虫がつきにくいこともあり、家庭や街中で見かける機会の多い花です。

基本データ

難易度 易しい
流通名 ゼラニウム、ゼラニューム、ペラルゴニウム
成長速度 普通
花・種 四季咲き性のため真冬以外は花を咲かせます
日照量 日当たりを好みますが真夏の西日は避けます
温度 寒さにやや弱いため冬は霜に当てないでください
湿度 多湿を苦手とするので水はけのよう土を使用します
花言葉 育ちの良さ、尊敬、あなたの愛を信じない(白)、君がいて幸せ(赤)

ゼラニウムが好む環境

日当たりと植えるのに適した場所

ゼラニウムは年間を通して日当たりと風通しのよい場所で育てます。暑さに弱いわけではありませんが、日本の夏を苦手とするので、高温になる真夏の西日は避けてください。

多湿に弱く、雨に当たると腐りやすくなるため、鉢植えのゼラニウムは梅雨の時期に軒下に移動させるなどの工夫をします。地植えの場合は、蒸れないよう梅雨前に株を切り戻しておくとよいでしょう。

亜熱帯性の植物なので耐寒性はあまり高くありませんが、霜や雪が当たらない場所であれば戸外での冬越しが可能です。関東以北では室内に取り込み、日がよく当たる窓辺などに置くのがおすすめです。

ゼラニウムはやや乾燥気味の土壌を好むため、植え付ける際には水はけのよい土を使用します。地植えの場合はあらかじめ苦土石灰を混ぜて土の酸度を調整しておきます。

市販の培養土に植える場合は、牛ふん堆肥を1割ほど混ぜるとふかふかの土壌になります。

温度・湿度

ゼラニウムは3月~12月を開花期とする四季咲き性の植物ですが、高温になる日本の夏には弱いため真夏は半日陰に移すか日よけを施すと安心です。

寒さにもやや弱く、霜に当たらなければ0℃前後の戸外でも冬越しが可能ですが、鉢植えの場合は室内に取り込むのが安心です。

湿度の高い環境を苦手とするため、基本的には乾燥気味の状態を保ちます。多湿になると株が腐りやすくなるので、風通しを確保し、長雨には当てないでください。

用土

ゼラニウムを植え付ける際は水はけのよい土を使用します。湿った環境を嫌うため、水はけが悪いと根腐れを起こしやすくなります。

自分でブレンドする場合は赤玉土(小粒)7:腐葉土3などの割合で混ぜたものを使います。園芸店などで購入できる草花用の培養土に牛ふん堆肥を1割ほど加えた土もおすすめです。

酸性土が苦手なので、地植えの場合はあらかじめ苦土石灰を混ぜて土壌の酸度を調整しておきましょう。

ゼラニウムを上手に育てるコツ

水やり

鉢植えのゼラニウムには、土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えます。鉢底から水が流れ出るくらいの量が目安です。

ただし、過湿を嫌うため必ず土が乾いているのを確認してから与えましょう。水を与えすぎると下葉や根が腐りやすくなります。やや乾燥気味の状態に保つのが元気に育てるコツです。

冬は寒さで生育がゆるやかになるため水やりの回数を減らします。少し乾かしすぎだと感じるくらいでも問題ありません。

地植えの場合、根付いてからの水やりは基本的には不要です。ただし、晴天が続いて極度に乾燥している時には水やりをしましょう。

肥料の与え方

ゼラニウムの肥料には、植え付け時に元肥としてカルシウムを含む緩効性の化成肥料を混ぜておきましょう。

その後は追肥として、生育が盛んになる早春~初夏の時期と秋の間に月に1度のペースで同じく緩効性肥料を置き肥します。

もしくは、規定の濃度に薄めた液体肥料を7~10日に1度水やりの代わりに与えます。窒素分を多く含む肥料は花付きが悪くなるので与えないでください。

肥料の量や頻度が多いと花茎が柔らかくなり倒れやすくなるため、与えすぎには注意しましょう。

冬越し

ゼラニウムは寒さにあまり強くありません。霜や雪が当たらない場所であれば0℃前後でも冬越しが可能ですが、凍るような寒さが続くと傷んでしまいます。

関東以西であれば防寒対策を施したり軒下などに移動させたりして凍結を防ぎましょう。寒冷地では室内へ取り込んで管理する方が無難です。暖かく日が当たる場所であれば、冬の間も花が見られます。

冬は水が乾きにくいため、水やりの頻度を減らして乾燥気味の状態を保ちます。寒い時期に赤く紅葉しますが、枯れているわけではないので処分しないでください。

ゼラニウムの選び方

ゼラニウムの苗を購入する際は、茎の下の方からみずみずしい葉がついているもの、葉が黄色に変色していないものを選びます。

害虫が付いていると株が弱る原因となるので、買う前には葉の裏まで確認するようにしましょう。

ゼラニウムの増やし方

ゼラニウムは挿し木によって数を増やすことができます。

挿し木の方法は、まず太く健康な茎を選び先端から8~15cmのところで切り取ります。切り取った茎に花が付いている場合は、根よりも花に栄養を使ってしまうので取り除きましょう。

葉を上から2~3枚残して他の葉を取り除き、水分の蒸発を防ぎます。切り口を半日から2日ほど乾燥させたら、水で湿らせておいた赤玉土へ挿し込みます。

その際、発根促進剤を茎の切り口にまぶしておくと根が出やすくなります。

挿し穂を土に挿した後はすぐに水やりをせず、翌日おこないます。土を乾かさないよう日陰で管理すると2~3週間で発根しますが、鉢への植え替えは根が安定するまで1か月ほど待ちましょう。

ゼラニウムの挿し木は生育が旺盛になる春または秋が適期です。

ゼラニウムの植え替え

ゼラニウムをずっと同じ鉢で育てていると、鉢に根が回って根詰まりを起こします。根詰まりは根腐れの原因となるため、鉢植えのもの1~2年に1度、一回り大きな鉢へ植え替えてください。

ゼラニウムの植え替えの手順は以下の通りです。

  1. 1回り大きな鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷く
  2. 清潔な用土を鉢底石が隠れるくらいまで入れる
  3. 鉢から株を抜き出し、古い土を軽く落とす
  4. 鉢の中央へ株を置いて土を隙間なく入れる
  5. 水をたっぷり与え、2~3日ほど半日陰で管理する

同じ大きさの鉢に植え替える場合は、古い土を落として根を1/3ほど切り詰めましょう。

ゼラニウムの植え替えは、3月~4月、もしくは9月頃が適しています。

病気・害虫

ゼラニウムがかかりやすい病気には「灰色カビ病」や「モザイク病」があります。

灰色カビ病はカビ菌による伝染性の病気です。発症初期に小さな淡褐色の病班が現れ、だんだん腐敗してカビに覆われていきます。

モザイク病はウイルス性の伝染病です。発症すると花や葉に斑が入ったりまだら模様が現れたりします。

いずれの病気も、発症した箇所は速やかに取り除いて処分してください。灰色カビ病は薬剤を吹きかけることである程度の予防が可能です。

ゼラニウムにつきやすい害虫には「アブラムシ」や「ヨトウムシ」がいます。

アブラムシは植物に寄生して植物の養分を吸い取り、株を弱らせる害虫です。発見したら粘着テープや薬剤を用いて駆除します。

ヨトウムシは株の広範囲に寄生し、食害に遭わせる蛾の幼虫です。

放っておくと株全体を食い尽くしてしまう可能性があるので、見つけたらすぐに殺虫剤などで退治しましょう。卵を発見したら葉ごと切り取り処分します。

ゼラニウムの毒性や危険性について

ゼラニウムは精油(エッセンシャルオイル)としてアロマテラピーなどに利用されていますが、犬や猫などのペットが誤食すると嘔吐や食欲不振などの中毒症状を引き起こす場合があります。

ペットを飼っている家庭ではできるだけ手の届かない場所で管理するのが安心です。

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