カモミールの育て方

ハーブ

白い可愛らしい花を咲かせハーブティーとしてもお馴染みのカモミールの育て方を解説したページです。

リラックス効果もありノンカフェインでもある事からカモミールのハーブティーは就寝前にもおすすめ。作り方も簡単で花を乾燥させるだけなので育てたカモミールで自家製ハーブティーも楽しめます。

下記ではご自宅でカモミールを育てる際のポイントについてご紹介しています。

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カモミールの特徴

カモミールはヨーロッパや中央アジア、モンゴルなどを原産とするキク科コシカギク属(シカギク属)に分類される一年草または多年草のハーブです。

特にドイツを始めとするヨーロッパでは多く薬用に用いられ、風邪や頭痛、下痢などの症状に薬草茶として服用されてきました。

花は直径2cm程度で、ぷっくりと盛り上った黄色の中心部から小ぶりの白い花びらが広がる花姿は可愛らしく、鑑賞花としても楽しめます。

花にはりんごのような甘い香りがありますが、葉は香らないため、ハーブティーには花の部分を利用します。このカモミールティーはハーブティーの中でも人気が高く、世界中で親しまれています。

カモミールは大別すると「ジャーマン・カモミール」と「ローマンカモミール」に分けられます。日本ではカモミールと言うとジャーマン・カモミールを指すのが一般的です。

基本データ

難易度 易しい
流通名 カモミール、カミツレ
成長速度 やや速い
花・種 3月~6月に白・黄色の花を咲かせます
日照量 日当たりを好みますが夏の暑さには注意します
温度 寒さには強いものの暑さに弱い植物です
湿度 高温多湿を嫌うので風通しのよい場所に置きます
花言葉 苦難に耐える、逆境で生まれる力、清楚、あなたを癒す

カモミールが好む環境

日当たりと植えるのに適した場所

カモミールは日によく当てることで花数が多くなるので、基本的には日当たりのよい場所で管理します。日照不足になると茎が徒長して弱々しい株になります。

ただし、カモミールは涼しいヨーロッパを原生地とするため暑さには弱いです。日本の夏の暑さは特に苦手なので、鉢植えの場合は強い日差しが当たらない軒下などに移します。

地植えのカモミールは、夏の直射日光が当たらない場所を選んで植えてください。夏は明るい日陰に置くのが理想です。

カモミールは生育が旺盛で、すぐに葉が茂ります。梅雨から夏にかけての季節は特に蒸れやすくなるため、庭やプランターに植える際は苗の間隔を20~30cmほど取りましょう。

苗や種を植え付ける土壌には、水はけがよく肥沃な土が適しています。地植えの場合は、あらかじめ腐葉土や堆肥などの有機物をすき込んでおきます。

温度・湿度

カモミールの生育適温は15~25℃前後です。もとは冷涼なヨーロッパに生息する植物なので、耐暑性は低いです。

ジャーマン・カモミールは夏前に枯れてしまう一年草ですが、花が咲いている間は軒下や木陰などの半日陰に移動させて直射日光を当てないようにします。

寒さには強いものの霜に当たると土が凍って枯れる恐れがあります。苗が小さいうちはダメージを受けやすいので、敷きわらや腐葉土などで株元を覆って防寒対策をします。

高温多湿に弱いため、茎葉が込み合っている時は適度に間引いて蒸れを防ぎましょう。

用土

カモミールには水はけがよく肥沃な土が適しています。多湿に弱いので土が常に湿った状態になると根腐れを起こしやすくなるので気をつけます。

鉢植えの場合は、市販されているハーブ用の培養土を使うのが最も簡単です。自作するのであれば、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1などの割合でブレンドした土を使用します。

地植えでは、腐葉土や堆肥を混ぜて有機質の土壌を作ります。酸性土を嫌うため、あらかじめ苦土石灰を混ぜて土の酸度を調整しておきましょう。

カモミールを上手に育てるコツ

水やり

鉢植えのカモミールには、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。鉢底から水が流れ出るくらいの量が目安です。

ただし、土の過湿を防ぐため受け皿に溜まった水はすぐに捨ててください。ローマン・カモミールは根腐れを起こしやすいので特に気を付けます。

一方で、乾燥しすぎると花芽が早く伸びてしまいひょろひょろと徒長した姿になります。晴天が続くなどからっとした天候の時は、霧吹きなどで葉に水を吹きかけてください。葉水にはハダニの発生を予防する効果もあります。

地植えの場合は、植え付け後に水を与えた後は降雨に任せます。極端に乾燥している時のみ水やりをしましょう。

肥料の与え方

カモミールは、基本的に肥料をあまり必要としない植物です。

元肥として、鉢植えの場合は緩効性化成肥料を、地植えには植え付けの1か月ほど前に有機肥料を用土に混ぜておきます。

ジャーマン・カモミールには追肥は不要ですが、ローマン・カモミールには開花期に2か月に1度のペースで化成肥料を少量与えるか、規定の濃度に薄めた液体肥料を水やりの代わりに与えます。

窒素分を多く含む肥料を与えると、葉ばかりが茂り花付きが悪くなるので注意しましょう。

冬越し

カモミールは寒さに強い植物なので、暖地であれば特に防寒対策は不要です。

霜や雪が当たると土が凍結して株が枯れる恐れがあるため、寒冷地では株元に敷きわらや腐葉土を被せて寒さを凌ぐマルチングを施すと安心です。

冬場の水やりは、地面が凍らないよう朝や夜の寒い時間帯は避け、日中におこないます。

特に葉が8~10枚ほどの小さな苗の状態で冬を越す場合は、霜や寒風を避けられる軒下や玄関先などに置きます。

地植えのカモミールは移動できないので、苗の植え付けは春まで待ちましょう。

カモミールの選び方

カモミールの苗を購入する際は、株がしっかりと安定しており、葉の緑色がきれいなものを選びます。

苗の時点でたくさん花茎が伸びているものより、まだ開花していない苗のほうが植え付け後にたくさん花を楽しめます。

カモミールの増やし方

一年草のジャーマン・カモミールは種まきによって、多年草のローマン・カモミールは挿し木や株分けによって数を増やすことができます。

種を採取する場合は、花を収穫せずそのままにしておきます。黄色の中心部が茶色に変わるまで待ち、花茎から切り取って乾燥させます。しっかりと乾いたら花を軽く揉み、種を落として採取しましょう。

挿し木で増やす場合は、まず健康な茎を選んで10~15cmほどの位置で切り取ります。下葉を落とし、水で湿らせた挿し木用の土に挿し込みます。

まわりの土を軽く押さえて挿し穂を固定したら、半日陰に置きましょう。土を乾かさないよう管理すると2週間ほどで発根します。安定したら鉢上げしてください。

大きく育ったカモミールは株分けによって増やせます。

まずは鉢から株を抜き取り、土を1/2ほど落とします。手やナイフを使って株を2~3つに分けましょう。それぞれの株を新しい鉢へ植え付けて、たっぷりと水やりをします。

カモミールの挿し木と株分けの適期は3~4月もしくは10月頃です。

カモミールの植え替え

ジャーマン・カモミールは夏になると枯れてしまう一年草のため、植え替えは不要です。

ローマン・カモミールは生育が旺盛な多年草なので、ずっと同じ鉢で育てているとすぐに鉢中に根が回って根詰まりを起こします。根詰まりは根腐れの原因にもなるため、1年に1~2回を目安に一回り大きな鉢へ植え替えましょう。

カモミールの植え替えの手順は以下の通りです。

  1. 1回り大きな鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷く
  2. 清潔な用土を鉢の1/4程度まで入れる
  3. 鉢から株を抜き出して古い根土を少し崩す
  4. 鉢の中央へ株を置き、土を隙間なく入れる
  5. 水をたっぷり与え、しばらく半日陰で管理する

植え替えはカモミールがよく生育する3月~4月と9月中旬~10月頃が適期です。

病気・害虫

カモミールは病気に強い植物ですが、まれに「うどんこ病」にかかる時があります。

うどんこ病は、葉に粉のような白い斑点が発生する病気です。進行すると光合成ができなくなり葉が枯れてしまうため、初期のうちに薬剤をかけて処置します。

被害が大きい箇所は切除してください。重曹水を吹きかけることで繁殖の防止になります。

カモミールにつきやすい害虫にはアブラムシやハダニがいます。

アブラムシは2~4mmほどの虫で、春の暖かい時期に発生します。ハダニは高温乾燥期に発生しやすい0.5mmほどの小さな虫です。

これらの害虫は茎や花、葉裏などに棲みついて養分を吸い取り、株を弱らせます。発見したらすぐに霧吹きや粘着力の弱いテープなどで取り除きます。

数が多い時は殺虫剤を使って駆除しますが、食用にするハーブなので、農薬を使わずに済むよう日頃から観察することが大切です。

カモミールの効能や使い方

ハーブティーや薬用としてよく利用されるカモミールには、鎮静作用や抗炎症作用、消化促進や殺菌作用などがあるとされています。

飲料用として楽しむほか、フルーティーな香りを持つ花は香料として化粧品や香水、ポプリなどにもよく使われます。乾燥した花から抽出した精油はアロマテラピーにも利用されます。

摂取することでリラックス効果が期待でき、就寝前にカモミールティーを飲むと睡眠の質が改善するとされています。ストレスによる胃痛にも効果があり、ドイツでは治療目的での使用も許可されているハーブです。

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