猫草の栽培はとっても簡単!育て方や犬や猫がなぜ草を食べるのかを解説

園芸

ペットで猫を飼っている方の間では有名な猫草の栽培方法と、犬や猫がなぜ草を食べるのかを解説しているページです。

何のために食べているのかよくわからないけど、どうせ食べさせるなら新鮮で安全な猫草を食べさせてあげたいと思うのが飼い主さんの心情だと思います。

このページでは、猫草の基礎知識や効果、簡単に栽培する方法などをご紹介していきます。

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猫草とはなにか?猫草の正体を探る

猫草の別名

ホームセンターで苗や観賞植物をチェックしていると良く見かけるのが猫草です。「猫草ねこぐさ」として表示、販売されている事が多いのですが、実は正式名称は猫草ではありません。

猫が食べる草(サラダ的な見た目)という意味合いでペットサラダと呼ばれたり、猫が食べるグラス類植物という意味でキャットグラスといった別名もあります。

市販の猫草は、イネ科の植物の若い芽の総称で、一般的には大麦やエンバクの若芽を猫草として販売している事が多いです。

流通する猫草の品種

猫草として呼ばれている種類は複数種あります。

燕麦(エンバク)

穂を付けた燕麦(オーツ麦)
燕麦(オートムギ)
燕麦はオートミールの原料など食用としても利用される
燕麦が原材料のオートミール

燕麦えんばくはイネ科カラスムギ属に分類される一年草で、オートムギやオーツ麦とも呼ばれオートミールの原材料など人間の食用としても利用されている植物です。

一般的に猫草としてポッド苗や栽培キットなどで販売されているのは大抵、このエンバクの若芽です。

しっかり多めの水に浸す事で発芽してくれるので猫草として食べられる程度までの栽培もしやすいという特徴も。種のみで販売されている事も多いですが、猫草用として薬剤無処理品を選ぶようにすると安心して与えられます。

大麦

大麦の若芽も猫草として利用される
大麦

種から育てる栽培キットの中には大麦種の商品も。大麦の若芽も猫草として活用される事があります。

カモガヤ

鴨茅(カモガヤ)はキャットグラスやオーチャードグラスとも呼ばれている
カモガヤ

鴨茅かもがやも猫草として利用され、海外ではキャットグラスとして呼ばれている種類になります。

チモシー(オオアワガエリ)と同様に牧草として利用され、オーチャードグラスという別名でも流通しています。

イネ科の雑草も猫草の代わりになります

上記品種の他にも、スズメノカタビラやエノコログサ(ネコジャラシ)と言ったイネ科の雑草も猫草の代わりとして食べたりします。

雑草なのでわざわざ栽培する方は少ないと思いますが、スズメノカタビラ何かはその辺に普通に生えているのでこれを利用しても大丈夫です。

ただし、車通りが多い所の雑草は排気ガスを浴びているので、猫草代わりに利用する場合は綺麗な場所から採集するようにしましょう。

犬や猫が食べるのはイネ科の植物

猫草という名前だけに猫のみが愛用しているイメージですよね。

犬猫両方飼っているお宅ではよく見かける光景になりますが、犬も猫草を必要に応じて食べる事があります。

犬や猫たちは燕麦だけ食べる!という訳ではありません。特定の品種を食べるというよりは、大まかにいうとイネ科の雑草を選んで食べている傾向が見られます。

例えば愛犬の散歩中に道端の草をおもむろに食べだす時もあるでしょうし、飼い猫が外へ散歩に出ている時に庭先のイネ科の植物の葉をもしゃもしゃ食べているという光景を目にする事も。

とはいえ他に生えている周辺の雑草も一緒に食べるという訳ではないのである程度選んで食べている事はわかります。

猫草を犬や猫が食べる理由

犬や猫が猫草を食べる理由について、詳しくはまだわかっていませんがいくつか諸説あります。

飲み込んだ毛玉を吐き出すため

イネ科の植物の葉は触ってみるとわかりますがザラザラしており尖っている葉です。食べた場合、胃腸への刺激も出来るという作用があるという説も。

犬猫共に換毛期という季節に伴い夏毛、冬毛にそれぞれ生え変わる時期に抜け毛が増え、毛繕いをしている時に一緒に飲み込んでしまう事があります。

猫の場合は体のニオイを消すという目的も含め、グルーミングとして体中をなめる習性があるので毛を特に飲み込みやすいです。

身体に入った毛玉をうまく排出することが出来ないと消化器官のつまりの原因になりますし、最悪の場合、腸閉塞を起こして命を落としてしまう事もあります。

猫草の尖ったイネ科の葉で胃を刺激して毛玉を吐き出すためと考えられています。

個体差があると思いますが、猫草を食べるけど毎回吐くという訳ではなく、たまたま吐くという例もあります。

ストレス発散のため

日常生活の中で飼い犬、飼い猫にとってもそれぞれストレスを感じる事があります。

ストレスは上手に発散する必要がありますが、猫の場合、転位行動の一つとしてたくさん食べようとするやけ食いの傾向がみられる例もあります。

このストレスのたまり方、発散の仕方はそれぞれの個体の性格の違いも関係しているので必ずストレス発散のために猫草を食べるという訳ではありませんが、転位行動の一つとして猫草をひたすら食べるという場合も。

飼い犬の場合も個体差により違いがあるので、食べてる途中でかじって遊びだすという行動に変わる場合も見られます。

嗜好品として食べるため

猫草の好みは個体差が出てくる傾向があります。

例えばおやつやキャットフードに比べて違う食感だからという感覚で食べているように見えるという意見の飼い主さんもいますし、特に吐き出すわけじゃないけれど食べている時があるという意見も。

なので、犬猫共に個体の好みによって、飼い主さんも猫草は嗜好品の一部として与えているという場合があります。

猫草を好んで食べているタイプの犬猫たちは若い柔らかい芽を好んで食べている傾向があり、育ちすぎて葉が固くなった猫草はほとんど食べようとしません。

よく観察していると吐くために食べているのか、なんとなく食べているのかが予測できる可能性も。

自宅のワンちゃん、ネコちゃんたちの好みを把握した上で猫草を準備してあげましょう。

猫草を全く食べない犬や猫は大丈夫なのか?

猫草は必ず与えなくてはいけないというアイテムではありません。猫草を食べる食べないに関しては、犬猫共に個体差があります。

ですので、猫草を無理に食べさせる必要はありません。

例えば、柴犬はよく食べたがシーズー犬は全く食べなかったというお宅もありますし、猫をこれまでに4匹ほど飼っているお宅でも2匹はよく食べるけど、1匹はそれほど興味自体持っていなかったという例も。

他にも生まれた頃から室内飼いという環境でそれほど猫草を欲していない猫もいます。

完全に草食動物のウサギの場合は食物繊維が必要になるので食べる必然性がありますが、犬と猫は肉食の動物です。そのため、必ず猫草を食べさせる必要はないと言えます。

猫草は食べ過ぎても大丈夫か?

一方、うちの猫、すごく猫草を食べるけれど大丈夫?と心配になる飼い主さんもいると思います。

基本的に動物は吐きたい、栄養分を摂取したいという理由で必要な量を食べている場合もありますが、個体によっては食べ過ぎてしまう例も見られます。

例えば、一度に大量の猫草を食べてしまい一時的に腸を詰まらせて動物病院に連れていくという場合も。

また、猫草に関しては獣医師の間でも賛否両論があります。

反対という獣医さんの意見では、吐く事で胃腸に負担がかかるという指摘している点です。

なので、適度に食べてやめるというぐらいなら大丈夫ですが、一度にたくさん食べているのであれば、途中で別の場所に猫草を移動する等、一気に食べさせない工夫をしてみるのも一つの対策になります。

猫草の育て方

猫草はペットショップや花屋さん等でも売っていますが、簡単に栽培できるのでその方法をいくつかご紹介します。

まずは猫草の種を手に入れよう

自家製の猫草を育てる時はまず種子を入手しましょう。

猫草用の種子はネット通販を利用すれば簡単に手に入ります。

猫草は培養土で栽培すると簡単

猫草は手軽に栽培できるので種を入手して育てた方が、専用の栽培キットを購入するより安く育てる事が可能です。

適度な大きさの鉢を準備し、底部分に軽石、そして土は手軽に購入できる花や野菜用の培養土で充分育ちます。最近ではペットの安全性を考えた無肥料、無農薬の専用培養土も販売されているのでそちらを使いのも良いでしょう。

鉢やプランター等に培養土も入れ、エンバクの種をパラパラまきます。

成長する前に食べてしまうという条件で考えると、種まきの時に株間とかは特に気にしなくて大丈夫です。市販のポット苗も見たことがある人はわかると思いますが、ギュウギュウに生えてきています。

種は明るいと発芽しないので、種の上にうっすら土が被る程度乗せます。

たっぷりと水やりする時の注意点として、じょうろで水やりすると水の勢いで種が流れ出たり、光が当たって発芽しにくい状況になってしまいます。水やり時は種が流れないように霧吹きで水やりすると良いです。

温かい方が育ちやすいため、日当たりの良い場所に置いてあげましょう。葉先が茶色くなる場合は、日光が足りていない可能性があります。

一般的に猫草として販売されている種はエンバクの種で、乾燥が苦手な種類です。

乾燥環境だと種の発芽自体に影響が出てきますので、発芽するまでは水やりを欠かさないようにしてください。発芽してからも土の表面が乾いてからたっぷりと水やりをしてください。引き続き霧吹きを使うと葉水を与える事が出来ます。

猫草栽培におすすめの培養土

こちらの培養土は猫草専用で、ペットが誤食しても安全なように無肥料、無農薬の土となっています。鉢から直接猫草を食べさせたい場合に安心かと思います。

猫草は水耕栽培でも育つ

猫草の土での育て方をご紹介しましたが、水耕栽培でも育てる事が可能です。カイワレ大根を育てたことがあるという経験があるようでしたら、同じ感覚で育てる事が出来ます。

準備するのは、プラスチックトレーとコットン、猫草の種です。

コットンでも充分ですが、他にも排水溝ネットを丁度良い大きさに切って使うという方法もあります。適当な容器が無いという場合、お豆腐の容器等、浅めの容器でも充分育ちます。

プラスチックトレーを準備して、底にコットンを敷き詰めます。コットンの上に猫草の種をぱらぱらとまきます。重ならないように撒く感覚ですが、種同士くっつく程度でも大丈夫です。特に問題なく発芽してきます。

種を撒いたら上から種が軽く浸る程度の水を与えてください。後は水切れをしない程度に水やりしながら発芽するのを待ってください。

置く場所で注意したいのは寒い時期。

発芽条件として5℃以上が好ましいので、できるだけ日当たりが良い窓辺に移動してあげて温度調整してください。大抵は2~3日程度で発芽します。

発芽してからは余分な水は捨て、新しいお水に取り換えます。水が多すぎると根が腐ってうまく育たない可能性があるので注意してください。成長するまで水を交換しつつ管理しましょう。

処分が簡単な猫草栽培セットもおすすめ

種や土を個別に揃えるのが面倒という方は、市販の猫草栽培セットを使うと簡単です。

土のかわりに再生粉砕パルプが使われているので、栽培が終わった後はそのまま燃えるゴミとして処分できます。

培養土なら何度か繰り返し使えるので経済的ではあるのですが、いずれ古くなった土は処分する必要が出てきます。しかし、土を回収してくれる自治体はほぼ無いので捨てる時は非常に困ります。

その点、栽培が終わった後に捨てられるタイプの栽培キットはとてもお手軽で便利だと思います。

猫草の収穫目安(食べ頃)

猫草の収穫目安

猫草の収穫目安は、種が発芽してから約1週間後。

収穫してワンちゃんやネコちゃんに与えてください。自分で収穫して与える場合は根元の方をはさみでカットします。

収穫した後も伸びては来るのですが、あまり色も良くないので最初の収穫分だけで処分している飼い主さんが多いです。また同じ要領で新しく栽培しましょう。

成長具合では水耕栽培の方で途中、勢いが悪くなるかも?と感じている人もいました。

冬の寒い時期では成長スピードが遅いので10日~14日程度で収穫するなど、成長具合で収穫タイミングを判断してみてください。

梅雨の時期は収穫前にカビにやられてしまうという場合もありますので、カビていないか様子を見ておきましょう。夏も高温で根腐れしやすい場合があります。

梅雨時期と夏は若干、成長スピードは速いのですが、育てにくい時期になりますので注意してください。

まとめ

猫草は犬や猫たちにとって好みの個体差がありますが、嗜好品として食べたりストレス解消に役立つ、体調を整える、毛玉のコントロールをするなど色々な目的で食べられているのではないか?と考えられています。

詳しい理由はまだ完全に解明されていませんが、大切な家族が喜んで食べている姿は見ていてうれしくなりますよね。

そんな猫草は販売もされていますが、種を購入すれば自宅で手軽に猫草を育てる事が出来ます。

簡単に育てる事が出来ますので、興味がある飼い主さんは一度、チャレンジしてみてください。

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