一度発生すると厄介なハダニの駆除方法をご紹介します。
ハダニは植物の葉に寄生する害虫で、繁殖力がとても強く駆除がとても難しいです。初期であれば取り除く事が出来るかも知れませんが、とても小さい生き物で数匹だとゴミにしか見えないので気付かない事も多いです。
樹液を吸われて萎れたり、色がくすんできたりと葉っぱの様子がおかしいと気付く頃にはもう手遅れ。大切な植物がハダニまみれになってしまいます。
今回、大事にしていたジュエルオーキッドのマコデスペトラがハダニ被害にあってしまったので、その駆除方法と回復するまでの経過を書き記します。
ハダニが発生するとこうなる
ハダニが発生してしまうと植物はこの写真のようになります。水切れを起こしている訳でもないのに、見るからに調子が悪そうです。葉緑素が抜け色も全体的にぼやけています。葉が白くなる頃には末期です。
ハダニ被害の特徴的なのは葉の付け根の色褪せだと思います。付け根から徐々に全体に広がって、樹液を吸われてしまい葉全体が枯れたようになってきます。
また蜘蛛の巣のような糸が張られている場合もハダニ被害の特徴とも言えるでしょう。
また、ここまで来るとハダニの姿も確認できるようになります。(クリックで拡大)
小さいので肉眼だと見えにくいですが、じっと見ているともぞもぞと動く姿が見られます。
ハダニは何処にでもいると思うべし
これまで室内で育てている観葉植物がハダニの被害に合う事は無かったのですが、今回は外に出した事がないジュエルオーキッドにハダニが発生してしまいました。近くにポトスもありましたがそちらは何故か無事で、新しく追加した植物も無いため侵入経路が謎のままです。
ただし、ハダニは高い場所にもよじ登って来るようで、バルコニーで育てていたミントがハダニ被害で駄目になった事が何度もありました。1階ならまだしも、3階のバルコニーでこれなので下から壁をよじ登って来ているのでしょうか。
あの小さい体で一体何日かけてバルコニーのミントに辿り着いたのかがわかりませんが、それ位タフな害虫なので隙間から室内に入り込む可能性も無きにしもあらずです。
やはり日頃から葉っぱの状態を観察するのは重要だと再認識させられました。
ハダニの駆除方法
ハダニを駆除するにはいくつかの方法があります。
まず、本当の初期であれば手で駆除するのが一番手っ取り早いです。セロテープ等を使いハダニを粘着除去したり、葉の付け根はブラシを使って擦り落としたりできます。しかし、日頃から葉の隅々までチェックしている人でないと気付けないと思うので、数が多い場合は別の方法を試します。
手軽なのはハダニが苦手とする水を使った水攻めですが、真水をスプレーしたりバケツに鉢ごと沈めた位では増えたハダニにには効果が薄いです。
水攻めはハダニの窒息を狙った駆除方法なので、牛乳を混ぜてその油分で効果を増幅させたり重槽を混ぜたりしてやっている人もいるようです。
しかし、屋外ならそれでもいいですが牛乳は臭くなるので観葉植物にはあまり使いたくないですよね。そこで今回は駆除剤で定評のあるダニ太郎を使ってみました。
駆除剤ダニ太郎の使い方
ダニ太郎は住友化学園芸が販売している駆除剤で、色々な情報を調べた中ではこれが一番効果がありそうなので選びました。
ダニ太郎単体でも使用できますが、効果を高めるために展着剤のダインも併用します。これは薬剤を葉に固着しやすいようにするためのもので、屋外のように雨露があたるような環境でも効果的です。
室内だと雨露はあたらないので不要そうに思えますが、ハダニの最も厄介なのが薬剤に対する耐性を持ちやすい事で、駆除しきれなかった場合は別の薬を試すしかなくなります。ダニ太郎の説明書きにも本剤は年一回を推奨との事なので効果を高めるためにダインも併用しています。
ダニ太郎の希釈方法
ダニ太郎の希釈濃度は植物に合わせて変える必要がありますが、観葉植物(しかもジュエルオーキッド)の表記は無いので大体の植物に使える1,000倍の濃度で使用しました。
ダニ太郎には1ml単位で図れるキャップが付いているので、1mlの薬剤を1Lの水で薄めれば1,000倍になります。1,000倍だと上記の写真のような色具合となります。写真はそれを見るためにあえて計量カップに移した物になります。
そして、難しいのが展着剤ダインの量ですが説明書によると10Lに対し0.5ml~1mlと少量でよいので、割り箸の先にダインを付けて極少量を混ぜました。
ダニ太郎の散布方法
希釈したダニ太郎液は霧吹きスプレーを使い散布します。歯の表面や裏側、茎など全体にしっかりと散布します。
葉の裏などはスプレーしにくいと思うので振り子式の霧吹きがあると便利だと思います。使い勝手の良い霧吹きスプレーは下記ページにまとめています。
ダニ太郎は魚類に影響を与えるので注意
ダニ太郎は魚へ影響を与えてしまうそうなので使用する場合は注意が必要です。
一般家庭であれば庭の池や室内の水槽で飼育されている観賞魚が対象ケースだと思いますが、その近くでこの薬剤は使用しない方がよいでしょう。
ハダニは駆除できたのか?
薬剤を散布して暫く経った状態がこちらになります。無事一度で駆除でき株も元気を取り戻しました。
ハダニを駆除したのが8月でこの写真が11月なのでここまでに三ヶ月かかりました。今回は発見が遅れてしまい手遅れかもという気持ちもあっただけに一安心です。
ハダニ被害にあった葉ですがこれは元には戻りません。酷かった部分は枯れたので取り除きましたが、被害が少なかった部分はこのような感じに残っています。新しい葉を出して今も回復途中なので、株がもう少し大きくなったら取り除きます。
ハダニ駆除後のマコデスペトラの様子
更に時間が経過したマコデスペトラのその後がこちらです。
ハダニ駆除後も暫くは色がボヤけたような状態でしたが、それもすっかり元に戻り完全復活です。
形が悪くなったので仕立て直し、現在は多湿環境に移して元気に育っています。
まとめ:ハダニは早めに一度で駆除しよう
今回は無事ハダニを駆除する事に成功しましたが、対処が不十分だとすぐに再繁殖して増えだすので必ず一度で駆除するように頑張りましょう。
そして、日頃から葉っぱの様子はよく観察しておくのをおすすめします。ハダニは水が苦手とは行っても霧吹きをしている位では普通に発生します。鉢を水に漬けての水攻めも効果は薄いです。
ですので、もしハダニを発見したらダニ太郎を使い、周辺の植物が大丈夫かも確認し早めの徹底駆除をおすすめします。
以上。ダニ太郎の使い方でした。