アイビー(ヘデラ)の育て方

観葉植物

アイビー(ヘデラ)は可愛らしい葉っぱのつる性植物で、室内のインテリアやフラワーアレンジメント等に利用される観葉植物です。

このページではアイビーの育て方について解説しています。

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アイビーの特徴

アイビーはヨーロッパや西アジアに自生するウコギ科のつる性植物です。

学名の「ヘデラ」や和名である「セイヨウキヅタ」とも呼ばれているアイビーは、多くの品種を持ち、葉の色から形、班の模様、つるの伸び方までバリエーションが豊富です。

可愛らしい葉型と長く伸びるつるが特徴で、お部屋のインテリアにはもちろん、壁面緑化や寄せ植え、フラワーアレンジメントなどにもよく利用される観葉植物です。

アイビーには耐陰性・耐寒性があり非常に丈夫なため、育てやすい観葉植物として広く親しまれています。

本棚や棚の上に置くと星型の葉をつけたアイビーのつるが垂れ下がり、室内を一気におしゃれな印象にします。

水耕栽培が可能なので、異なる模様のアイビーを少量ずつビーカーに水挿ししたり、苔玉に植えて育てたりと、さまざまな飾り方を楽しめるのがアイビーの魅力です。

基本データ

難易度 初心者向き
価格 300円〜3,000円程度(3号サイズ)
成長速度 速い
花・種 開花する品種もありますが限られています
日照量 日光を好みますが耐陰性があるため屋内でも育ちます
温度 寒さには強いものの5℃前後になると成長が緩慢になります
湿度 湿度は苦手なので日本の夏場は室内管理をおすすめします
花言葉 永遠の愛、友情

アイビーが好む環境

日当たりと置き場所

アイビーには耐陰性がありますが日光を好むためできるだけ日当たりの良い場所に置きましょう。

屋内で育てる場合

アイビーには耐陰性があるため屋内でも育ちますが、日光を好むためなるべく窓際などの日当たりの良い場所においてください。

室内の管理でも直射日光を当てると葉焼けを起こしてしまうので、レースのカーテン越し程度のやわらかい光を当てるようにします。

また、多湿に弱い植物のため閉め切った部屋に置きっぱなしにすると傷むことがあります。アイビーを置く部屋はこまめに換気しましょう。

屋外で育てる場合

アイビーは寒さに強い植物なので、年間を通して屋外で育てることができます。

耐陰性も高いため日が当たりにくい建物の北側などでも育ちますが、きれいに育てるには明るい日陰での管理をおすすめします。

アイビーは日光を好みますが、葉焼けを防止するため夏の直射日光が当たらないように注意してください。

地植えにするとアイビーのつるが庭の木や建物の壁にまで伸びてしまうことがあります。スペースが限られた庭では、屋外でも鉢植えで楽しむのがよいでしょう。

温度・湿度

アイビーは高温にも低温にも強い植物ですが、ヨーロッパが原産のため日本に特有の湿度を伴う猛烈な暑さは苦手です。

屋外の気温が30℃を超えるときはなるべく日陰もしくは冷房が効いた室内へ移すようにしてください。高温になると葉焼けを起こしやすくなるので夏場は室内管理がおすすめです。

気温が5℃を下回ると成長が緩慢になりますが、寒さに強いため0℃以上の環境では屋外でも越冬が可能です。

用土

アイビーを植える用土には、水はけと保水性のバランスが取れた弱酸性の土が適しています。

ホームセンターなどで市販されている観葉植物用の土を使用するのが最も簡単です。自作する場合は赤玉土(小粒)6:腐葉土4などの割合でブレンドした土を使いましょう。

アイビーは、土の代わりにハイドロボールやカラーサンドなどの土壌を使用したハイドロカルチャーでの栽培も可能です。

アイビーを上手に育てるコツ

水やり

アイビーの生育期である春から秋にかけては、土の表面が乾燥したらたっぷりと水やりをします。鉢底から水が流れ出るまで水を与えましょう。

気温が5℃を下回ると休眠期に入るため、水やりも控え目にします。土が乾いてから2〜3日後に与えるようにしてください。

ハイドロカルチャーで育てる場合は、容器の水がなくなってから2〜3日後に、ハイドロボールの1/5程度の高さまで水を入れます。冬場は鉢植えと同様に乾かし気味の状態に保ちます。

葉水

葉水はアイビーの乾燥を防ぐだけでなく害虫の予防にも効果的です。1日1回は霧吹きなどで葉の表裏に水を吹きかけるようにしましょう。

葉にホコリが溜まっているときは葉水の際に濡らしたティッシュペーパーやハンディモップなどで拭き取ってください。葉についたホコリは光合成の妨げとなります。

葉水を与えるとアイビーの葉に艶が出て株全体の見栄えも良くなります。

肥料の与え方

アイビーは肥料を与えなくても枯れにくい植物ですが、大きく成長させたい場合は4月から9月にかけての生育期に緩効性の固形肥料を2か月に1度与えてください。

液体肥料の場合は適度な濃度に希釈したものを10日〜2週間に1回を目安に与えるようにします。

ハイドロカルチャーのアイビーには、生育期の間に水耕栽培用の液体肥料を1週間に1度のペースで与えましょう。

アイビーの成長が緩慢になる冬場の施肥は不要です。

アイビーの選び方

アイビーを購入する際は害虫が付着していないか必ず確認してください。

害虫がついている株を選んでしまうと、アイビーが弱ってしまったり他の植物へ移ったりする可能性があります。

初心者であれば初めから鉢に植えられた状態のアイビーを購入すると、植え替えの手間を省くことができます。

アイビーの増やし方

アイビーは、挿し木や水挿しで増やすことができます。

挿し木で増やす場合は、丈夫なつるを選び、先端から10cmほどの長さにカットします。下のほうの葉を取り除き、上半分の葉は何枚か残して切り落とします。

切り口を水に1時間ほど浸してから水気を切り、切り口に発根促進剤をつけます。観葉植物用の培養土や挿し木用の土へつるを挿し込み、根が生えるまでこまめに水やりをしながら明るい日陰で管理してください。

アイビーの水挿しは、挿し木で用いた土の代わりに水を使用する方法です。

挿し木と同様につるをカットして葉を取り除いたあと、水を入れたコップに挿し混みます。毎日水を入れ替えながら1週間ほど明るい日陰で管理をし、少しずつ日が当たる場所へ移していきます。

水挿しの場合、暖かい時期あれば発根後もコップや瓶に飾っておくことができます。

アイビーの植え替え

鉢植えの場合、鉢底からアイビーの根が出ていたり水の吸い込みが悪くなったりしたら植え替えのサインです。アイビーは生育が早いため1〜2年に1度は植え替えをしましょう。

ハイドロカルチャーの場合は、土の洗浄が必要となる半年〜1年に1回のタイミングで植え替えをします。

鉢植えの植え替えの手順は以下の通りです。

  1. 新しい鉢の底穴に鉢底ネットを敷いて鉢底石を置く
  2. 清潔な培養土を鉢の1/3程度まで入れる
  3. アイビーを鉢から引き抜き古い土を落とす
  4. 鉢の中心にアイビーを置き、土を追加する
  5. たっぷりの水を与えて明るい日陰で管理する

ハイドロカルチャーの植え替え方法を説明します。

  1. 器からアイビーとハイドロボール、根腐れ防止剤を取り出す
  2. ハイドロボールを水洗いして乾燥させる
  3. 新しい容器の底に根腐れ防止剤を敷く
  4. ハイドロボールを1/3程度まで入れる
  5. アイビーの根を洗って器に入れ、ハイドロボールを加える
  6. 水を容器の1/5程度まで入れる

アイビーの植え替えは生育期に入る5〜6月が適期です。

病気・害虫

アイビーがかかる病気には「すす病」や「炭疽病」が挙げられます。

葉に黒いカビが付着するすす病や、褐色の斑点ができる炭疽病は、風通しが悪く湿度が高いと発生しやすくなります。

内側の葉が増えてきたら、適宜剪定をして風通しの良い状態を保つようにしましょう。

アイビーに付きやすい害虫には「アブラムシ」や「カイガラムシ」がいます。

アブラムシはすす病などの原因にもなる害虫です。見つけ次第すぐに粘着テープや霧吹きなどで駆除してください。

カイガラムシは植物の養分を吸い取って株を弱らせます。幼虫の時期は殺虫剤で駆除できますが、成虫すると薬剤が効きづらいため歯ブラシなどでこすり落として取り除きます。

日当たりと風通しの良い場所に置くことで予防することができます。

アイビーの毒性や危険性について

アイビーは、犬や猫などの動物が口にすると中毒症状を引き起こす可能性があると言われています。

毒性を持つ成分の詳細は不明ですが、アイビーの葉や果実を誤食した犬や猫が、口の渇きやよだれ、腹痛などの症状を発したという事例があります。

ペットを飼っている家庭でアイビーを栽培する場合、植物の置き場所には注意が必要です。

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