エバーフレッシュは昼は葉を広げ、夜は葉を閉じるという不思議な性質を持つ観葉植物です。
お部屋のインテリアにも最適なエバーフレッシュの育て方をこのページで解説しています。
エバーフレッシュの特徴
エバーフレッシュはマメ科コヨバ属で、和名をアカサヤネムノキというネムノキの仲間の一種です。
花が散った後に赤いさやができ、その中に種が入っているため「アカサヤ」という名前が付けられました。
原産地は中南米や東南アジアで、同じネムノキには九州や沖縄に自生する種類もあり、現地では30mを超すほどの常緑高木です。
同じマメ科のネムノキと同じように、夜になると葉を閉じて眠ってしまいます。
葉が夜に閉じるのは夜間の水分の蒸発を防ぐためだといわれており、もしもエバーフレッシュの葉が昼間でも閉じているようなら水不足の可能性がありますので、土が乾燥しすぎていないか確かめましょう。
基本データ
難易度 | 簡単 |
成長速度 | 普通 |
花・種 | 黄緑色の綿状の花を咲かせます(あまり綺麗ではない) |
日照量 | 日光を好む |
温度 | 耐暑性があり耐寒性は弱い |
湿度 | 多湿を好む |
花言葉 | 歓喜、胸のときめき |
エバーフレッシュの育て方
室内で育てる場合
室内に置く時は日当たりが良い場所が適しています。日当たりが悪い場所では日照不足で葉の元気がなくなってきますし、枯れる原因にもなりやすいです。
環境の変化に敏感なので、室内で育てる時に注意したいのはいきなり場所を移動して日当たり具合が急激に変わる事でしょうか。日当たり具合がいきなり変わると枯れてしまうこともありますので、移動の際は徐々に移動してエバーフレッシュにストレスをかけない様にしてください。
屋外で育てる場合
屋外で育てる場合は日当たりが良い場所に置いてください。直射日光が当たっても大丈夫な植物です。
霜に当たると枯れてしまうので、地植えは向いていません。
耐寒性があまりないので、気温が下がり15℃以下になる場合は屋内に移動します。
突然移動させるとエバーフレッシュにストレスがかかりやすくなるので、徐々に移動しつつ室内に取り込んであげましょう。
適した用土
栄養豊富で、腐葉土のような腐植質の土を使用します。
水はけのよい土にこだわるようにしてください。
観葉植物用の土で問題はありませんが、ブレンドする場合は腐葉土をベースに、赤玉土などを3分の1ほど混ぜるといいでしょう。
植木鉢の選び方
成長に伴い高さが出てくる植物なので、平鉢に植え付けるよりは普通鉢、深鉢への植え付けの方が安定しやすく育てやすいです。
鉢を選ぶ時には今植え付けてある鉢より一回りサイズが大きめのものを選んでください。いきなり大きいサイズに植え付けると根腐れを起こす可能性も出てきますので、徐々にサイズを大きくする方法で植え替えます。
エバーフレッシュの管理方法
水やりと肥料の与え方
成長期の管理方法
4月から10月にかけてはエバーフレッシュから新芽も出てどんどん成長する時期になります。
土の表面が乾いたらたっぷり水やりをしてください。土が乾燥しすぎている時は下の葉が黄色くなり落葉しますので、様子を見ながら水やりをすると良いでしょう。
葉水を与えるとハダニの発生防止にもなるので1日1回与えます。
肥料は2ヶ月おき程度で緩効性の化成肥料を与えてください。
冬場の管理方法
冬の気温が低い時期にエバーフレッシュは休眠に入りますので、水やりの頻度も減らしてください。目安としては土が乾いてきてから2日~3日経過したあたりで与えます。
葉水は与えても大丈夫です。
肥料は必要ないのでこの時期は与えないでください。
植え替えるタイミング
エバーフレッシュの植え替えは1年~2年おきに行うのが適しています。
以下の条件に当てはまる場合は植え替えのサインです。
- 2年以上植え替えを行っていない
- 鉢底から根が出てきている
- 水やりをしても水の浸透が悪い
- 水やりをしても土が乾燥しやすくなっている
植え替えのタイミングで適しているのは成長期に当たる5月~7月あたりが最適です。
現在より一回り大きめの鉢に変更して、植え替えを行う際は根についた土を完全には落とさず古い土を半分ほど残して新しい土へ植え替えましょう。
剪定方法
エバーフレッシュはどんどん新芽を出し葉枝を伸ばしつつ成長していきますので、樹形が乱れてくる場合があります。
飛び出ていたり混みあっている箇所や気になる箇所は剪定を行って調整してください。風通しが良い方が病虫害予防になります。
あまり大きくしたくないという時は思い切って剪定しても大丈夫です。剪定を行うのに適している時期は4月~5月です。剪定した後の枝は葉を3枚程度残して挿し木として増やす事も出来ます。
エバーフレッシュの選び方
幹が太くしっかりしているもので葉が黄色く変色していないものを選びましょう。
害虫や病気がついていないかを確認してから購入しましょう。
エバーフレッシュの増やし方
増やし方は種まきか挿し木が一般的です。
エバーフレッシュは花が咲いた後に種ができるので、その種を収穫しておいて、5月~7月の暖かい日に種まきをします。
その時種の周りについているぬるぬるしたものはしっかり洗い流しましょう。
発芽には1~2か月かかりますのでゆっくり待ちましょう。挿し木で増やす場合は時期は種まきの時と変わりません。
伸びすぎて剪定した気を使うとちょうどいいです。
赤玉土に挿し木をした後は明るい日陰に置き、用土が乾かないように管理しましょう。2~3か月で根が伸びて定着します。
エバーフレッシュの病気や付きやすい害虫
エバーフレッシュは下記の病気、害虫に気を付けます。
病気 | 炭そ病、すす病 |
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害虫 | カイガラムシ、ハダニ |
かかりやすい病気
黒色や灰色の病変が葉や枝に出る様になったら炭そ病の可能性があり、黒いすすがついた見た目の病変が出る場合はすす病の可能性があると考えてください。
放置をしているとどんどん病変が広がり枯れてしまう原因にもなります。
どちらもカビの菌や胞子が原因となる病気なので、病変部は全て取り去ってください。すす病はカイガラムシが媒介すると考えられています。
風通しが良い場所で管理すると予防につながります。
付きやすい害虫
ハダニがついている場合は水で流す、濡らしたティッシュでふき取る、もしくは殺ダニ剤を使用して駆除をしてください。 葉水を与えるとハダニの予防ができます。
カイガラムシは成虫になると薬剤での効果もなくなりますので、ハブラシを使用してこすり落とす方法で駆除してください。 普段から葉が混みあわない程度に剪定を行い、風通しを良くするとカイガラムシ発生の予防になります。