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セネキオの育て方

多肉植物

セネキオ(セネシオ)はグリーンネックレス等の品種で知られる多肉植物です。

このページではセネキオの育て方について解説しています。

セネキオの特徴

セネキオは南西アフリカやマダガスカル、カナリア諸島に生息するキク科セネキオ属の多肉植物です。セネシオと呼ばれることもあります。

セネキオは非常に多くの仲間が世界中に分布しており、葉や茎が多肉化したセネキオは80種ほど存在すると言われています。

品種によって草姿も様々で、茎をつる状に伸ばすもの、葉や茎に毛が生えているもの、塊根をもつものなどが見られます。葉の形も変化に富んでおり、球状の葉や三日月型、矢尻型などユニークな種が多いです。

コロコロとした玉状の葉を連ねる「グリーンネックレス」や、平たい葉を持ちほふくしながら成長する「ヤコブセニー」、葉がマサイ族の矢尻に似た「マサイの矢尻」などの品種が代表的です。

セネキオの葉をカットすると菊のような香りがするのも特徴です。

基本データ

難易度 やや易しい
流通名 セネキオ、セネシオ
成長速度 普通
花・種 品種によって開花時期や花の色、形が異なります
日照量 日当たりを好みますが直射日光は避けましょう
温度 寒さにはやや弱いため冬は5℃以上を保ちます
湿度 多湿に弱いので風通しのよい場所で管理します
花言葉 青春の思い出、健やかな成長、豊富

セネキオが好む環境

多肉植物セネキオの代表的な品種グリーンネックレス
セネキオ グリーンネックレス

日当たりと置き場所

日当たりのよい場所を好みますが、葉焼けを防止するため真夏の直射日光は避けましょう。

屋内で育てる場合

セネキオは1年を通して屋内で育てることができますが、日光を好むため明るい場所に置きましょう。つる性の品種は半日陰で管理するとみずみずしく育ちます。

強い日差しに当てると葉焼けを起こすことがあるので、真夏の直射日光は避けます。高温多湿を苦手とするため風通しのよい室内に置いてください。冬は5℃を下回らないよう注意しましょう。

屋外で育てる場合

セネキオは春から秋の時期は屋外で育てることができます。日光を好むので日当たりのよい場所に置くようにします。ただし、日差しが強くなる夏の間は葉焼けを防ぐため半日陰に移してください。

セネキオは多湿に弱い植物です。水やりを控えていても湿気によって根腐れを起こすこともあるので、雨が当たる場所に置くのは止めましょう。

冬になって5℃を下回ってきたら室内へ取り込んで管理します。

温度・湿度

セネキオは乾燥地帯を原産とするため、乾燥には強いものの多湿は苦手です。風通しがよく雨の当たらない場所に置くようにします。

ただし、多肉植物の中では比較的水を好むため、生育期には土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。休眠期には水の量を控えます。

セネキオは暑さにも寒さにもあまり強くない植物です。高温になる真夏の直射日光は避け、冬場は5℃を切ってきたら暖かい室内へ移しましょう。

用土

セネキオのような多肉植物は葉に水分を蓄えているため多湿を嫌います。土の過湿は根腐れを引き起こしてしまうので、用土には水はけのよい土を使用します。

自分でブレンドする場合は赤玉土(小粒)3:腐葉土3鹿沼土2:軽石(小粒)2などの割合で混ぜた土がおすすめです。異なる土を混ぜる場合は粒の大きさを揃えましょう。

初心者であれば、ホームセンターなどで売られている多肉植物用の土やサボテン用の土を使用するのが最も簡単です。

セネキオを上手に育てるコツ

セネキオ・グリーンネックレスの花
セネキオ グリーンネックレスの花

水やり

セネキオの水やりは育てる品種の生育期によって異なります。

「春秋型」の場合、春と秋の生育期には土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬の休眠期と高温になる夏場は1か月に数回の水やりでかまいません。

「夏型」のセネキオは春から秋を生育期とします。5~9月の夏の時期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、冬場は水やりの量と頻度を減らします。

秋から春に生育する「冬型」の場合、11~4月の生育期には土の表面が乾いたら水をたっぷり与えます。夏の蒸し暑さに弱いため、夏場は乾燥気味に管理しましょう。

葉水

セネキオのような多肉植物は乾燥に強いため、葉水は基本的に必要ありません。

生育期は土が乾いたらたっぷりと水を与え、休眠期には水の量を減らして適切に管理すれば、乾燥が原因ですぐに枯れることはありません。

ただし、水やりを控える休眠期や、室内の暖房などで葉が乾燥している場合は、霧吹きなどで水を吹きかけて空中湿度を上げましょう。

その際はセネキオの葉が薄く濡れる程度の量に止めてください。

肥料の与え方

セネキオのような多肉植物は、もともと栄養分の少ない土地に生息しているものが多いため、肥料はほとんど必要ありません。

ただし、生育期には少量の肥料を与えることでより元気な株に育ちます。肥料を与える場合は、少量の緩効性化成肥料を2か月に1度のペースで置き肥するか、規定の濃度よりも薄めの液体肥料を1か月に1回施しましょう。

春秋型の品種には春と秋に施肥します。夏型であれば5~6月、冬型の場合は9~10月にそれぞれ肥料を与えてください。

冬越し

セネキオは寒さにあまり強くないため、戸外に置いている場合は気温が5℃を下回ってきたら室内へ移します。日当たりのよい室内で管理してください。

冬生育型のセネキオには冬の期間も土が乾いたらたっぷりと水やりをします。春秋型・夏型の品種は休眠期となるため水を控えて乾燥気味に保ちます。

冬に休眠する品種でも室内の温度が10℃を超える場合は生育を続けることがあります。暖かい環境であれば冬の水やりの頻度を1~2週間ほどに縮めてもかまいません。

セネキオの選び方

セネキオを購入する際には害虫が付いていないか必ず確認しましょう。

害虫が付着したものを買ってしまうと株が傷んだり他の植物に移ったりする可能性があります。葉につやがあり、全体的に間延びしていない締まった株を選びましょう。

セネキオの増やし方

セネキオは挿し木と株分けによって増やすことができます。

挿し木で増やす場合、まずは茎を先端から10cmほどの長さでカットし、土に埋まる部分についた葉を取り除きます。風通しの良い日陰にカットした茎を半日ほど置き、切り口を乾燥させてから新しい用土に植え込みましょう。

品種によっては葉をいくつかつけた茎を土の上に置き、軽く土をかぶせておくだけで発根するものもあります。

群生するタイプのセネキオは株分けでも増やせます。株分けをする1~2週間前から水やりを控え、乾燥させた土から親株を抜き取ります。

根についた土を揉み落とし、ハサミを使って2~3つに切り分けます。切り口を風通しの良い日陰で乾燥させてから新しい土に植え付けましょう。

植え付け後はしばらく水を与えず、4~5日してから水やりを始めます。セネキオの挿し木・株分けは品種ごとの生育期におこなってください。

セネキオの植え替え

セネキオを何年も同じ鉢で育てていると、鉢の中に根が回って根詰まりを起こしてしまいます。根詰まりすると葉が落ちたり根が腐ったりするため、1~2年に1度を目安に植え替えをしましょう。

鉢底から根が出てきたり、鉢と株のバランスが悪くなったりした時も植え替えのタイミングです。

セネキオの植え替えは以下の手順でおこないます。

  1. 植え替えの数日前から水を控えて土を乾燥させる
  2. 新しい鉢の鉢穴に鉢底ネットと鉢底石を敷く
  3. 清潔な土を鉢の1/3程度まで入れる
  4. 鉢から株を抜き出し、根についた土を揉み落とす
  5. 鉢の中央へ株を置いて土を流し入れ、馴染ませる
  6. 明るい日陰に置いて2~3日後に水を与える

セネキオの植え替えは、春秋型の場合は春または秋に、夏型のものは4~9月頃に、冬型の品種は秋から冬にかけておこないましょう。

病気・害虫

セネキオにかかりやすい病気には「軟腐病」が挙げられます。

軟腐病は植物に細菌が入り込み、葉が腐ってしまう病気です。梅雨の時期など高温多湿な環境下で発生しやすいため、土の水はけは常によくしておきます。

発症した箇所は元に戻らないため発見したら速やかに取り除いてください。枯れた下葉は腐る前にこまめに取り除き、軟腐病の発症を防ぎましょう。

セネキオにつきやすい害虫にはアブラムシやバッタがいます。

アブラムシは葉や茎について養分を吸い取り、株を弱らせる害虫です。発生したら手や粘着テープで取り除きますが、被害が大きい場合は薬剤を使って駆除してください。

セネキオにバッタがつくと葉が食害にあうため、見つけ次第すぐに捕殺してください。

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