グラプトペタルムの育て方

多肉植物

初心者でも育てやすく丈夫な品種も多い多肉植物のグラプトペタルムの育て方を解説したページです。

このページではグラプトペタルムの特徴、管理方法、増やし方などをご紹介しています。

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グラプトペタルムの特徴

グラプトペタルムはメキシコなどの中米を原産とするベンケイソウ科グラプトペタルム属の多肉植物です。

うっすらと白い粉を帯びた多肉質の葉をロゼッタ状に展開するのが特徴で、多くの種は茎立ちをします。葉は淡い緑色をしており、品種や株によって赤みがかっているものや葉先をほんのりオレンジ色に染めるもの、薄紫色に見えるものなど変化に富みます。

暑さと寒さに強く育てやすい「朧月」や、紅葉するとピンク色に染まる「秋朧」、銅のような茶色味を帯びた「ブロンズ姫」などが代表的な品種です。

淡い色味が美しく、小ぶりで花のような見た目が愛らしいため、初心者から園芸ファンまで広く人気があります。

春から初夏にかけて花茎が伸び、先端に星型の黄色い花を数輪つけます。

基本データ

難易度 易しい
流通名 グラプトペタルム、朧月、ブロンズ姫など
成長速度 普通
花・種 春から初夏にかけて星型の黄色い花が咲きます
日照量 日光を好みますが真夏の直射日光は避けましょう
温度 暑さに強く、寒さにも比較的強いです
湿度 多湿が苦手なので水はけのよい土を使用します
花言葉 秘められた恋

グラプトペタルムが好む環境

多肉植物グラプトペタルムの品種、ブロンズ姫
グラプトペタルム ブロンズ姫

日当たりと置き場所

日当たりを好みますが、葉焼けを防止するため真夏の直射日光は避けてください。

屋内で育てる場合

グラプトペタルムは屋内でも管理することができますが、日光を好むため窓際などの明るい場所に置いてください。

日照不足になると茎が間延びして葉の厚みがなくなってしまうので、室内に置く場合もときどき外に出してあげましょう。

ただし、真夏の直射日光に当てると葉焼けを起こすことがあります。白い粉を帯びている品種は特に注意してください。

屋外で育てる場合

グラプトペタルムは暑さにも寒さにも強いため、基本的には1年を通して屋外での栽培が可能です。日がよく当たり風通しのよいベランダや軒下などでの管理がおすすめです。

夏場は強い日差しに当てると葉が変色することがあるので、なるべく半日陰に移しましょう。冬は霜に当たらなければ屋外に置いたままでもかまいませんが、寒冷地では室内へ取り込んだほうが安心です。

多湿に弱いため梅雨の時期は長雨に当てないようにしてください。

温度・湿度

グラプトペタルムは耐暑性・耐寒性ともに優れた育てやすい植物です。

ただし、暑さには強いですが多湿な環境を苦手とします。高温になる夏場は湿気が多いと蒸れることがあるので、雨に当たらないようにしましょう。

グラプトペタルムの栽培に適した温度は0~25℃くらいです。霜に当たらなければ冬も戸外で管理ができますが、氷点下が続くようであれば室内へ移します。

葉に水分を蓄えているので乾燥には強く、水やりは頻繁にする必要はありません。

用土

グラプトペタルムは湿気を苦手とする植物です。土の中が過湿状態になると根腐れをおこしてしまうため、用土には通気性と水はけのよい土を使用します。

自分でブレンドする場合は、赤玉土(中粒)3:鹿沼土3:腐葉土3:軽石1、もしくは赤玉土(小粒)2:鹿沼土2:ピートモス2:川砂2:燻炭2などの割合で混ぜた土がおすすめです。

初心者であれば、園芸店などで売られている多肉植物用やサボテン用の培養土を使うのが簡単です。

グラプトペタルムを上手に育てるコツ

多肉植物グラプトペタルムの品種、朧月
グラプトペタルム 朧月

水やり

グラプトペタルムの水やりは季節によって量やタイミングが異なります。

春と秋の生育期には鉢土が乾いてからたっぷりと水を与えるようにし、常に湿った状態となるのは避けましょう。1~2週間に1度のペースが目安です。

生育がゆるやかになる夏と冬の期間は水やりの回数を減らします。土が乾いているのを確認してから数日後に与えてください。葉がしわしわになってきたら水を欲しがっているサインです。

冬は乾燥気味の状態を保つことで耐寒性を高めることができます。

葉水

グラプトペタルムのような多肉植物は葉に水分を蓄えているため、基本的に葉水は不要です。

春と秋には土が乾いたらしっかりと水を与え、夏と冬に水やりを控えて乾燥気味に管理していれば、乾燥が原因で枯れることはまずありません。

ただし、冬に暖房の効いた室内へ移して育てる場合など、葉の乾燥が気になる時は霧吹きなどで水を吹きかけてもよいでしょう。その際は葉の表面が薄く濡れる程度に止めてください。

また、葉が白い粉を帯びている品種は粉が落ちてしまうため葉水は避けましょう。

肥料の与え方

グラプトペタルムは丈夫な植物なので、基本的には植え替えの際に少量の固形肥料を施す程度で十分に育ちます。

より生育をよくしたい場合は、春と秋の生育期に緩効性の固形肥料を2か月に1度のペースで置き肥するか、規定の濃度に希釈した液体肥料を1か月に1度水やりの代わりに与えます。

肥料の量が多いと葉が間延びして見た目が悪くなったり、肥料焼けを起こして根を傷めたりするため、与えすぎには気をつけましょう。

冬越し

グラプトペタルムは耐寒性が強い植物なので、霜や雪が当たらない環境であれば戸外で冬を越すことができます。耐寒気温は0℃前後です。

氷点下が続くような寒冷地では凍結を防ぐため室内へ移したほうがよいでしょう。日光を好むため室内に置く際は窓際などの明るい場所を選びます。

グラプトペタルムは冬に休眠するため水やりの回数を減らします。月に1~2回を目安に、土の表面を湿らせる程度の量を与えてください。株が凍らないよう日中の暖かい時間帯にあげるのがおすすめです。

グラプトペタルムの選び方

グラプトペタルムを購入する際には害虫が付いていないか必ず確認しましょう。害虫が付着していると、後になって株が弱ったり他の植物に移ったりする可能性があります。

徒長しておらず株元まで葉がついており、葉と葉の間隔がしっかり詰まっているものを選びましょう。

グラプトペタルムの増やし方

グラプトペタルムは挿し木や葉挿し、株分けによって増やすことができます。

挿し木で増やす場合は、3cmほどの挿ししろをつけて葉茎を切り落とし、挿し穂として使用します。切り取った挿し穂は日陰に置いて切り口を乾燥させましょう。

新しい鉢土の中央に割り箸などで穴を開け、切り口を乾かしておいた挿し穂を植え付ければ完了です。しばらくは水を与えず明るい日陰で管理し、発根したら水やりをします。

グラプトペタルムの葉挿しは、まず葉を根元から剥がすように摘み取り、トレイなどの浅い容器に入れた土の上に置きます。このとき、土は乾いたものを使用してください。

発根が確認できたら湿らす程度に水を与え、苗が育ったら鉢へ植え付けましょう。植え替えのタイミングで株分けをするのもおすすめです。株分けをする際は、根についた土を半分ほど落としてから子株を切り分けるようにします。

いずれの方法もグラプトペタルムの生育期である春または秋におこなうとスムーズです。

グラプトペタルムの植え替え

グラプトペタルムを何年も同じ鉢で育てていると、用土が痩せて生育が乱れたり、鉢の中に根が回って根詰まりを起こしたりします。根詰まりは根腐れの原因となるため、定期的に植え替えをおこないましょう。

グラプトペタルムの植え替えは以下の手順でおこないます。

  1. 植え替えの数日前から水を控えて土を乾燥させる
  2. 1回り大きな鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷く
  3. 清潔な土を鉢の1/3程度まで入れる
  4. 鉢から株を抜き、根についた土を1/2程度落とす
  5. 鉢の中央へ株を置いて土を隙間なく入れる
  6. 半日陰に置いて管理し、1週間後に水を与える

植え替えの際、元肥として緩効性の固形肥料を施しておくと生育がよくなります。

グラプトペタルムの植え替えは生育期である春または秋が適しています。

病気・害虫

グラプトペタルムにかかりやすい病気には「軟腐病」が挙げられます。

軟腐病にかかると株に菌が入り込み、葉が溶けたように腐ってしまいます。高温多湿による蒸れが原因となるため、土の水はけは常によくしておきましょう。

発症を引き起こす細菌に効く薬剤もありますが効き目が遅いため、症状に気付いたらすぐに被害箇所を切り取って処分してください。

グラプトペタルムにはワタムシやカイガラムシなどの害虫が付くことがあります。

これらの害虫が発生すると、葉や茎から栄養分を吸い取って株を弱らせます。発見したら速やかにピンセットや粘着テープなどで取り除きましょう。被害が大きい場合は殺虫剤を使用します。

ただし、カイガラムシの成虫には薬剤が効きにくいため、歯ブラシなどを使ってこすり落としてください。

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