キュウリの育て方

野菜

代表的な夏野菜の一つ、キュウリの育て方をまとめているページです。

生食や漬物として食べられる事が多いキュウリですが、食用部分だけでなく苗の流通も非常に多い野菜です。そのため、ナスやトマトと同様に家庭菜園で育てられる事が多い野菜の一つでもあります。

下記では家庭菜園でキュウリを育てる際のポイントについて解説していきます。

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キュウリの特徴

キュウリはインド北部のヒマラヤ山麓が原産のウリ科キュウリ属の植物です。

夏野菜の一つで、サラダや浅漬け等、みずみずしい食感を楽しむことができます。普段食べているキュウリは未熟果で、完熟すると黄色くなり、歯ごたえもなくなり酸味も増してしまうので、食用にはおすすめしません。

春先になるとホームセンターでも苗を見かける事も多く、ゴーヤと同じ夏の高温対策としてのグリーンカーテンとしても利用できますが、成長が早い分、管理するポイントがある事を考えると難易度的にはやや難しいです。

どのタイミングでどの様な対応をすればよいのかといったポイントを押さえる事で初心者でも収穫を楽しむ事ができます。

つる性の植物なので、つるを巻きつけながら成長していきます。

キュウリを栽培して収穫した時に表面に白っぽい粉がつく種類もありますが、これはプルームといってキュウリを守るために自然につくものなので問題ありません。

基本データ

難易度 やや難しい
流通名 キュウリ
成長速度 速い、発芽から60日ほどで収穫が可能
花・種 ヘチマやゴーヤーに似た黄色い花を咲かせ、白く細長い種を採取できます
日照量 日なたを好む
温度 20℃~25℃
湿度 水やりは必要な野菜ですが多湿環境はカビの原因になるので避ける
花言葉 洒落

キュウリが好む環境

キュウリの花
キュウリの花

日当たりと植えるのに適した場所

キュウリは日なたを好む植物なので、日当たりの良い場所に植えます。屋外の地植えでも日中、常に日の当たる場所が最適です。

ウリ科の植物を植えた場所に続けて植える事で連作障害が起きる可能性があります。ウリ科の植物を2~3年植えていない場所を選ぶと良いです。

他にも連作障害によるつる割病対策として、コンパニオンプランツとしてネギの近くに植えるという方法もあります。

ベランダでの家庭菜園を行う場合も日中に常に日の当たる場所を選んで置いてあげてください。

キュウリは、つるを伸ばしてどんどん成長していきますので、近くに置く植物の日照を遮ってしまう可能性もあります。他の植物へ日照の影響がない様にしてあげてください。

温度・湿度

キュウリの生育に適している温度は20℃~25℃です。

基本的に10℃~35℃までの範囲であれば成長していきますが、10℃以下になると成長が止まってしまいます。

キュウリの生育自体に多くの水やりは必要となってきますが、多湿環境は嫌います。梅雨時といった多湿環境が続くと病虫害のリスクも多いので注意してください。

特にキュウリは多くの病気にかかりやすい傾向がありますので、余分な葉を切り落とす等、風通しが良い生育環境にしてください。

用土

キュウリを植える場合、注意しておきたいのは「キュウリは酸性土壌を嫌う」という点です。

キュウリを屋外で植える2週間前から石灰を混ぜ込んでしっかりと耕しておきます。1週間前には堆肥と元肥を混ぜ込んでから耕し、60㎝~80cm幅の畝を作っておきましょう。

土の乾燥防止にマルチシートを張るのもおすすめです。

ベランダで家庭菜園をする場合は、野菜用の培養土を準備しておくと便利です。

もしくは小粒赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1の割合で土を配合して使いましょう。

キュウリは広く浅く根を張る特徴があります。植える際に利用する鉢は12号鉢程度の大きめの鉢を準備し、プランターを使う場合も60㎝以上のものを選んでください。

キュウリを上手に育てるコツ

キュウリの結実
キュウリの結実、すぐに大きくなる

水やり

キュウリは広く浅く根を張るため、土の乾燥は避けたいです。

成長する際に多くの水を必要とするので、土の表面が乾いたら地植え、家庭菜園共にしっかりと水やりをしてください。水やりのタイミングは朝と夕方が適しています。

水やりが充分でなかった場合、キュウリが大きく曲がってしまう「曲がりきゅうり」ができやすいです。キュウリの大部分が水分なので、充分に水やりをして水不足にならない様に生育しましょう。

土の乾燥対策として下に敷きわらを敷く方法もおすすめです。敷きわらを敷くと雨の跳ね返りによる病虫害の予防にも役立ちます。

肥料の与え方

キュウリは成長も早い分、多くの肥料を必要とする野菜です。キュウリを植えて2週間経過したあたりから追肥を与えます。

肥料は化成肥料を2週間おきに与えるか、1週間おきに液体肥料を与えます。

肥料が足りていない場合のサインとして、キュウリが曲がって出来たり、つるの伸び方が下向きに伸びるといった変化が出てきます。キュウリの追肥が足りているのか?という目安にしてみてください。

肥料を一気に与えすぎるとウドンコ病を起こしやすくなりますので、様子を見つつ追肥しましょう。

冬越し

キュウリは夏野菜という事もあり、収穫は夏時期から秋までが一般的です。

冬は10℃以下の気温になると成長が止まってしまうので収穫自体もできなくなります。0℃以下になると枯死してしまうので、特に冬超の準備をする必要はありません。

プランター栽培の場合でも屋内に移動して温度に配慮しながら管理するのも手間がかかりますし、翌年に種まきや苗を購入する事で新たに育てる事ができますので、1年草の野菜と割り切って管理する事をおすすめします。

キュウリの選び方

春先になるとキュウリの苗が出回る様になります。

キュウリの苗を選ぶ際には茎部分がしっかりしているもの、そして節間も短いものを選びます。子葉が残っていて本葉が3枚~4枚程度ついていると良いです。

もし病気に強い苗を買いたいという場合、若干高めではありますが、病虫害に強い台木に接ぎ木した苗を販売している場合もあります。

見た目に子葉が2株分ついている状態で売られているので、苗を選ぶ際の参考にしてみてください。

キュウリの増やし方

キュウリを増やす方法としては種からと挿し穂をする方法があります。

種の場合は、前年度のキュウリ栽培で種を取る分の実は収穫せずにしばらく置いておきます。

黄色く熟成した段階で収穫して種を取り出します。種の周辺にあるゼリー状のものは残っていると発芽しにくくなりますので、しっかりと洗い流すのがポイントです。

洗った種はよく乾燥させ、ジッパー付きの袋に入れ、冷暗所で保管します。

種を植える前に水につけて吸水させておくと発芽しやすいです。種を植えてからは1週間ほどで発芽します。

差し穂に関しては、キュウリの生育の事を考えてわき芽を取ったものをそのまま土に挿しておくと根を出し成長していく事もあります。

ただ、この方法だと時期的に成長も遅れるので、苗からの栽培が一番スムーズに育成できます。

キュウリの植え替え

キュウリの苗の本葉が3~4枚程度になったら植え替えできます。気温も18℃以上になってからが適しているので、5月からがおすすめです。

苗の大きさに合わせて穴を掘り、充分に水を与えた苗を植え付けます。

根を傷つけてしまう可能性がありますので、土はついたまま植え付けましょう。手で根元部分を軽く押さえつけると安定しやすいです。

植え付けた後は支柱を立てて、麻ひもを使ってゆるめに誘引しておきます。充分に水やりを行ってください。

病気・害虫

キュウリは病気になりやすい野菜です。うどん粉病、つる割病、べと病、炭そ病があります。

病変部分を見つけ次第取り去り、つるや葉の密集を避け風通しを良くする事が大事です。場合によっては病気に適した薬剤散布を行う選択肢もあります。

害虫被害ではウリハムシ、ハダニがあります。

特にウリハムシに関しては葉を食べられどんどんボロボロになっていくのでわかりやすいです。放置していると数がどんどん増えていき、被害が拡大するので、見つけ次第駆除してください。

キュウリが曲がってしまうのは病虫害ではなく、肥料不足、水不足が現認の事が多いです。

水やりと追肥で改善できる場合もあるので、様子を見つつ育てていきましょう。

キュウリの棘に注意

棘があるキュウリは新鮮で美味しいキュウリと言われていますが、キュウリの棘は中々鋭いので触れる時は注意が必要です。

キュウリの上部は棘が無いですが、ヘタの部分や下部には棘があり収穫時に手を傷付けやすいです。

また、ツルにも細かい棘がありチクチクして扱いづらいので、選定や撤去時には棘を通さない革製の手袋で手を保護しましょう。

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