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リーフレタスの育て方

野菜

手軽に育てられて利用しやすい野菜、リーフレタスの育て方をまとめているページです。

このページでは家庭菜園でリーフレタスを育てる際のポイントについて解説していきます。

なお、近年は水耕栽培でリーフレタスを育てる事例も増えて来ていますが、ここでは従来の土を使った栽培方法をご紹介しております。

リーフレタスの特徴

リーフレタスは地中海沿岸,西アジア原産とするキク科アキノノゲシ属(ラクトゥカ属)の植物です。

レタスは一見キャベツに似ている様に見えますが、キャベツはアブラナ科、レタスはキク科とそれぞれ別の種類になります。栽培も容易なので初心者向けの野菜です。

キャベツの様に結球する玉レタスがありますが、リーフレタスは結球しないレタスの種類です。玉レタスよりも育てやすく、若いうちの葉を間引きしてリーフレタスとしても楽しむ事ができます。葉の先が赤いサニーレタスも仲間です。

レタスを切ると白い汁が出てきますが、そこから乳草(ちちくさ)と呼ばれる様になり、徐々にチシャと呼ばれました。

一度に株ごと収穫するという方法も良いですが、少量使用する程度であれば外葉部分だけを切り取って収穫するといった方法で長く収穫を楽しむ事ができます。

基本データ

難易度 易しい
流通名 サニーレタス、グリーンリーフ、チシャ
成長速度 速い、苗を植えてから30日程度で収穫可能になります
花・種 黄色い花を咲かせ、白や茶色の細長い形の種がとれます
日照量 日なたを好む
温度 寒冷地でも育ち、15℃~20℃の温度が生育に適しています
湿度 水の与えすぎ、多湿状態は避けて管理する
花言葉 陽気な心、明るい未来、爽やかな人生

リーフレタスが好む環境

日当たりと植えるのに適した場所

レタスは日なたを好むので、日当たりが良い場所に植えます。日当たりが良い場所で育てた方が葉が大きく育ってくれる傾向があるからです。

もし、適した場所がない場合は半日陰の場所でも育ちます。日当たりは好みますが、日が当たりすぎている場合、葉が硬くなったりとう立ちしやすい可能性もあるので注意してください。

病虫害対策にもなりますので、外で地植え、ベランダでプランターを使った家庭菜園共に風通しが良い場所を選ぶ事をおすすめします。

リーフレタスは連作障害が出る可能性もありますので、同じキク科で、レタスやサラダ菜、ごぼう、春菊を植えた場所は避けます。キク科の野菜はおなじ場所に2~3年程度間を空けて植えるか、同じ土を使わない対策を行いましょう。

ベランダで育てる際に注意しておきたいのがエアコンの室外機です。リーフレタスは涼しい気候を好む植物なので、室外機から出る熱風は当たらない場所を選んでください。

温度・湿度

リーフレタスは高原地でも栽培されているおり、涼しい気候を好みます。

発芽に適した温度、生育温度共に15℃~20℃位の気温条件だと育てやすいです。種まきも温かい地域では2月頃から撒く事ができ、苗の植え付けも3月過ぎから可能です。

リーフレタスは高温多湿環境に弱いので注意してください。

地植えの場合、雨が降り続くと葉が溶けて腐ってしまう原因にもなります。ベランダでの家庭菜園でも雨が当たらない様な場所での生育管理をしてください。

用土

リーフレタスは酸性の土壌が苦手です。そのため、植える前に土の調整を行います。

地植えをする場合は植える2週間前に石灰を混ぜ込みよく耕しておきます。1週間前に堆肥と元肥となる化成肥料を混ぜ、耕して畝を作っておき、土をなじませておきましょう。

ベランダでの栽培の場合は野菜用の培養土を使うと便利です。自分で土を作る場合は小粒赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1の配合に石灰を少量混ぜて2週間ほど馴染ませておいた土を使います。

リーフレタスは浅く根を張る植物なので、15㎝程度のそれほど深くないプランター、鉢でも大丈夫です。ただ、プランターで植える場合、株間は30㎝以上空けてください。

リーフレタスを上手に育てるコツ

水やり

リーフレタスは多湿は嫌いますが、土の乾燥が続く環境も良くありません。土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。

水やりの際に株がまだ小さい時はじょうろで与え、株自体が水の勢いで倒れない様にします。地植えの場合も、雨が降らない日が続いて土が乾燥している状況が続く場合は水やりが必要です。

水やりのタイミングは朝、もしくは夕方といった気温が高くない時間帯に行います。昼間だと気温が上がり、水分で蒸れた状態になり、根がやられてしまう可能性もあるので避けてください。

肥料の与え方

苗を植えて1か月経過したあたりから葉の数が増えてくるので追肥します。

追肥は化成肥料を使う場合は2週間おきぐらいに与えます。液体肥料を使う場合は10日おき程度に与えましょう。

元々、リーフレタスは苗を植えてから60日程度で収穫できる野菜です。

栽培期間が短いので元肥だけでも充分に育つので追肥を行わずに育てる例も多いです。もし、葉の色が薄く育っていると感じた際に追肥を検討すると改善する場合もあります。

冬越し

リーフレタスは基本的に春栽培と秋栽培に向いている野菜です。8℃以下の温度環境になると成長が止まってしまいます。

そのためこぼれ種があったとしてもうまく成長できずに収穫まで至らない可能性も高いので、冬超しに必要な対策は特に必要ありません。

冬の栽培はあまり向いていませんが、温暖な地域によっては8℃を下回らない様に管理する事で栽培も可能です。日当たりが良い窓際やサンルーム内でリーフレタスを育て、外葉を収穫しつつ楽しんでいる人もいます。

リーフレタスの選び方

リーフレタスは春先になると苗を販売し始めます。

苗を選ぶ際はあまり小さすぎる苗は選ばないでください。小さすぎる苗は植えても枯れてしまう可能性もあります。

目安としては、本葉が4~5枚程度ついている位まで成長している苗が良いです。これ以上葉が多くついている苗の場合、新しく植えた場所に根がなじまないで枯れてしまう可能性もありますのでおすすめしません。

葉の色が濃く、虫がついていない元気な苗を選びましょう。

リーフレタスの増やし方

リーフレタスは種まきで簡単に増やす事ができます。

種は市販されていますが、とう立ちしてから花が咲き、しばらく置いておくと種ができているので、種を採取し、次の種まきの時期まで保管しておくという方法もあります。種の保管時はジッパー付きの袋に入れて冷暗所で保管してください。

種まきをする前に1晩水につけておくと発芽しやすいです。

好光性の種なので、浅い溝を掘り、条撒きしたら薄く土をかぶせる程度で良いです。種まき後の水やりはたっぷりと行いますが、水の勢いが強いと種が流されてしまうので、じょうろや霧吹きで水やりしてください。

鉢植えの場合は、種まきした高さよりちょっと下のラインまで水を張ったバケツに浸すという方法も良いです。

リーフレタスの植え替え

リーフレタスは本葉が4~5枚程度まで育ったら植え替えに適した大きさです。

植え付ける際に株間が狭いと通気が悪くなり、光も充分に取り入れられない環境になるので、30㎝は株間を空けましょう。

苗と同じ大きさの穴を掘り、穴に水を入れてから苗を植えます。事前にポット苗にも水を含ませておきましょう。

植え付けた後は根元を軽く抑え、苗を安定させ、たっぷりと水やりをします。風で葉が痛む対策や虫対策を兼ねて寒冷紗を掛けても良いです。

病気・害虫

リーフレタスは風通しが悪く湿度が高い環境だとべと病になる事があります。基本的に風通しが良い生育環境を心がけましょう。

他にも褐色の斑点ができる斑点細菌病や黒い病斑が出来る腐敗病、灰色のカビと共に病斑が広がっていく灰色かび病もあります。

風通しをよくする以外には連作による影響もありますので、同じ場所でのキク科野菜の栽培を避ける事も重要です。リーフレタスは基本的に苗を植えてから2か月程度で収穫できるので、それほど病気の心配は少ない野菜です。

虫による被害ではアブラムシ、ヨトウムシの被害があります。見つけたら早めに駆除する、寒冷紗や防虫ネットを掛けて育てるという方法での対策もおすすめです。

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