クジャクサボテンの育て方

サボテン

孔雀の羽のように花びらが広がる花が綺麗なサボテン、クジャクサボテンの育て方を解説したページです。

色鮮やかな花を楽しむサボテンとして人気の高いクジャクサボテンを管理するコツ等を下記でご紹介しています。

スポンサーリンク

クジャクサボテンの特徴

クジャクサボテンはメキシコ南部やアルゼンチンを原産とするサボテン科エピフィルム属に分類される常緑性の植物です。

ノパルホキア属の植物をもとに他のサボテン科の数種がかけ合わさってできた園芸品種で、主に山岳地帯や高原の草原などに自生しています。

葉のように見える平たい茎(茎節)が地際からニョキニョキと伸びるのが印象的です。サボテンの多くに見られるとげはなく、茎節の縁はゆるやかな波状になっています。

クジャクサボテンは花を楽しむ「花サボテン」で、春から初夏にかけての開花期には光沢のある薄い花びらを持った花を咲かせます。品種によって花の直径5〜30cmほど、花の色も白や黄、オレンジ、ピンクなど変化に富みます。

孔雀の羽根のように鮮やかで美しい花を咲かせることからクジャクサボテンと名付けられています。

基本データ

難易度 やや易しい
流通名 クジャクサボテン、オーキッドカクタス
成長速度 普通
花・種 春から初夏に白・黄・ピンクなどの花が咲きます
日照量 日当たりを好みますが夏の直射日光は避けます
温度 寒さにはやや弱いので冬は5℃以上を保ちます
湿度 多湿を嫌うので水はけのよい土を使用しましょう
花言葉 幸せを掴む、儚い美、儚い恋、艶やかな美人

クジャクサボテンが好む環境

大輪の花を咲かせるクジャクサボテン

日当たりと置き場所

クジャクサボテンは日当たりを好みますが、葉焼けを防ぐため夏の直射日光は避けてください。

屋内で育てる場合

クジャクサボテンは屋内で管理することもできますが、日によく当てたほうが元気な株に育ち、花つきもよくなります。窓際などの明るい場所に置くようにします。

ただし、夏の直射日光に当てると葉焼けを起こす可能性があるため、日差しが強くなる時期にはレースのカーテン越し程度の光を当てましょう。

耐寒性はやや弱いため、冬の室温は5℃以上を保つようにしてください。

屋外で育てる場合

クジャクサボテンは日光を好む植物なので、春から秋にかけてはなるべく日当たりのよい戸外に置きましょう。ただし、梅雨明けから9月上旬までは日差しが強くなるため半日陰に移すのが無難です。

長雨に打たれると根腐れを起こしてしまうので、梅雨の時期は雨に当たらないようにしてください。

クジャクサボテンは冬の寒さにはあまり強くありません。外の気温が10℃を切ってきたら室内へ移動させて日当たりのよい場所に置きましょう。

温度・湿度

クジャクサボテンの耐寒性は弱く、夏の暑さにもあまり強くありません。

春から秋にかけては戸外の日向に置いたほうが元気な株に育ちますが、夏場は暑さに負けて弱ることがあるので半日陰に移しましょう。

クジャクサボテンの耐寒気温は5℃前後です。株が凍ると枯れてしまうので外の気温が10℃を下回り始めたら室内へ取り込んでください。

もともと雨の少ない地域に自生する植物なので乾燥には強いものの、多湿には弱いです。水の与えすぎには注意してください。

用土

クジャクサボテンは乾燥した場所を好みます。土が常に湿った状態になると根腐れを起こしてしまうため、通気性と水はけのよい土を使用しましょう。

自分で配合する場合は、赤玉土(中粒)5:鹿沼土2:腐葉土3、もしくは赤玉土(小粒)6:腐葉土2:川砂2などの割合でブレンドした土を使います。

初心者であれば園芸店などで販売されているクジャクサボテン用の土やシャコバサボテン用の土を使用するのが最も簡単です。

多肉植物用あるいはサボテン用の培養土を使ってもかまいません。

クジャクサボテンを上手に育てるコツ

赤い花を咲かせるクジャクサボテン

水やり

春から秋にかけての生育期には、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。鉢の底穴から水が流れ出るくらいの量が目安です。

長雨に打たれると根腐れを起こしやすくなるので梅雨の時期はなるべく軒下や室内へ移して管理しましょう。

暑さで生育が緩やかになる夏場と休眠期に入る冬場は水をあまり必要としません。夏の期間は土の表面が乾いてから1〜2日たってから水やりをします。

冬は土が完全に乾いてから湿らせる程度の水を与えます。気温が5℃を下回るようになったら断水してください。

葉水

クジャクサボテンは葉や茎に水分を蓄えている植物なので乾燥には強いです。湿度が高い環境を嫌うため基本的には葉水を与える必要はありません。

ただし、水をあまり必要としない夏と冬の時期や、室内の冷暖房によって葉が乾燥している時、冬の断水後に少しずつ水やりを開始する時などは、霧吹きで水を吹きかけてもよいでしょう。

クジャクサボテンは多湿が苦手なので、夏場に葉水を与える際は蒸れや根腐れを防ぐためにも夕方以降の涼しい時間帯に与えてください。

肥料の与え方

クジャクサボテンは肥料を与えなくてもよく育ちますが、より元気な株にしたい場合は花が咲き終わってから7月までの間に少量の肥料を施すとよいでしょう。

花後から7月にかけて、規定倍率よりも薄めに希釈した液体肥料を10日に1度のペースで水やりの代わりに与えるか、緩効性の固形肥料を株元から少し離れたところに置いて施肥します。

肥料を与えすぎると肥料焼けを起こして根が傷んだり、花つきが悪くなったりします。施す量には注意してください。

冬越し

クジャクサボテンは寒さに弱いため、冬場はなるべく室内へ取り込みましょう。日照不足になると徒長して見た目が悪くなってしまうので、日当たりと風通しのよい場所に置いてください。

室温は5℃以上を保つようにして株が凍って枯れるのを防ぎます。しかし、冬の期間に暖房の効いた暖かい場所で管理すると花が咲かないことがあります。

花をきれいに咲かせるには、冬場はほぼ断水し、気温が5℃前後になる環境で2か月ほど休眠させる必要があります。

冬に断水する場合、春先に水やりを再開する時はいきなりたっぷりの水を与えず、葉水程度の量から徐々に増やしましょう。

クジャクサボテンの選び方

クジャクサボテンを購入する際には害虫が付いていないか必ず確認してください。害虫が付着したものを買ってしまうと後になって株が弱ってしまう可能性があります。

茎節が大きくどっしりとまとまっており、つぼみが多く花が一輪咲いている株を選ぶとよいでしょう。

クジャクサボテンの増やし方

クジャクサボテンは挿し木によって増やすことができます。

傷んでいない元気な茎節を選び、15~20cmほどの長さに切り取って挿し穂にします。1枚だけでなく数枚カットして一つの鉢に植え付けると大きな株が早く作れます。

切り取った茎節は風通しのよい日陰に1週間ほど置いて切り口を乾燥させます。カットした後すぐに土へ挿し込むと、茎節に残った水分が原因となり腐ることがあります。

挿し穂の切り口を乾かしたら、まずは赤玉土(小粒)に浅く挿します。挿し木をしてから10日ほどは水を与えないようにしてください。

1か月ほどしたら根が出てくるので、新しい鉢へ植え付けて育てます。

親株から切り取る茎節は丈夫なものを選びますが、若い茎節を使うと開花するまでに時間がかかることがあるので注意しましょう。

クジャクサボテンの挿し木は5月~7月が適期です。

クジャクサボテンの植え替え

クジャクサボテン同じ鉢で育て続けていると、鉢に根が回って根詰まりを起こしてしまいます。根詰まりは根腐れの原因となるため、2年に1度は一回り大きな鉢へ植え替えましょう。

クジャクサボテンの植え替えは以下の手順でおこないます。

  1. 植え替えの数日前から鉢土を乾燥させておく
  2. 1回り大きな鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷く
  3. 清潔な土を鉢の2/3程度まで入れる
  4. 鉢から株を抜き出し、根についた土を揉み落とす
  5. 鉢の中央へ株を置いて周りに土を入れる
  6. 半日陰で管理し10日ほど経ってから水を与える

株を鉢から抜いた際、傷んだ根や長く伸びた根があれば切り取ってください。小さな苗を植え替える時は、根についた土を崩さずにそのまま植え付けます。

クジャクサボテンの植え替えは、成長した株であれば9~10月頃、小苗の場合は4~6月頃がベストです。

病気・害虫

クジャクサボテンには特に目立った病気の心配はいりません。

葉がしわしわになる、花がつきにくいといった悩みがよく聞かれますが、ほとんどの場合は水の与えすぎによる根腐れや冬場の管理方法が原因です。

季節によって置き場所や水やりの量などを適切に管理していれば、問題なく育つでしょう。

クジャクサボテンにつきやすい害虫にはナメクジやカイガラムシがいます。

ナメクジは6月から10月にかけて発生し、新芽や花芽を食べてしまう害虫です。ナメクジが這った後にはキラキラとした粘液がついていることが多いです。見つけたらすぐに捕殺しましょう。

カイガラムシは葉や茎に付着して栄養分を吸い取り、株を弱らせる害虫です。発見したら殺虫剤を使って駆除するか、成虫の場合は薬剤が効きにくいので歯ブラシなどでこすり落としてください。

タイトルとURLをコピーしました