エンジェルストランペットの育て方

このページではエンジェルストランペットの育て方を解説しています。

エンジェルストランペットはラッパ状の大きな花を下向きに咲かせる植物で、満開状態のエンジェルストランペットは見応えがあります。

ここではエンジェルストランペットの特徴や管理するコツについてご紹介していきます。

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エンジェルストランペットの特徴

エンジェルストランペットは、熱帯アメリカを原産とするナス科キダチチョウセンアサガオ属の常緑低高木です。

ラッパ状の大きな花がぶら下がるように咲くエキゾチックな見た目が特徴で、品種によっては夜になると香りを放ちます。

花色は白や黄、オレンジ、ピンクなど変化に富み、大きく成長すると一度に50輪以上が開花するほど花付きのよい植物です。日本へは江戸時代に「朝鮮アサガオ」として渡来しました。

熱帯植物の中では寒さに強く、冬に地上部が枯れても春になると芽が出てまた開花します。生育が旺盛なので鉢植えよりも地植えの方が育てやすいでしょう。

エンジェルストランペットには全草に強い毒があるため、傷口に触れたり口に入れたりしないよう気をつけてください。

基本データ

難易度 易しい
流通名 エンジェルストランペット、ダチュラ、ブルグマンシア
成長速度 早い
花・種 5月~11月にラッパ型の大きな花を咲かせます
日照量 日光を好むため日当たりのよい場所で育てます
温度 耐暑性はありますが真夏の暑さには気をつけます
湿度 真夏の高温多湿で開花が止まる場合があります。
花言葉 敬愛、夢の中、遠くから私を思って、偽りの魅力

エンジェルストランペットが好む環境

白い花を咲かせるエンジェルストランペット

日当たりと植えるのに適した場所

エンジェルストランペットは日光を好むので、年間を通して日当たりのよい環境で育てます。ただし、高温多湿になる真夏は生育が悪くなるので、木陰など半日陰になる涼しい場所に移します。

熱帯性植物の中では比較的寒さに強いため、霜が降りない地域であれば戸外で冬越しができます。鉢植えの場合は雪が当たらないよう軒下やベランダなどで管理するのがおすすめです。

地植えの場合、秋に株を掘り起こして鉢へ植え替え、冬は室内に取り込み、春になったら再び地植えにすると花付きがよくなります。

エンジェルストランペットは大きな花が咲くので、植え付ける土壌には十分な栄養が必要です。種や苗を植え付ける際は、腐葉土などの有機物をたっぷりすき込みましょう。

強風に当たると傷みやすくなるので、地植えにする場合は強い風の当たらない場所に植え付けてください。

温度・湿度

エンジェルストランペットは夏に花を咲かせる植物なので、基本的に暑さには強いです。

日なたでの管理が適しますが、真夏の高温時に強い日差しが当たると生育が悪くなります。鉢植えの場合は軒下などの半日陰に移しましょう。

熱帯植物の中では耐寒性があり、冬場に地上部が枯れても春になると芽が出てきます。耐寒気温は0℃前後なので、氷点下の寒さが続く地域では寒冷紗などで防寒対策をするか、室内で管理します。

夏は開花期ですが、多湿な環境下では花付きが悪くなることがあります。風通しがよい場所を選んで植え付けてください。

用土

エンジェルストランペットを植え付ける用土には、水はけがよく有機質に富んだ土壌が適しています。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使用するのが最も簡単です。自分でブレンドする場合は、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:堆肥1などの配合土に、緩効性の化成肥料を混ぜたものを使います。

地植えにする場合は、植え付ける前に腐葉土や堆肥をたっぷりと混ぜ、根鉢の2~3倍の深さまで耕しておきましょう。

エンジェルストランペットを上手に育てるコツ

ピンク色の花が綺麗なエンジェルストランペットの品種

水やり

春から秋にかけての生育期には枝葉がよく茂るので、多くの水分が必要です。鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。

水切れを起こすと花芽が落ちたり害虫がついたりしやすくなります。水やりは1日1回を目安に、乾燥しやすい夏場は朝と夕方の2回与えるとよいでしょう。

地植えの場合は基本的に降雨のみで問題ありませんが、夏の高温により葉がしおれてきたら水をたっぷり与えます。

冬はエンジェルストランペットの生育が緩やかになるため、あまり水を必要としません。乾かし気味に管理してください。

肥料の与え方

エンジェルストランペットを植え付ける用土には、元肥としてあらかじめ緩効性の化成肥料を混ぜておきます。地植えの場合は、植え付ける前に腐葉土や堆肥をすき込み、有機質に富んだ土壌を作りましょう。

大きな花が咲くため、花付きをよくするには十分な肥料が必要です。

春から秋の生育期には、緩効性の固形肥料を2か月に1度のペースで置き肥します。さらに、規定の濃度に薄めた液体肥料を2週間に1度、水やりの代わりに与えます。

冬越し

エンジェルストランペットの耐寒気温は0℃前後と、熱帯性植物の中では寒さにも耐えます。関東以西の暖かい地域であれば、冬の間も戸外での冬越しが可能です。

寒さにより地上部が枯れることがありますが、春になるとまた芽が出てきて開花します。ただし、戸外で冬を越すと開花に時間がかかります。

氷点下が続く場合や、早く花を楽しみたい場合は寒冷紗などで防寒対策をしましょう。地植えの株を秋の終わりに鉢へ植え替え、冬のみ室内で管理するのもおすすめです。

エンジェルストランペットの選び方

エンジェルストランペットの花は下向きに咲く

エンジェルストランペットの苗を購入する際は、害虫や虫食いの跡がないか必ず確認しましょう。害虫がついた苗を買ってしまうと後々株が弱ったり他の植物に移ったりする可能性があります。

葉と葉の間が徒長しておらず、株元がしっかりと安定しているものを選びましょう。

エンジェルストランペットの増やし方

エンジェルストランペットの蕾

エンジェルストランペットは、挿し木で簡単に増やすことができます。

挿し木の手順は、まずその年に伸びた健康な枝を10~15cmほどの長さで切り取り、挿し穂にします。枝の先から2~3枚の葉を残し、下葉を取り除きましょう。大きな葉がついている場合は、蒸散を抑えるため半分にカットします。

切り口を1時間ほど水に浸した後、発根促進剤を薄くまぶし、小粒の赤玉土や鹿沼土、または挿し木用の土に挿します。挿し穂の1/2~1/3ほどを埋めてください。

たっぷりと水を与えたら、鉢ごとビニール袋などで包んで明るい日陰に置きます。発根したら鉢へ植え替えましょう。

エンジェルストランペットは水挿しでも発根します。切り取った枝をグラスやコップに入れた水に挿しておくと根が出てきます。水温が上がると根が傷みやすいので、高温になる場所には置かないでください。

挿し木は5~7月頃におこなうのが適しています。

エンジェルストランペットの植え替え

エンジェルストランペットは生育旺盛なため、成長するままに放置すると根が鉢に回って根詰まりを起こします。根詰まりは生育が悪くなる原因となるので、鉢植えの場合は1~2年に1度を目安に植え替えましょう。

エンジェルストランペットの植え替えの手順は下記の通りです。

  1. 1回り大きな鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷く
  2. 清潔な用土を鉢の1/3程度まで入れる
  3. 鉢から株を抜き出し、古い土を落とす
  4. 鉢の中央へ株を置いて土を隙間なく入れる
  5. 水をたっぷり与えて日当たりのよい場所で管理する

地植えの場合、植え替えは特に不要ですが、植え付ける時に間隔を十分に空けておきます。エンジェルストランペットの植え替えは4~5月頃が適期です。

病気・害虫

エンジェルストランペットには特に目立った病気の心配はいりません。

管理状態によっては花付きが悪くなったりしおれたりすることがありますが、暑さや寒さ、水分不足が原因となっている場合が多いです。

特に高温多湿の環境下では開花期でも花が付きにくくなるので、植え付ける場所には気をつけましょう。

冬に地上部が枯れても根は生きていれば春になると再び芽を出すため、処分しないようにしてください。

エンジェルストランペットにつきやすい害虫には「ハダニ」や「アブラムシ」、「ヨトウムシ」などがいます。

ハダニやアブラムシは葉や茎に棲みついて植物の栄養分を吸い取り、株を弱らせる害虫です。発見したら粘着テープや薬剤を用いて駆除しましょう。

ヨトウムシは植物の葉や茎、実、花の広範囲に付着し、食害に遭わせます。

放っておくと株全体を食い尽くしてしまう可能性があるので、見つけたらすぐに薬剤を使って退治しましょう。卵を発見したら葉ごと切り取り処分してください。

エンジェルストランペットの毒性や危険性について

エンジェルストランペットは、葉や花、茎、根、種子の全草にアルカロイドという有毒な成分を含んでいます。

樹液が皮膚につくと炎症を起こすほか、目に入ると瞳孔が開いてしまい見えにくくなることがあります。

特に種子には強い毒があり、誤食するとせん妄や幻聴、頭痛などの錯乱状態を引き起こします。そのため、江戸時代には「気狂い茄子」とも呼ばれていました。

触ったり匂いをかいだりする程度では問題ありませんが、作業中は手袋を身につけるようにしましょう。子どもやペットがいる場合は、手の届かない場所で栽培してください。

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