クリスマスローズの育て方

寒い時期に花を咲かせるクリスマスローズの育て方を解説しているページです。

クリスマスローズはヘレボラスが学名で、クリスマス頃に開花するヘレボラスをクリスマスローズと呼称するそうです。下記ではクリスマスローズを育てるポイントについてご紹介しています。

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クリスマスローズの特徴

クリスマスローズはヨーロッパなどを原産とするキンポウゲ科クリスマスローズ属(ヘレボルス属)に分類される常緑性の多年草です。

原種と亜種を合わせると20ほどの品種が存在し、葉を付ける茎と花を付ける茎が株元から別々に伸びる「無茎種」と、株元から伸びる茎に葉と花が付く「有茎種」、どちらにも分類されない「中間種」に分かれます。

一般的に流通しているヘレボルス・オリエンタスやヘレボルス・ハイブリッドは無茎種です。常緑性の多年草ですが、落葉する品種もあります。

かつては濁った花色やよれた花びらを持つものばかりでしたが、今では品種改良により花色・花形ともバリエーション豊かな種が誕生しています。

白やピンク、黄、紫などを基調とした優しい花と濃緑色の葉のコントラストが美しく、草花が枯れ落ちる寒い季節に彩りを添えるクリスマスローズは、「冬の女王」とも呼ばれます。

基本データ

難易度 普通
流通名 クリスマスローズ、ガーデンハイブリッド、ヘレボルス
成長速度 普通
花・種 1月から3月にかけて開花します
日照量 直射日光に弱いので半日陰で管理します
温度 寒さには強いですが暑さにはやや弱い植物です
湿度 日本の高温多湿を嫌うので風通しを確保します
花言葉 追憶、いたわり、私を忘れないで、不安を和らげて

クリスマスローズが好む環境

日当たりと植えるのに適した場所

クリスマスローズを地植えにする場合は、土壌の水はけがよく、明るい半日陰になる場所に植え付けます。開花期を含む秋~春に日当たりがよくなる落葉樹の木陰などがよいでしょう。

鉢植えの場合は、秋から春までは日当たりのよい場所で管理し、初夏から秋にかけては明るい半日陰に置くようにします。強い日差しが当たると葉焼けや乾燥により枯れることがあるので、直射日光や西日には当てないでください。

冬に開花する植物なので寒さには比較的強いですが、霜に当たると株が弱る可能性があります。戸外で栽培する場合は霜よけを施しましょう。

もとはヨーロッパを原産とするため日本特有のじめじめした環境は苦手です。梅雨の時期や長雨が続く時には軒下などに移動させて雨よけをします。

クリスマスローズの根は強く地中深くまで伸びるので、地植えにする場合は少なくとも30cm深耕します。下を向いて花を咲かせるため、可能であれば傾斜地に植えます。

温度・湿度

クリスマスローズは冬に開花するため寒さには比較的強いですが、夏の暑さにはやや弱い植物です。

霜に当たっても枯れることはありませんが、株が傷む可能性があります。戸外で育てている場合は霜よけを施すと安心です。氷点下が続くような寒冷地では夜間だけでも室内へ取り込むとよいでしょう。

耐陰性に優れる反面、強い日差しに弱い植物です。高温になる日本の暑さには弱いため、夏場はできるだけ日陰に移すか日よけを施します。

多湿を苦手とするので、管理する場所の風通しは常によくしておき、用土には水はけのよい土を使用してください。

用土

クリスマスローズは比較的乾燥した環境を好みます。土が常に湿った状態になると根腐れを起こしてしまうため、用土には排水性に優れた土を使用します。

自作する場合は、赤玉土(小粒)4:軽石(小粒)3:腐葉土3などの割合で混ぜた土がおすすめです。園芸店などで販売されているクリスマスローズ専用の土を使用しても構いません。

地植えの場合、排水性が悪く水が溜まるような場所でなければ、土質はあまり選びません。水はけのよさを重視して植え付け場所を選びましょう。

クリスマスローズを上手に育てるコツ

水やり

元来クリスマスローズは乾燥した環境に自生する植物なので、土の過湿は避けましょう。地植えの場合は降雨のみで十分なので水やりは不要です。

鉢植えのクリスマスローズには、鉢土の表面が乾いているのを確認してから、たっぷりと水を与えます。鉢底から水が流れ出るくらいの量が目安です。

夏は土中の蒸れを防ぐため夕方以降の涼しい時間帯に、冬は凍結を防ぐため午前中に水やりをしてください。基本的に乾燥気味に管理するのが元気に育てるポイントです。

肥料の与え方

クリスマスローズの肥料は、生育期である秋から春にかけて施します。

苗木を植え付ける際に元肥として緩効性肥料を施し、その後、追肥として10月と12月、2月にそれぞれ同じく緩効性の化成肥料を与えましょう。

生育が盛んになる10~4月の間は、規定の濃度に薄めた液体肥料を1週間~10日に1度のペースで水やりの代わりに与えてもかまいません。

夏はクリスマスローズが休眠期に入り生育がゆるやかになるため、肥料を与える必要はありません。栄養過多になると株を傷めてしまうので注意します。

冬越し

「冬の女王」とも呼ばれるクリスマスローズは、耐寒性に比較的優れた植物です。霜に当たると傷むことはありますが、枯れることはないでしょう。

ただし、マイナス5℃まで気温が下がると葉が傷み、茎が萎れることがあります。氷点下が続くような時は霜よけを施すか軒下に移すなどの防寒対策をするとより安心です。

冬はクリスマスローズの生育期となるため、水やりは通常通りおこないます。土の表面が乾いたらしっかりと水を与えてください。

クリスマスローズの選び方

クリスマスローズの苗を買う際は、芽や葉の数は少なくても、芽が太く充実しているものを選びましょう。

病害虫に侵されている苗を購入してしまうと健全に育たないため、葉や花に縮れや黒い斑点などがないかよく確認してください。

クリスマスローズの増やし方

クリスマスローズは株分けと種まきによって増やすことができます。

株分けで増やす場合は、生育期である10月~1月頃におこないます。大きく成長した株を土から掘り起こし、根をほぐしながら土を優しく落とします。

あまり小さく分けると生育が悪くなるので、少なくとも1株に2~3芽以上がつくよう根を分けます。清潔なナイフやハサミを使用して切り分けましょう。

切り分けた株をそれぞれ新しい鉢へ植え付け、翌日の午前中に水やりをします。その後1~2週間ほどは風の当たらない場所で管理してください。

クリスマスローズの種まきは、枯れた花から採取した種もしくは市販の種を使用します。5~6月または9月下旬~10月頃が種まきの適期です。

種と採取する場合は、枯れた花に通気性のよい袋などを被せ、こぼれ種を回収して保管しておきましょう。

3~4号の育苗ポットに赤玉土8:バーミキュライト2の割合で配合した土を入れ、10~15粒ほどの種を重ならないようにまきます。土を1cmほど被せたら、たっぷりと水を与えます。

風通しのよい日陰で乾燥させないよう管理し、本葉が1枚出てきたら3号鉢へ植え付けましょう。

クリスマスローズの植え替え

クリスマスローズをずっと同じ鉢で育てていると根に鉢がまわり根詰まりを起こします。根詰まりは生育不良の原因となるので、3年に1度の頻度を目安に一回り大きい鉢へ植え替えてください。

クリスマスローズの植え替えの手順は以下の通りです。

  1. 1回り大きな鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷く
  2. 清潔な培養土を鉢1/3程度入れる
  3. 鉢から株を抜き出し、根土をやさしくほぐす
  4. 鉢の中央へ株を置いて土を隙間なく入れる
  5. 翌日の午前中にたっぷりと水を与える

株を鉢から抜き出した際に黒く腐った根があれば、清潔なハサミなどで切り落とします。

クリスマスローズの植え替えの適期は、10月~1月頃です。遅くとも3月初旬までにおこないましょう。

病気・害虫

クリスマスローズがかかりやすい病気には「灰色カビ病」や「ブラックデス」が挙げられます。

灰色カビ病はカビ菌による伝染性の病気です。初めは小さな淡褐色の病班ができ、徐々に腐敗してカビに覆われていきます。

被害に遭った箇所はすぐに取り除き、薬剤を吹きかけて被害の拡大を防ぎます。

ブラックデスにかかると株の至るところに黒い斑点が現れ、症状が進行すると縮れていき枯れてしまいます。

感染力の強いウイルス性の病気のため、発症した株はすぐに処分します。はさみなどから感染するので、作業道具には清潔なものを使用しましょう。

クリスマスローズにはつきやすい害虫にはハダニやヨトウムシがいます。

ハダニは葉や茎に付着して植物の養分を吸い取り、株を弱らせる害虫です。発見したら粘着テープや薬剤を用いて退治してください。

ヨトウムシは植物に寄生して夜間に活動し、株を食害に遭わせる蛾の幼虫です。

放置すると株全体を食い尽くすことがあるので、見つけたらすぐに殺虫剤などで駆除しましょう。卵を発見したら葉ごと切り取って処分します。

クリスマスローズの毒性や危険性について

クリスマスローズの根茎や根、花、葉には、ヘレブリンやラクンクリンといった有毒成分が含まれています。

株を傷つけた時に出てくる汁に触れると、皮膚が炎症を起こしたり水泡ができたりすることがあります。

また、誤って口にしてしまうと口内や喉が腫れるほか、頭痛や吐き気、下痢などの中毒症状を引き起こす恐れがあります。

植え替えなどの作業をする際は必ず軍手などを使用し、小さな子供やペットがいる家庭では手の届かない場所で管理してください。

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