アガパンサスの育て方

青い花が涼しげなアガパンサスの育て方を解説しているページです。

アガパンサスは品種も豊富で初夏に涼しげな花を咲かせる事から人気が高い植物です。下記ではアガパンサスを上手に育てるポイントについてご紹介しています。

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アガパンサスの特徴

アガパンサスは南アフリカを原産とするヒガンバナ科アガパンサス属に分類される多年草です。ムラサキクンシランとも呼ばれる植物です。

アガパンサスはユリ科やネギ科に分類にされている事もありますが、本ページではアガパンサスをヒガンバナ科としてカテゴリ分けしました。

まっすぐと伸びる茎に青紫や白などの小さな花をたくさん咲かせる花姿は美しく、涼しげです。力強く茂る革のような質感をした厚みのある葉が、花の繊細さを一層際立てます。

梅雨時から夏にかけて開花し、暑さにも強いためほとんど手がかかりません。公園の花壇や植え込みなどでよく見かける身近な花で、切り花やフラワーアレンジメントにも利用されます。

アガパンサスの原種は10~20種ほどですが、園芸品種は300種以上にのぼります。草丈30cmほどの小型のものから1m以上になる大型種まであり、花形も盃状のものから星形のもの、ラッパ状のものなど、バラエティー豊かです。

1年を通して葉が茂る常緑性のタイプと、冬になると地上部が枯れて休眠する落葉性のタイプに分かれます。

基本データ

難易度 易しい
流通名 アガパンサス
成長速度 やや速い
花・種 5月下旬から8月上旬にかけて開花します
日照量 日当たりを好みますが耐陰性にも優れます
温度 暑さに強く寒さにも比較的強い植物です
湿度 乾燥には強いですが過湿は苦手とします
花言葉 恋の訪れ、愛の訪れ

アガパンサスが好む環境

日当たりと植えるのに適した場所

アガパンサスが元気に育つには日当たりと水はけのよさが必要です。丈夫な植物なので、栽培場所の環境適応しやすく、乾燥にもよく耐えます。

耐陰性があるため日陰でも栽培できますが、日照不足が続くと花付きが悪くなります。日がよく当たる場所に植え付けるのが理想ですが、午前中いっぱい日が差すような半日陰でも十分に育ちます。

暑さには強いものの真夏の直射日光に当たると葉焼けを起こすことがあるので、夏場は日よけを施すか軒下や木陰などの明るい日陰に移すとよいでしょう。

アガパンサスの根はとても太く、品種によっては非常に大きく成長するため、鉢植えよりも地植えでの栽培が適しています。ただし、寒冷地では小さな品種を選んで鉢植えで育て、冬は室内へ取り込むと安心です。

落葉性のタイプは寒さに強く、-10℃まで耐える品種もあります。常緑性のものは半耐寒性のため、暖地では冬も戸外に置けますが寒い地域では室内で管理します。

温度・湿度

アガパンサスはどの品種も基本的に暑さに強いです。ただし、真夏の直射日光に当たると葉が焼けることがあるので、鉢植えの場合は半日陰に移します。

耐寒性にも比較的優れていますが、常緑性のタイプはやや劣るため温暖な地域が適しています。落葉種には-10℃まで耐えるものもありますが、基本的にはいずれのタイプも凍結しない環境で冬越しさせましょう。

乾燥にはかなり強い反面、過湿には弱いです。植え付ける用土には水はけのよい土を使用し、水の与えすぎには注意してください。

用土

アガパンサスは乾燥気味の環境を好み、過湿には弱いです。土が常に湿った状態になると根腐れを起こしてしまうため、用土には水はけのよい土を使用します。

鉢植えの場合、赤玉土7:腐葉土3の割合でブレンドした土がおすすめです。園芸店などで売られている草花用培養土でもかまいません。

地植えのアガパンサスには、庭土に堆肥や腐葉土といった有機物を3割ほど混ぜた土が適しています。水はけが悪い場合は、軽石や鹿沼土などを少量加えると改善します。

アガパンサスを上手に育てるコツ

水やり

南アフリカを原産とするアガパンサスは、乾燥には強いものの過湿を苦手とします。やや控えめに水やりをおこない乾燥気味の状態を保ちましょう。

鉢植えの場合、鉢土が乾いたらたっぷりと水やりをします。鉢底から水が流れ出るくらいの量が目安ですが、受け皿に溜まった水はすぐに捨ててください。春の生育期にはやや多めに水を与えます。

根が多肉質で水分をよく蓄えるので、地植えの場合は基本的に降雨のみで問題ありません。極端に乾燥が続く場合や、軒下など雨の当たりにくい場所に植えているのであれば、土の状態を見て水やりをします。

肥料の与え方

アガパンサスはやせ地でも育つ強健な草花です。地植えの場合は、苗や根茎の植え付け時に腐葉土や堆肥を混ぜておけば施肥は不要です。

ただし、生育や花付きをよくしたい場合は、春と秋に緩効性化性肥料や固形の油かすを追肥として与えます。

鉢植えの場合、4~6月と9~10月の間に緩効性化成肥料を月に1度のペースで置き肥するか、規定の濃度に薄めた液体肥料を10日に1回水やりの代わりに施しましょう。

冬越し

アガパンサスは比較的寒さに耐える植物ですが、常緑種と落葉種では耐寒性の強さが異なります。

冬になると葉が枯れる落葉種は-10℃まで耐える品種もあるほど寒さに強く、凍結しなければ寒冷地でも冬越しが可能です。

一方、冬に地上部が枯れる常緑種は半耐寒性のため、氷点下が続くような気候では室内へ取り込むと安心です。

いずれのタイプも凍結が心配な場合は、マルチングなどの防寒対策を施すか、鉢植えにして室内へ移すようにします。

アガパンサスの選び方

アガパンサスの苗を購入する際は、少なくとも3株ほどのものを選び、小さい株は避けましょう。

常緑種と落葉種では耐寒性が異なるため、栽培する地域の気候に合った品種を選ぶことも大切です。一般に、常緑種よりも落葉種の方が耐寒性に優れます。

アガパンサスの増やし方

アガパンサスは株分けや挿し木、種まきによって増やすことができます。ただし、種から育てると花が咲くまで4~5年かかるため、株分けか挿し木がおすすめです。

株分けで増やす場合は、まず根を傷めないよう鉢からそっと株を抜き取ります。根土を丁寧に落とし、清潔な手やナイフで株を切り分けましょう。

この時、根茎をあまり小さく分けると花付きが悪くなるため注意します。芽が4~5つほど、葉は10枚前後つくよう大きめに分けるのがコツです。

切り分けた株をそれぞれ新しい鉢もしくは庭へ植え付ければ完了です。植え替えと併せて株分けをおこなうとダメージを抑えることができます。

アガパンサスの挿し木は、株分けや植え替えの際に出た、折れた茎や根の少ない株を使う方法が手軽です。

これらを挿し穂にして、鉢やポットに入れた挿し木用の土に挿しておきます。発根すると苗ができるので、春または秋に鉢上げしましょう。

株分け、挿し木ともに3月下旬~4月下旬、もしくは9月中旬~10月中旬におこなうのが適しています。

アガパンサスの植え替え

地植えの場合は基本的に植え替えの必要はありませんが、鉢植えのアガパンサスは2~3年に1度のペースで1回り大きな鉢へ植え替えましょう。

生育が旺盛な植物なので、鉢植えにするとすぐに根がまわります。根詰まりによる根腐れを防ぐためにも、早めの植え替えがおすすめです。

アガパンサスの植え替えの手順は以下の通りです。

  1. 1回り大きな鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷く
  2. 清潔な用土を鉢の2/3程度まで入れる
  3. 鉢から株を抜き出し、古い土を丁寧に落とす
  4. 鉢の中央へ株を置いて土を隙間なく入れる
  5. 水をたっぷり与え、しばらく半日陰で管理する

植え替えはアガパンサスがよく生育する4~5月、あるいは9~10月が適期です。

病気・害虫

アガパンサスは病気にかかる心配がほとんど要らない丈夫な植物です。

ただし、水はけの悪い土を使用したり水を与えすぎたりすると、土が過湿状態となり根腐れを起こすことがあります。

根が腐ると葉が黄色く変色し、ひどい場合は枯れてしまいます。水はけのよい土を使用し、土の感想を確認してから水やりをすることで予防になります。

アガパンサスには害虫もあまりつきませんが、時々アブラムシが発生します。柔らかい蕾につくことが多いのでこまめに観察してください。

アブラムシは植物に棲みついて栄養分を吸い取り、株を弱らせる害虫です。発見したらすぐに粘着テープや割り箸などで取り除くか、数が多い時は殺虫剤を吹きかけて駆除します。

アガパンサスの毒性や危険性について

ユリ科、ネギ科、ヒガンバナ科などに分類される事があるアガパンサスですが、アガパンサス自体に毒は無いとされています。

食用になるとの情報もありますが不明確のためアガパンサスを食べるのは止めておきましょう。

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