オキザリスの育て方

日本にも自生するカタバミの園芸品種、オキザリスの育て方をご紹介しているページです。

オキザリスは小さい花がとても可愛らしく、花の色や葉の色が違う品種が数多く存在しガーデニングにもよく利用されます。

下記ではオキザリスを育てる際のポイントを解説しています。

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オキザリスの特徴

オキザリスは南アメリカや中南米を原産とするカバタミ科カバタミ属(オキザリス属)に分類される多年草または一年草です。

世界には800を超える品種があり、花姿や葉形のバリエーションが非常に豊富です。日本にも「ミヤマカタバミ」など6種が自生しています。

低木状のタイプやロゼッタ状のもの、多肉植物に近い種など形状はさまざまで、栽培の難易度も品種によって異なります。

黄、白、ピンク、オレンジなどの花が咲き、開花期も種によって変わります。雨天や夜間には閉じていて、日差しを受けると盃状・ロート状に大きく咲くのが特徴です。

日本の気候によく合うことからガーデニングによく利用されます。満開時に株を覆うように開花する姿は華麗で見応えがあります。

基本データ

難易度 易しい
流通名 オキザリス
成長速度 やや早い
花・種 春・秋・冬咲き、四季咲きの品種があります
日照量 日光を好むので日当たりのよい場所に置きます
温度 耐暑性・耐寒性は品種によって異なります
湿度 乾燥に強く、過湿に弱いタイプが多いです
花言葉 決してあなたを忘れません、輝く心、母親の優しさ、喜び

オキザリスが好む環境

日当たりと植えるのに適した場所

オキザリスの生育には日当たりと風通しのよさが必要です。寒さにやや強い半耐寒性の品種が多く、温暖な環境が適しています。

多くの品種は乾燥に強く、過湿に弱い植物です。夏に休眠するものと冬に休眠するものがありますが、高温になる夏に休眠するタイプはとくに蒸れに気をつけましょう。球根が腐る原因となります。

休眠中は日陰での管理もできますが、生育期間・開花期には十分な日光が必要です。ただし、真夏の日光や強い西日に当たると株が弱ることがあるので注意します。

耐寒性の強いタイプは戸外でも冬越しができますが、基本的には極端な寒さには耐えないため、気温が5℃を下回ってきたら室内へ取り込むと安心です。霜が当たると凍結して枯れる可能性があります。

水はけがよい土壌であれば土質をあまり選びませんが、酸性土に弱い種もあるため、地植えの場合はあらかじめ苦土石灰を混ぜて酸度を調整しておきます。

温度・湿度

オキザリスの耐暑性・耐寒性は品種によって異なりますが、基本的には暑さに強く、寒さにもある程度なら耐えます。

花付きをよくするには十分な日照が必要なので、強い日差しが当たる真夏以外は日向に置いて管理しましょう。休眠期は日陰で管理してもかまいません。

冬は5℃を切り始めたら霜の当たらないベランダや軒先、日当たりのよい室内へ移すのが無難です。

乾燥に強く過湿に弱い性質を持つため、使用する用土には水はけのよいものを選びましょう。

用土

オキザリスは乾燥に強いものの土の過湿に弱いため、水はけがよく通気性に優れた用土を使います。

鉢植えのオキザリスには、赤玉土7:腐葉土3などの割合でブレンドした土がおすすめです。初心者であれば、園芸店などで販売されている草花用の培養土を使うのが簡単です。

酸性土を嫌うため、地植えの場合は植え付ける前に苦土石灰を混ぜて土壌の酸度を調整しておきます。細い根がよく張るよう腐葉土を混ぜておくとよいでしょう。

オキザリスを上手に育てるコツ

水やり

オキザリスは比較的乾燥した環境を好むため、水の与えすぎには注意します。土が乾いたのを確認してからたっぷりと水を与えましょう。

鉢底から水が流れ出るくらいの量が目安ですが、根腐れを防ぐため受け皿に溜まったみずはすぐに捨てるようにします。

休眠期には水分を必要としません。葉が枯れてきたら水やりの頻度を減らし、完全に枯れたら再び芽吹くまで水やりをストップしましょう。

地植えのオキザリスへの水やりは自然の雨のみで問題ありません。

肥料の与え方

オキザリスの球根を植え付ける用土には、あらかじめ元肥として緩効性の化成肥料を混ぜて置きます。地植えの場合は、植え付ける前に腐葉土や堆肥、ピートモスなどを入れて30~40cmほど深耕しておきます。

大きな球根であれば、開花に必要な養分が十分に蓄えられているので追肥は特に不要です。

生育をよくするために肥料を与える場合は、芽が出始めてから規定の濃度に希釈した液体肥料を10日に1度の頻度で与えましょう。花を咲かせた後のお礼肥は必要ありません。

冬越し

オキザリスの耐寒性は品種によって異なりますが、多くは寒さにやや強い半耐寒性です。

3~5℃までなら耐えるため、暖地であれば戸外での冬越しも可能です。ただし、寒さで株を弱らせないよう気温が5℃を下回ってきたら室内へ移すのが安心です。

冬に休眠期となる品種の場合、地上部は枯れてしまいますが球根は生きているので春になると再び芽吹きます。

葉が枯れてきたら水やりの回数を減らしていき、枯れ切ったら断水しましょう。冬咲きの種も真冬の厳寒期には開花が止まりますが、暖かくなるとまた咲き始めます。

オキザリスの選び方

オキザリスの苗は3~4月、9~10月頃に園芸店などに出回ります。茎や葉がしっかりしていて元気があるもの、葉色のよいものを選びましょう。

害虫がついていると後になって弱ることがあるので、購入する際は葉の裏まで確認してください。

オキザリスの増やし方

オキザリスは、球根を掘り上げて球根についた子球を分ける「分球」という方法で増やすことができます。

土中で自然に分球するので、地植えの場合は特に何もしなくても数が増えて生きます。

鉢植えのオキザリスは土の中で分球すると窮屈になるため、休眠期に球根を掘り上げ、手で分けてそれぞれ新しく植え付けましょう。

掘り上げて手で分けた球根は、ネットなどの通気性のよい袋に入れ、風通しのよい冷暗所に吊るしておきます。春または秋になったら庭や鉢へ植え付けます。

球根の数は4~5号の鉢に3球が目安です。深さは土の表面から3~5cm、球根同士の間隔を3~5cmほど開けて植えてください。

発芽したら、生育初期の段階から日光に当ててしっかり育てます。芽が出てから1か月ほどは水をたっぷり与えましょう。

オキザリスの植え替え

オキザリスを何年も同じ鉢で育てていると根が鉢に回って根詰まりを起こします。根詰まりは生育不良や根腐れの原因となるため、2~3年に1度を目安に一回り大きな鉢へ植え替えましょう。

鉢底から根が出てきたり水の吸収が悪くなったりした時も植え替えが必要なサインです。

オキザリスの植え替えの手順は以下の通りです。

  1. 1回り大きな鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷く
  2. 清潔な培養土を鉢1/3程度入れる
  3. 鉢から株を抜き出し、根土を軽く落とす
  4. 鉢の中央へ株を置いて土を隙間なく入れる
  5. 根が安定するまで水をたっぷり与えて管理する

株分けをして同じ大きさの鉢にそれぞれ植え付け、コンパクトに仕立て直すこともできます。

オキザリスの植え替えの適期は3~4月もしくは8~9月頃です。

病気・害虫

オキザリスが病気にかかる心配は基本的にありませんが、時々「さび病」を発症することがあります。

さび病にかかると葉に黒や褐色の斑点が現れ、進行すると落葉します。高温多湿の環境下で発生しやすいため、梅雨時や夏場は特に注意してください。発症した箇所は速やかに切除し、処分してください。

オキザリスには害虫もあまりつきませんが、まれに「赤ダニ」が発生します。赤ダニを見つけたら、柔らかい布で拭き取って駆除するか、水をかけて洗い流してください。

さび病も赤ダニも、高温多湿が原因となって発症・発生します。株が混み合ってきたら適度に剪定をして風通しをよくすることが予防のポイントです。

オキザリスの毒性や危険性について

オキザリスの品種の一部には、球根を食用とするものもありますが、多くの種にはアルカロイドという毒性のある成分が全草に含まれています。

誤って口にすると、下痢や吐き気などの中毒症状や、肝機能障害を引き起こす可能性があります。

植え替えなどの作業の際には手袋を使用して直接触れないようにするのが安心です。小さな子どもやペットがいる場合はなるべく手の届かない場所で管理しましょう。

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