赤い小粒な実が可愛らしいワイルドストロベリーの育て方を解説しているページです。
ワイルドストロベリーは見た目がお洒落なだけでなく、恋愛運が良くなるジンクスも存在し縁起の良い植物として知られています。
このページではワイルドストロベリーの特徴や上手に育てるポイントについてご紹介しています。
ワイルドストロベリーの特徴
ワイルドストロベリーは北米やヨーロッパが原産のバラ科イチゴ属の多年草植物です。
日本ではエゾヘビイチゴという呼び方もあり、明治時代あたりに日本に入ってきたと考えられています。ここ最近では幸せを呼ぶハーブとしても有名ですね。
普段、私たちがお店が購入して食べているイチゴとは違い、野生種のイチゴの仲間で実もやや小さめになります。生食も出来ますがワイルドストロベリーは香りが強いので、市販のイチゴに少量加えてジャムにすると美味しく食べられます。
プランターでも栽培が可能で、野生種という事も比較的丈夫な方なので育てやすいイメージがありますが、難易度的には若干難しいです。
基本データ
難易度 | 丈夫で育てやすいが、実をつけたい場合は若干コツがいる |
流通名 | ワイルドストリベリー、エゾヘビイチゴ |
成長速度 | 秋に植え付けた場合、翌年の春に開花します |
花・種 | 白い花を咲かせ、実の粒々の中に種が存在します |
日照量 | 日なたを好む |
温度 | 発芽適温18℃~25℃、栽培適温15℃~20℃ |
湿度 | 極度な乾燥や多湿は避ける |
花言葉 | 尊重と愛情、幸福な家庭、無邪気 |
ワイルドストロベリーが好む環境
日当たりと植えるのに適した場所
ワイルドストリベリーは地植え、プランター栽培共に日当たりが良く風通しが良い場所を選びます。
逆に日当たりがあまりない日陰がちな場所や水はけの悪い多湿状態の場所に植えると育ちもあまり良くないです。実の付き方も悪くなることが多いので、日当たりは必ず確保してあげましょう。
1日中日が当たらないとしても、せめて半日程度は日が当たる場所にすると良いです。
元々が野生のイチゴという事もあり、土の栄養状態があまり良くないいわゆる「やせ地」でも育つくらい丈夫です。地植えの場合はある程度保水性があり、水はけが良い土の環境下で植えてあげてください。
プランター栽培の場合は雨に直接当たらない様な場所を選んであげた方が病虫害や花実の付き具合も良くなってくるでしょう。
温度・湿度
ワイルドストロベリーの栽培環境に適した温度は15℃~20℃と涼しめの環境を好みますが、種から育てるという場合、発芽適温が18℃~25℃と少し高めの温度環境の春や秋の時期に種まきをします。
とはいえ野生種なので比較的温度環境には暑さも寒さも耐えられるという一面も。湿度環境に関しては若干湿っている程度を好みます。
そのため、土の表面が若干乾いてから水やりをするとよいのですが、風通しの悪さからくる多湿状況は病虫害の原因となりますので、風通しが良くなる環境で育ててください。
用土
ワイルドストロベリーは、土の栄養バランスが良くないやせ地でも育つぐらい丈夫です。地植で育てる場合、保水性も若干ありつつ、水はけもそれなりにある土に植える様にしてください。
プランター栽培を行う場合は、赤玉土に腐葉土が4割ぐらいになる配合で土を作ると保水性、水はけを確保できる土になります。もしくは野菜用培養土や苺栽培用の培養土を購入して使用すると便利です。
プランターの大きさはあまりこだわらなくても良いかもしれません。根を浅く張る植物ですし、間隔を開けて植えてもしばらくしてランナーから伸びた株が根付いたりこぼれ種から発芽している状況もよく見られます。
ワイルドストロベリーを上手に育てるコツ
水やり
ワイルドストロベリーは、地植えの場合、特に意識して水やりをする必要はありません。あまり乾燥が続いている場合は与えるという程度にしておきましょう。
プランター栽培の場合は土が若干湿っている程度の環境を好みます。
土の表面が乾いてきたあたりで水やりをします。水やりの際のポイントは花や葉に水がかからない様に根元に水を与えてください。
日中の気温が上昇している時に水やりをすると株元が蒸れて弱ってしまうので、水やりのタイミングは朝方か夕方に与えてください。
肥料の与え方
ワイルドストロベリーは、栄養状態が悪い土でも育ちはしますが、花実をつける目的で栽培を行うのであれば、肥料を与える必要があります。
肥料を与えるタイミングは春と秋。3~6月と9~10月あたりを目安に与えます。
緩効性の化成肥料を1か月おきに与えるか、液体肥料の場合は10日~15日置きに与えてください。
元々葉の色が濃かったのに最近、薄くなってきたかも?といった変化があった場合、肥料不足の可能性があります。窒素分が多い肥料は避け、リン酸やカリウムが多い肥料を選ぶと花実がつきやすくなります。
冬越し
ワイルドストロベリーは、もともと野生下でも丈夫に育つハーブなので、基本的に特別な冬超しの準備も必要ありません。
四季なりイチゴと呼ばれてはいますが、真冬と真夏時期は花実はつけません。特に管理の必要が無い手軽さも栽培しやすいと感じ、人気がある理由ではないでしょうか。
一部の地域では晩秋から冬にかけて寒さの影響により葉が赤くなる例もあります。ちょっと紅葉みたいな感じでしょうか。
葉の色が赤くなったワイルドストロベリーは春になり気温が上がると再びきれいな常緑に戻ります。
ワイルドストロベリーの選び方
ワイルドストロベリーの苗を購入する場合、緑の色が濃い、病虫害の見られない元気な苗を選ぶ様にしてください。ワイルドストロベリーはいくつか種類があります。
葉の色にまだらが入っている種類や黄緑色の葉の種類もありますので、お好みの株を購入してください。
他にも白い実のなる種類もありますので、色々と育ててみるのも楽しいです。
なお、ワイルドストロベリーには幸運にまつわるジンクスがあり、種から育て上げると「恋が実る」と言われているそうです。これにチャンレジしてみたい方は種から育ててみてください。
ワイルドストロベリーの増やし方
ワイルドストロベリーを増やす場合、ランナーを利用して増やす方法と種から増やす方法があります。
春や秋あたりにランナーを伸ばし、その先に新しい株が出来ていると思います。ランナーの先の株を別のポットや土にうまく着地させると根付きますので、根付いた時にランナーから切り離してあげてください。
ワイルドストロベリーの種類の中にはランナーが伸びない種類もあります。その場合は種から増やす事が可能です。
育てているうちに見落として土に落ちた実からこぼれ種があり、近くで発芽しているという光景を見かける様になります。その時に別のポットに植えてあげると成長していきますので、見かけたら試してみてください。
ワイルドストロベリーの植え替え
ワイルドストロベリーの植え替えに関しては春か秋あたりに行います。真夏や真冬の環境時期での植え替えは株が弱りやすくなるので避ける様にしましょう。
地植えの場合は特に植え替えの必要はありません。どんどんとランナーやこぼれ種を利用して増えていきます。
プランターや鉢植え栽培の場合は2年に1度程度植え替えをしてあげると良いでしょう。
もし、ランナーからの株を利用して植え替える場合は、葉の数が6枚から8枚程度出ている状態まで育ててから植え替えてあげると良いでしょう。
病気・害虫
ワイルドストロベリーは基本的に病虫害に強く管理もしやすい植物ですが、定期的に枯れた葉を取り除いてください。真夏や真冬時期に葉が枯れるものもあります。
枯葉を取り除かないと病虫害の原因になりやすいです。この点は意識しておくと良いでしょう。
乾燥環境があまり続くとアブラムシやハダニがつく場合もありますので注意してください。見つけ次第、駆除します。
ハダニの場合は葉の裏に水をかけてあげると良いです。アブラムシ対策は光るものが苦手なので、アルミホイルを下に敷いて対策をしている例もあります。
丈夫な植物ですが、たまに病変や虫がついていないか、定期的に確認しましょう。