アケビの育て方

フルーツ

熟すと果皮が割れてくる不思議な見た目が特徴的な、アケビの育て方を解説しているページです。

果皮は鮮やかな紫色や赤褐色をしているので目を引き、更に熟すと皮が割れて中から白い実が見えてきます。アケビは古くから日本で食べられてきたフルーツの一つですが、近年では馴染みも薄くなり見たことが無いという方も多いかと思います。

このページではアケビの育てる際のポイントや特徴などをご紹介しています。

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アケビの特徴

アケビは日本、中国、朝鮮半島が原産、アケビ科アケビ属のつる性の木です。アケビは漢字で「木通、通草、山女、丁翁」とも書かれます。

比較的育てやすいので初心者でも管理は出来るのですが、結実しにくいという特徴があります。沢山結実させるには若干の苗の組み合わせ等コツが必要です。

山に自生しているイメージが強いですが、花はかわいらしい花を咲かせますので、最近では観賞用として栽培している人も増えてきています。日本ではミツバアケビ、アケビ、ゴヨウアケビの三種類が自生しています。

実は種類にもよりますが、紫宝や蔵王紫峰種は青紫色の実をつけ、ジャンボアケビは赤紫色の実をつけます。アケビは熟すと実が割れるのですが、この見た目から「あくび」、もしくは「開け身」というところからアケビの名前の由来になっているといわれています。

果肉は白くそのまま生食可能です。新芽は山菜としても好まれ、皮も水にさらしてあく抜きしてから加熱調理して食用にできます。

基本データ

難易度 やや簡単
流通名 アケビ
成長速度 結実までは3年かかるといわれています
花・種 白や紫等の可愛らしい花を咲かせ、果肉中に7㎜程度の黒い種が出来ます
日照量 半日陰を好む
温度 10℃~40℃
湿度 乾燥には弱い
花言葉 才能、唯一の恋

アケビが好む環境

アケビは食べ頃になると皮が割れてくる

日当たりと植えるのに適した場所

アケビは日当たりが良い場所でも良く育ちますし、やや明るめの半日陰環境でも成長します。株元あたりは若干の半日陰環境が適しています。

つるを伸ばしてどんどん成長していくため、つるをどの様に伸ばしていくかを考えて植える場所を決めると良いです。

1本のみでは結実しにくいので、近くに違う種をもう1本植える必要があります。そのため、2本分管理できる場所が必要です。

地植えの場合は近くにフェンスや垣根がある場所に植えて絡ませながら育てていくという例も見られます。キウイフルーツでの栽培で見られる様な棚を利用して、つるを伸ばして栽培しているという例もありますので、どこに絡ませて育てていくか検討してみてください。

鉢植えで育てていくという場合は、上の葉の部分は日当たりが良い状態になり、株元の部分は半日陰状態になる様な場所があったら最適です。

なかなか適した場所が見つからない場合は、適度に日当たりが良い場所を選んで置いてあげましょう。

温度・湿度

アケビの生育に適している温度環境は10℃~40℃と考えられています。

耐熱温度は40℃まで、耐寒温度も-15℃までといわれていますので、日本国内での温度環境で考えるとあまり気温に合わせた温度管理をする必要なく成長してくれる木です。

湿度に関して乾燥には弱い傾向があります。土壌は水はけが良いけれどあまり極度に乾燥しない程度の水持ちもあると良いです。

多湿状態が続いた場合はカビによる菌が原因の病気になる事もありますので、ある程度風通しが良くなる様に育てます。

用土

アケビは山間部や雑木林等で成長している事も多い木です。土壌は腐葉土を混ぜ込んで調整します。

地植えにする予定の場合は、土を掘り起こして腐葉土を混ぜ込んでおきます。赤玉土をベースに配合する場合は、赤玉土7に対して腐葉土3程度の割合で混ぜ込むと良いでしょう。

鉢植えにする場合は、植える予定の苗木の鉢根よりも一回り大きめの鉢を準備して植えます。7号~8号サイズの鉢で植え付けるとある程度成長に伴った栽培もしやすいでしょう。

年数が経ち、大きく成長した場合は10号鉢で管理している例もあります。成長具合に合わせて鉢の大きさを変更してあげてください。

アケビを上手に育てるコツ

アケビの花
アケビの花

水やり

アケビの根の張り方は浅めなので、乾燥には弱い傾向があります。

地植で管理している場合、苗木を地植で植え付けたばかりの時は根付くまで様子を見つつ水やりをしてあげましょう。根付いて以降、普段からの水やりは必要ありませんが、雨が降らない日が続いて地面が乾燥気味の時は水やりをします。

鉢植えで育てている場合は土の量も少ないため乾燥しやすいです。夏場の暑い時期に水切れを起こし枯れさせてしまったという話も聞かれますので、夏場は朝晩の2回は水やりを欠かさずやった方が乾燥を防げます。

肥料の与え方

アケビは腐葉土が豊富な栄養状態の土壌に自生しています。肥料が好きな植物なので、毎年、栽培状況に合わせて肥料を与えてあげましょう。

地植で育てている場合は、2月と10月の2回、肥料を与えます。鉢植えで育てている場合は2月と5月と10月の3回、肥料を与えてください。

アケビに与える肥料は有機肥料か、化成肥料です。化成肥料を与える場合は、速効性があるものを選んで与えてください。

株元に肥料を施すのではなく、枝先あたりまで根が広がっている状態です。鉢植えの場合は端の部分に、地植えで管理している場合は枝先部分の地面に肥料を与えましょう。

冬越し

アケビは耐寒性が強い方なので、特に冬超しの必要はないといわれています。

地植えの場合、株元部分が木になる程度までに成長している場合は、-15℃までは持ちこたえられると考えられています。

寒さによって落葉はしますが、そのまま冬超し可能です。霜が降りる地域で育てている場合は株元にマルチングをして対応している例もあります。

もし、冬の時期に剪定を行う場合は、12月~2月の間に行います。剪定する範囲は前の年に成長した部分です。花芽を2個か3個残して剪定するとちょうど良いです。

アケビの選び方

アケビの苗を購入する時は、幹がしっかりと育っていて葉も元気な苗木を選びます。

そしてアケビの特徴として、1本のみで育てていても結実しにくいです。結実させたいと考えているのであれば、違う種の苗も購入する事をおすすめします。

アケビとミツバアケビの組み合わせで選ぶ等、違う種で組み合わせて苗を購入してください。

アケビの増やし方

アケビを増やす方法としては挿し木がおすすめされています。

実の中にたくさんある種をまいて発芽させるという方法もありますが、種からの発芽、そして発芽後の管理も乾燥させない様に管理していくというポイントがあります。そのため、種を採取してからすぐにまいた方が発芽率は期待できます。

挿し木はアケビの花が咲き終わった6月頃がおすすめです。

新しく伸びてきたつるを10㎝程度の長さに切り、土に挿す下部分の葉は取り除きます。2時間ほど挿す下の部分を水につけてから土に挿します。挿し木は赤玉土に挿してください。

発芽率が良くないので、選定した枝を何本か挿して根付かせる方法をおすすめします。

他にも接ぎ木で増やすという選択肢もありますが、難易度が高いので手軽に出来る挿し木の方が良いでしょう。

アケビの植え替え

アケビの苗を育成したり購入して植え付ける場合は6月あたりが適しています。

鉢植えで管理している場合は成長も早く、根の成長も伴っていくので、植え付けてからまだ数年という若い木の場合は毎年、植え替えてあげましょう。

植え替えをする場合は、冬の12月~2月の休眠期に行います。冬の休眠期はあまり水を必要としないので、乾燥による枯れ死もしにくいため、植え替えをするのにはちょうど良いのです。

植え替えの場合は一回り大きめの鉢に植え替えてあげましょう。植え替え後はたっぷりと水やりをしてください。

病気・害虫

アケビはアブラムシが発生しやすいです。見つけたらテープを使って駆除します。

他にはイラガをはじめとした蛾の幼虫やイモムシがついている事があります。そのままにしてしまうと葉を食べつくされてしまうので、見つけ次第駆除してください。

病気ではうどん粉病が発生しやすいです。

白い粉で覆われた様な病変が出てきます。株自体が弱ってしまいますので、病変部を見つけ次第取り去ってください。定期的に間引きを行い、風通しを良くして予防しましょう。

アケビの食べ方と味

アケビの果実
アケビの新芽は山菜としても食べられており、やや苦味がある
アケビの新芽

アケビは白い果実は勿論ですが、果皮や新芽なども食べる事が出来ます。

アケビの新芽は木の芽とも呼ばれ山菜として食べられていて、ほろ苦さが病みつきになる美味しい山菜としても人気があります。

そして、一般的に食用とする白い果実の部分はクセの無い甘さがあります。種が大きいのでやや食べにくいのが難点です。

熟してくると皮が割れてバナナを白くしたような実が現れるのですが、アケビはその触感がとても特徴的なフルーツではないでしょうか。ややねっとりとしている食感なので、これが良いと思う人とそうでない人に分かれます。

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