セージの育て方

ハーブ

肉料理やハーブティー等に利用されるハーブの一種、セージの育て方をまとめたページです。

このページでは基本的な品種であるコモンセージを育てるポイントについて解説しています。

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セージの特徴

セージは、地中海沿岸地方を原産とするセリ科アキギリ属(サルビア属)に分類される多年草のハーブです。ソーセージの「セージ」はこのハーブにちなんでいます。ヤクヨウサルビアという和名が付いています。

基本種となる「コモンセージ」は、古くから薬用サルビアとも呼ばれ、免疫力を助ける薬草として利用されてきました。現在ではスパイスや肉料理・加工品の臭み消し、ハーブティーなど食用として広く親しまれています。

ハッカのような爽やかで強い香りを持つのが特徴で、わずかに渋みや苦みがあります。品種によっては斑や色のついたものもあり、カラーリーフとして花壇を彩ります。

丈夫な性質で毎年収穫を楽しめるので、初めてハーブを育てる人にもおすすめできる植物です。

基本データ

難易度 やや易しい
流通名 セージ、コモンセージ、ヤクヨウサルビア
成長速度 やや速い
花・種 6~11月に白や青、紫などの花が咲きます
日照量 日光を好むため日当たりのよい場所に置きます
温度 暑さにやや弱く寒さに強い傾向があります
湿度 乾燥に強く多湿に弱い品種が多いです
花言葉 尊敬、知恵、幸せな家庭、家族愛

セージが好む環境

日当たりと植えるのに適した場所

セージは日光を好むため日当たりのよい場所に植え付けます。日照不足になると茎や葉がひょろひょろと間延びしてしまい花付きも悪くなります。

ただし、真夏の直射日光に当てると葉焼けを起こしてしまうため、地植えの場合は半日陰になる場所を選ぶか、日よけを施しましょう。

乾燥には強いものの高温多湿には弱いため、鉢植えのセージは梅雨時などの長雨に当たらないよう軒下に移すと安心です。株が蒸れて枯れるのを防ぐため、葉が混み合ってきたら適宜選定をして風通しを確保します。

寒さには比較的強い品種が多いですが、霜や雪に当たると葉が傷み生育が悪くなる可能性があります。

氷点下が続く寒冷地では寒風の当たらない場所に移すか、地植えのセージには株元に腐葉土などを敷いて防寒対策を施します。

酸性土を嫌うため、地植えにする場合は、植え付ける前に苦土石灰を混ぜて土壌の酸度を中和しておきます。

温度・湿度

セージの耐寒性・耐暑性は品種によって異なりますが、基本的には暑さにやや弱く寒さには強いものが多いです。

高温多湿にとくに弱い品種が多いため、梅雨時の長雨に当てないないようベランダや軒下など屋根のある場所に移すと安心です。日光を好む植物ですが、強い日差しに当たると株が弱ってしまうため、真夏の直射日光や西日は避けましょう。

多湿による蒸れを防ぐため、葉が混み合ってきたら適宜剪定をして風通しを確保してください。

用土

セージは乾燥に強いものの多湿に弱いため、植え付ける用土には水はけと水もちのよい土を使用します。

鉢植えの場合、赤玉土(小粒)5:腐葉土3:バーミキュライト2などの割合でブレンドした土がおすすめです。初心者であれば、ハーブ専用あるいは草花用の培養土を使用するのが最も簡単です。

地植えの場合は、酸性が強い土壌を嫌うため、植え付ける前に苦土石灰を混ぜて土の酸度を調整しておきます。さらに、堆肥や腐葉土などの有機物をすき込んで肥沃な土壌を作りましょう。

セージを上手に育てるコツ

水やり

セージは乾燥に強く多湿に弱いので、過剰な水やりは避けます。

鉢植えの場合、土の表面が乾いたのを確認してからたっぷりと水を与えます。鉢の底から水が流れ出るくらいの量が目安ですが、受け皿に溜まった水は根腐れの原因となるためすぐに捨てましょう。

冬はセージの生育がゆるやかになるため水やりの回数は減らします。地植えのセージには、植え付けの際に水をたっぷりと与え、苗が根付いたら降雨のみで問題ありません。

肥料の与え方

苗を植え付けるときに元肥として緩効性肥料を土に混ぜて置きます。

その後は追肥として、4月から6月にかけて緩効性の固形肥料を置き肥するか、規定の濃度に薄めた液体肥料を2~3週間に1度のペースで水やりの代わりに与えます。夏を越した後の9月にも固形肥料を施しましょう。

食用にする葉の生育をよくしたい場合は、窒素分の多く含む肥料がおすすめです。高温多湿で株が弱る夏と生育がゆるやかになる冬の施肥は必要ありません。

冬越し

セージは寒さに強いため、関東以南の暖地であれば特別な防寒対策を施すことなく戸外で冬越しができます。ただし、まだ小さい株は暖かい室内へ取り込むと安心です。

冬に氷点下になるような寒冷地では地上部が枯れますが、根は生きているため春になると再び芽吹きます。

株の凍結を防ぐため、寒い地域では霜よけや寒風対策を施しましょう。軒下などの風が防げる場所に移動させるか、株元に敷きわらなどを敷いて防寒します。

セージの選び方

セージの苗を購入する際は、株元がぐらぐらしていたり黒ずんでいたりするものは避けてください。葉色がきれいで害虫のついていないものを選びます。

日照不足の環境では徒長するため、売り場の日当たりもチェックするとよいでしょう。

セージの増やし方

セージは挿し木や取り木、種まきによって数を増やすことができます。

挿し木で増やす場合、健康な茎を先端から10~15cmほどの位置で切り取って挿し穂にします。上の方の葉を2~3枚のこし、土に埋まる部分の葉を取り除きます。

茎の切り口を1時間ほど水につけて吸水させたら、湿らせておいたバーミキュライトや赤玉土などに挿し込みます。

2~3週間ほどで根が出るので、安定したら鉢や庭へ植え付けてください。

取り木は、茎の途中から新しく根を生やして株を増やす方法です。元気な茎を選んで株元から土の上に伏せ、一部に土を盛りましょう。

1か月ほど水を与えながら管理すると土に埋まった部分から発根するので、根が出たら切り離して新しく植え付けます。

挿し木と取り木に適した時期は、3~5月または9~10月頃です。

セージの種は、花が咲き終わったら採取できます。

ただし、セージの花は小さいため気づかないうちに種が落ちてしまうことがあります。花が完全に枯れる前に花穂ごとネット袋などで包んでおくとこぼれた種を取ることができます。種が熟す直前に花穂を切り取って乾燥させる方法もあります。

春または秋になったら、バーミキュライトや赤玉土などを入れた育苗ポットに3~4個の種を重ならないようまきます。薄く土を覆い、土が乾かないよう管理すると1~2週間ほどで芽が出ます。

適度に間引きながら、1か月ほど経って苗が育ったら鉢や庭に植え付けましょう。

セージの植え替え

セージをずっと同じ鉢で育てていると、鉢の中が根でいっぱいになり根詰まりを起こします。根詰まりは根腐れの原因となるため、1~2年に1度を目安に一回り大きな鉢へ植え替えましょう。

セージの植え替えの手順は以下の通りです。

  1. 1回り大きな鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷く
  2. 清潔な用土を鉢の1/3まで入れる
  3. 鉢から株を抜き出し、古い根土をほぐして落とす
  4. 株を鉢の中央に置いて清潔な土を加える
  5. 水をたっぷり与え、3日ほど日陰で管理する

芽の数が多く込み合っているものは株分けをするとよいでしょう。古くなった株は茎を切り取り挿し穂にして新しく植え付けることもできます。

セージの植え替えは春または秋におこなうのが適しています。

病気・害虫

セージは基本的に病気にかかりにくいハーブですが、栽培環境や管理方法によっては「うどんこ病」を発症することがあります。

うどんこ病は、葉に白い斑点のようなカビが発生する病気です。葉がカビに覆われると光合成ができなくなり枯れてしまうので、被害を受けた箇所はすぐに切除してください。

薄めた酢や重曹水を吹きかけると繁殖の治療・防止になります。

セージに付く害虫にはネグサレセンチュウやハダニなどがいます。

ネグサレセンチュウはミミズに似た細長い虫で、体長は1~2mmほどです。発生すると根の内部に侵入して腐らせます。連作を避け、植え替えなどに清潔な土を使用することで予防できます

ハダニは植物に付着して栄養分を吸い取り、株を弱らせる害虫です。見つけたらすぐに霧吹きや粘着テープなどで取り除きましょう。

効能や使い方

セージは古くから薬用ハーブの代表格とされてきました。

抗菌・防腐作用、消化促進、鎮静作用、抗うつ作用などがあり、気分をすっきりさせたり、風邪や感染症を予防したりする効果があります。

刺激が強いハーブなので肌への使用は避けた方がよい場合もありますが、一般的に皮膚炎の緩和や抜け毛の防止にも効果があるといわれています。

料理のスパイスや肉料理の臭み消しハーブティーなど食用として利用できるほか、セージの精油を使ったアロマテラピーも楽しめます。

芳香浴やお香にしてセージの香りをかぐことでリラックス効果も得られます。

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