パルダリウムにおすすめなガラスケージの使い勝手を比較

園芸

ガラス容器の中で熱帯植物を育てるパルダリウムにおすすめなガラスケージの比較を行っているページです。

ガラスケージにもいくつかのメーカーが存在しますが、実際に使用している「RainForest パルダリウムケージプロ」と「DOOA ネオグラスパルダ」を比較しています。

なお、パルダリウムの作り方については下記のページもご覧ください。

パルダリウムの作り方を詳しく解説!必要な物とオススメの植物をご紹介
ガラス容器を使って熱帯植物を育てるパルダリウムの作り方を詳しく解説したページです。パルダリウムは近年じわじわと人気が出ていますが、情報がまだまだ少ないので作り方の詳細や育てやすいオススメの植物をご紹介しています。

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パルダリウムに使われるガラスケージとは?

パルダリウムに使う容器は一般的にケージやガラスケージと呼ばれています。

アクアリウムで使う普通のガラス水槽を使ってもパルダリウムは作れますが、植物や日々のメンテナンスの事を考えるとやはりパルダリウム用に作られている製品の方がおすすめです。

サイズは幅が30cm、45cm、60cm、奥行き30cm、高さ45cmというのが一般的な規格となります。メーカーによって細かい部分は違うのですが、どれも全面の扉が開く様になっていて植物が植えやすい構造となっています。

パルダリウムにおすすめのガラスケージ

ここではパルダリウム用ケージとして有名な「RainForest パルダリウムケージプロ」と、アクアリウムメーカーが作る高品質な後発ケージの「ネオグラスパルダ」について特徴と両者の違いを見比べていきます。

パルダリウムは半年、一年と言った時間を掛けて植物の育成を楽しむ物なので、ケージには妥協せず用途に合った物を選びましょう。

RainForest パルダリウムケージプロ(PCP3045)

幅30cmのPCP3045

RainForestのケージは全面の排水パイプと底面に傾斜が付けられているのが特徴的で、排水性に優れたガラスケージなので陸生の植物を育てるならこちらの方が機能的におすすめです。

製品ラインナップは幅30cm、45cm、60cmがありますが、45cmはあまり流通していないようです。RainForestは陸生植物も扱う熱帯魚店か、通販で購入する事が可能です。

60cmの方が沢山植物を植えられるのですが、結構重いので取り回しやすい幅30cmのPCP3045が最初はおすすめです。

製品ラインナップ

品名 参考価格 サイズ
PCP3045 ¥19,800 W30 x D30 x H45
PCP6045 ¥25,800 W60 x D30 x H45
PCP6045D ¥25,800 W60 x D45 x H45
※:参考価格は調査時のものです。価格改定により金額が変更になっている場合があります。

DOOA ネオグラスパルダ30

幅30cmのネオグラスパルダ30

ネオグラスパルダのメーカーであるDOOAは、高品質でインテリア性の高いガラス水槽を作るADAのサブブランドなので見た目は申し分ないです。

こちらは排水加工がされていないので陸生の植物を育てる場合は不便なのですが、水辺の環境を作りたい場合にはこちらの方が良いです。

ただし、ネオグラスパルダは通販サイトでは買えず、ADA製品の取り扱いがある熱帯魚店で取り寄せして買う事になります。しかし、お店によっては発送もしてくれるので通販とあまり変わりません。

なお、価格については定価販売だったり割引販売だったりショップにより異なります。熱帯魚店に縁が無い場合は、公式サイトから最寄りの販売特約店を探してみてください。

ネオグラスパルダはデザインや品質は申し分無いですが、商品入れ替えで廃盤となる場合もあるので欲しい場合はお早めに。

製品ラインナップ

品名 定価 サイズ
ネオグラスパルダ30 ¥21,000 W30 x D30 x H45
ネオグラスパルダ60 ¥29,000 W60 x D30 x H45
※:参考価格は調査時のものです。価格改定により金額が変更になっている場合があります。

パルダリウム用ケージの比較と評価

比較項目 RainForest ネオグラスパルダ
価格 大きくは違わない
向く植物 陸生に限る 陸生、水生問わない
ガラス扉 2枚、引き戸 右開き、観音開き
天井ガラス 取り外し不可 取り外し可能
見た目・仕上げの綺麗さ ×
ケージの排水性 ×
ケージのメンテナンス性
ケージの通気性
ケージの拡張性

※ ネオグラスパルダ30は右開き、ネオグラスパルダ60は観音開き

見た目・仕上げの綺麗さ

RainForestのガラス
RainForestのガラス
ネオグラスパルダのガラス
ネオグラスパルダのガラス

見た目と仕上げの綺麗さはネオグラスパルダに軍配が上がります。

流石はADAのサブブランドなので、仕上げの綺麗さだけでなく使用されているガラスもより透明な物が使われています。特徴としてはガラスの断面が水色に見える事で見栄えはこちらの方が断然良いです。

一方、RainForestは仕上げが雑でサッシの歪み、シリコン汚れ等が付いていて仕上がりは汚いです。ガラスも標準的な緑がかった物を使用しています。

ただしこれは植物の成長に関係無いので拘りの部分かと思います。

ケージの排水性

RainForestの排水パイプ
RainForestの排水パイプ
RainForest底面の傾斜
RainForest 底面の傾斜

ケージの排水性はRainForestが良いです。

左下に排水用のパイプが最初から付いているのと、底面のガラスが二重構造の傾斜になっているので排水がスムーズに行えます。

一方、ネオグラスパルダは排水用の加工はされておらず、付属品の排水用パイプを底床に埋め込んで水が溜まったら手動で排出してあげる必要があり管理が面倒です。

用途にもよりますが水生、または抽水植物を育てる以外であれば排水性の良さ(簡単さ)はとても重要なポイントです。

なお、RainForestの排水用パイプにはゴムキャップが付属しているので、これで塞いで水を貯めて水辺も作るという使い方も出来るようです。

しかし、ゴムの劣化や誤って外れてしまうと水漏れが起きるので、水を張りたいなら他のケージを選択しておきましょう。

ケージのメンテナンス性

RainForestは開口部が少ない
ネオグラスパルダは開口可能箇所が多い

ケージのメンテナンス性はネオグラスパルダに軍配が上がります。

扉が片開きで大きく開くのと、天井部分がスライド、もしくは全て取り外し可能なので奥に手を入れやすいです。

RainForestの場合は引き戸なので半分しか扉が空きませんし、天井部分のガラスは固定されているのでレイアウトはメンテナンスの事も考えて行う必要があります。

ただし、普段は霧吹きの時しか扉を開けないので日常メンテ程度であればこれでも不便は感じません。

ケージの通気性

通気性については両者引き分けです。どちらも十分に通気される仕組みが備わっています。

RainForest

RainForest ケージ 上部の通気口
RainForest 上部の通気口
RainForest ケージ 下部の通気口
RainForest 下部の通気口

RainForestのメインとなる通気口は天井とガラス扉の下にあるメッシュパネルの部分です。ややガラスが曇りやすいのですが、扉を閉めたままでも十分に植物の育成が可能です。

もし、もう少し換気をしたい場合はガラス扉を少し開けておくか。USBファン等をメッシュパネル部分に取り付けて強制換気を行えます。

ネオグラスパルダ

ネオグラスパルダ 換気
ネオグラスパルダの天井開口
ネオグラスパルダ ファン
サーキュレーションファン

ネオグラスパルダは天井のガラスをスライドさせて少し開けておくか、オプションのサーキュレーションファンを取り付ければ換気と適度な風の流れを作り出せます。

サーキュレーションファンを連続運転するとケージ内が極度に乾燥するので、必ずタイマーを使って短時間の定期運転にしておきましょう。

ケージの拡張性

RainForest
ネオグラスパルダ

パルダリウムの場合、高圧ポンプを使ったミスティングシステムを導入する人も多いですが、どちらのケージでもこれらを取り付け可能です。

RainForestの場合は天井に最初からミスティングシステム用の穴加工がされていますし、ネオグラスパルダも天井背面のガラス板の隙間からチューブを差し込めます。

また、ネオグラスパルダの隙間は電源コードも通る位の大きさなので、ケージ内で水中ポンプを使いたい場合でも対応できます。

生物も飼育したい場合

植物だけでなくビバリウムとして生物も一緒に飼いたい場合は、飼育する生き物に合わせてケージを選択した方が良いでしょう。

RainForestはガラス扉の合わせ部分を除けば隙間が殆ど無いため、小型の生き物も逃げ出しにくい構造となっています。ただし、全く隙間が無い訳ではありませんので、餌用の虫などは逃げてしまう可能性があります。

ネオグラスパルダは扉がマグネット式なので力が強い生き物だと内側から開けられる可能性があり、隙間も大きいのでガラス面をよじ登ったり、飛んだりするような生き物には不向きですが、排水加工がされていないので水生の生き物を飼育しやすいです。

ネオグラスパルダ30の場合は最大で7cmほどの水深を確保出来るので、水辺を再現したい場合にはこちらを選択するのが良いでしょう。

RainForestでも付属のゴムキャップを付ければ水を張る事が可能ですが、水辺を作りたいなら底面付近には穴加工されていないケージの方が安心だと思います。

他にもいくつかのメーカーから似たようなケージが販売されているので、用途に合った物を探してみてください。

専用ガラスケージを使ってみた感想

最後に上記でご紹介したガラスケージを使ってみた感想や気になった点を挙げます。

まず、日常の管理など使用感としてはどちらも申し分無くて、水やりやガラス面の拭き取り作業等はスムーズに行えています。

ここで比べるとすると、全面が片開きのネオグラスパルダの方が開口部が広いのでより作業しやすいです。

排水性については構造的にRainForestの方が優れています。ただし、ネオグラスパルダは排水が必要無いようなパルダリウムを作っているので使い方次第でしょうか。

パルダリウムで一番気になる点としては、ガラス面の曇りがあるのですが、これはRainForestの方が曇りやすいです。

ネオグラスパルダも完全に塞ぐと曇りますが、天面のガラスを少し開けて空気を通りやすくすると曇らないので便利です。

とは言え、どちらのケージでも大きなトラブルは無く中の植物も元気に育っています。

初めてパルダリウムを作る時は途中でカビたりしないかとか、蒸れて中の植物が駄目にならないか等が心配でしたが、これらの悩みは皆無だったので流石は専用ケージと言った所でしょうか。

初期費用はかかりますがやはりパルダリウムを作るなら専用ケージがおすすめです。

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