ストレリチア・オーガスタは大型の観葉植物でリビングのインテリアに人気の植物です。
このページではストレリチア・オーガスタを育てるポイントについて解説しています。
ストレリチア・オーガスタの特徴
ストレリチア・オーガスタは南アフリカとマダガスカル島が原産地の観葉植物で、ゴクラクチョウカ科の植物です。
バナナのような大きな葉が特徴で、正式にはストレリチア・ニコライと言い、原産地では10mにもなる大型で常緑性の多年草です。
葉が大きく蒸散作用があるため、加湿器のような役割も果たしてくれます。
皇帝のニコライ一世から名を貰いストレリチア・ニコライとつけられたといわれています。
原産地では白い鳥のような花を咲かせることで別名「天国の白い鳥」とも呼ばれています。
ストレリチア・オーガスタは熱帯原産の植物であるのに、耐寒性もある程度備えているため、越冬が容易です。
基本データ
難易度 | 普通 |
価格 | 8,000円~9,000円(8号サイズ) |
成長速度 | 速い |
花・種 | 白い花が咲きます |
日照量 | 日光を好む |
温度 | 高温に強い |
湿度 | 乾燥に強い |
花言葉 | 輝かしい未来、あたたかい心 |
ストレリチア・オーガスタが好む環境
日当たりと置き場所
ストレリチア・オーガスタは日光を好む植物です。
とはいえ、日差しの強い時期に直射日光を当てると葉焼けを起してしまいますので、レースのカーテン越しなどの半日陰で明るい場所がいいでしょう。
耐陰性はありますが、日光を好む植物であり、元気がない時は日照不足である可能性もあるので、屋内などでかあまり日光の当たらない日陰で育てる場合には日に3~4時間は日光浴をするようにしましょう。
室内で育てる場合には冷房や暖房の風が直接葉に当たると葉が傷んでしまうので、風向きと置き場所には気を付けましょう。
乾燥に強く、耐寒性もあるために冬でもある程度の気温があるなら庭植えも可能ではあります。
庭植えにする場合は霜が降りないように気を付けて、もし寒くなるようなら新聞や段ボールなどで保温するようにしましょう。
屋内で育てる場合
屋内で育てる場合には、大きな窓の傍で日の光がたっぷり入り、薄いカーテンがあって直射日光に当たらない場所を選びましょう。
耐陰性がありますが、完全に日陰で育てる場合には日照不足で元気がなくなってしまうので、適度に日光浴をさせるようにしてください。
春や秋の穏やかな日差しであれば葉焼けのリスクも低くなります。
エアコンの風が当たると葉が傷んでしまうので、なるべくエアコンの風が当たらない場所に置きましょう。
屋外で育てる場合
鉢植えであるなら春~秋にかけて外の直射日光の当たらない明るい日陰に置きましょう。
暗い部屋から出す場合には、春先の光が穏やかな時に少しずつ移動して光に慣れさせてください。
日光を好む植物なので春や秋の穏やかな日差しは直接当たっても構いませんが、気温が高くなる6月末から8月の日光は直接あてないことをおすすめします。
耐寒性もありますが、霜が降りる頃には室内の温かい場所に取り込みましょう。
庭植えの場合は段ボールや新聞紙で保温するなど工夫してください。
温度・湿度
高温を好みます。低温には弱いので注意が必要です。
乾燥に強く、1~2週間水が無くても生きていけます。
用土
水はけが悪いと根腐れを起してしまうので、できるだけ水はけのよい土を使いましょう。
観葉植物用の土が望ましいですが、ブレンドする場合には、観葉植物用の土に2~3割程度、赤玉土か鹿沼土を混ぜましょう。
ストレリチア・オーガスタを上手に育てるコツ
水やり
乾燥に強いストレリチア・オーガスタは、春~秋にかけては土が乾いてしばらくしてから、冬は土が乾いてから2~3日たってから水をあげましょう。
水やりの後は必ず水受け皿の水を捨てるようにしてください。
水受け皿に水が残っていると根腐れの原因になります。
夏場の暑い時期には水やりは夕方から夜に行ってください。
若干乾燥気味に育てるのがコツですので、水のあげすぎには注意をしましょう。
葉水
葉水は毎日あげてください。特に冬場の葉水は重要です。
葉水を毎日与えることにより、害虫なども発生を防止することができます。
肥料の与え方
春~秋にかけては緩やかに効く置き肥を1~2ヶ月に一度、与えましょう。
速効性の液肥の場合は10日に一度程度与えるといいでしょう。
冬には成長が止まってしまうので肥料は与えないようにしましょう。
ストレリチア・オーガスタの選び方
葉が大きく茎がしっかりしていて生き生きと元気なものを選びます。
よく見て害虫や病気にかかっていないかを確認しましょう。
葉が丸まっていたり、下を向いていたり、色の変わっているものは避けましょう。
ストレリチア・オーガスタの増やし方
増やし方は株分け、もしくは種を蒔く方法があります。
花が咲く観葉植物ですので、種を採取することが可能で、その種を蒔くことで増やすことはできますが、発芽率はあまり良くないようです。
株分けの場合には、株を切って増やします。土は腐葉土かピートモス、種まき用の土を使うといいでしょう。
時期は5月~6月がおすすめで天気のいい日にしましょう。半日陰に置き、土は常に湿った状態を保ちます。
ストレリチア・オーガスタの植え替え
植え替えは5月~7月の温かい時期を選びましょう。
目安は1年~2年ですが、鉢が根でパンパンになったり、鉢底から根が見えてきたら植え替えするようにしましょう。
鉢は植え替え前の物よりも一回り大きいものを選びます。
植え替え用の土は観葉植物用の土か、腐葉土やピートモス、赤玉土をブレンドした水はけがよく、栄養豊富な土を使いましょう。
病気・害虫
害虫はハダニやアブラムシ、カイガラムシ、バッタ、ナメクジ、ダンゴムシなどがつきます。
ハダニは葉が乾燥していると発生する害虫で、汁をすすって枯らしてしまいます。アブラムシはスス病などの病気のウィルスを媒介することがあります。
カイガラムシは発生すると殺虫剤が効きにくいので、濡れた布巾などでこそげ落とします。
バッタ、ナメクジ、ダンゴムシは食害を引き起こす害虫です。屋外で育てる場合には充分に注意をしましょう。
もしも害虫を見つけたら殺虫剤などで早めに対処しましょう。
ストレリチア・オーガスタの毒性や危険性について
葉や茎に毒性があり、ペットが食べると下痢や腹痛を引き起こすことがあります。
有毒成分は不明ですが、ペットや小さい子どもが誤って口にしないように気を付けましょう。