フィロデンドロン・セロームの育て方

観葉植物

気根を伸ばしながら根上りする姿が魅力的な観葉植物、フィロデンドロン・セロームの育て方をまとめているページです。

セロームはサトイモ科の植物でモンステラとクワズイモを足したような立ち上がる根が特徴的です。この根上りも楽しめる植物なので好みの形に仕立てるのもセロームを育てる醍醐味でしょう。

このページではセロームを上手に育てるポイントについて解説しています。

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セロームの特徴

セロームは熱帯アメリカを原産とするサトイモ科フィロデンドロン属の常緑多年草です。

フィロデンドロンには700種もの品種が存在すると言われおり、つる性と直立性のものに分けられます。セロームは直立性で、成長すると茎が木質化して幹のように立ち上がります。

セロームの葉は、幼いうちは丸みを帯びていますが成長すると羽状に深い切り込みが入ります。葉は古くなると剥がれ落ち、その跡が目玉のような模様になるのが特徴です。

セロームは、光沢のある深緑の葉と風格のある幹がエキゾチックな印象を与える観葉植物です。耐陰性があり成長スピードも速く丈夫なので、育てやすい植物として人気があります。

南国風の存在感がインテリアの雰囲気を大きく変えるセロームですが、葉を大きく広げるため育てる場所にはある程度の広さが必要です。

基本データ

難易度 普通
成長速度 早い
花・種 仏炎苞の中に花を咲かせえるが珍しい
日照量 日光を好む。耐陰性があるため室内でも育つ
温度 暑さには強。冬は5度以上を保つように管理する
湿度 多湿を好むが、土が乾きにくいと根腐れを起こす
花言葉 用心深い人

セロームの育て方

大きく立派に育ったセロームの巨大な葉

室内で育てる場合

耐陰性がある植物なので室内でも育ちますが、ある程度日光に当たっていた方が光合成も行い元気に育ちます。

窓ぎわの適度に光が入る場所が適していますが、直射日光が強い時は葉焼けを起こしやすいので、カーテンで光の入り具合を調整してください。

葉の乾燥は葉が傷みやすくなるためエアコンの風が当たらない場所に置いた方が良いでしょう。

温かい地域の植物なので寒さには弱いです。5度程度までは耐えられますが、室内でも15度以下になる場所は避けた方が安心でしょう。

屋外で育てる場合

春から秋の時期は屋外での栽培もおすすめです。明るい場所に置いてあげてください。

直射日光が強く当たると葉焼けを起こしてしまうので、もし葉焼けが起きた場合は置き場所を変えるか遮光ネットや寒冷紗を利用して光の当たり具合を調整してください。

ある程度暑さには強いのですが、40度以上の気温になりそうな時は日陰に移動してあげた方が葉焼け防止になります。気温が15度以下になる時は室内に移動してあげましょう。

適した用土

セロームを植える用土には水はけの良い土を使用し、根腐れを防ぎます。

ホームセンターなどで市販されている観葉植物用の土を用いるのが最も簡単な方法です。自作する場合は、赤玉土(小粒)6:腐葉土:3 軽石:1などの割合でブレンドした土を使用してください。

土の表面に赤玉土や化粧砂、鹿沼土などの無機質の用土をかぶせるとコバエの発生を防止することができます。

植木鉢の選び方

成長していくにつれて高さも出てきますので平鉢よりは普通鉢、深鉢を選んだ方が安定しやすいです。

鉢の大きさを選ぶ時は、今植えてある鉢よりも一回り大きめの鉢のサイズにします。

いきなり大きくし過ぎると水の吸い上げ量が見合っていない場合、土が乾きにくくなり根腐れを起こす原因となるからです。徐々に大きくする方法で植え替えましょう。

根腐れ防止、そして根の成長をサポートする目的でスリットが入ったスリット鉢を使用するのもおすすめです。

セロームの管理方法

水やりと肥料の与え方

成長期の管理方法

4月から10月までの期間はセロームの成長期です。

この期間の水やりは鉢の土の表面が乾いた時点で水やりをします。鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えてください。根腐れや夏場は上がり根にダメージを与える原因となるので、鉢受けにたまった水は必ず捨てましょう。

葉水は毎日与えてあげてください。

セロームの栽培で肥料はあまり必要ではないといわれていますが、もし与える場合は2か月おきに固形の緩効性肥料を使うか、濃度に薄めた液体肥料を1週間~2週間に1回与えます。

冬場の管理方法

気温が下がってくるとセロームはほとんど成長しなくなってきますので、水やりのタイミングを変えます。

鉢の土が乾いてきてから3日程度経過したあたりで水やりをしてやや乾燥気味に育てると良いでしょう。

乾燥を防ぐ為に葉水は定期的に与えてあげてください。肥料は冬の時期は必要ありませんので与えない方が良いです。

植え替えるタイミング

セロームは根の成長が早い植物なので、1年~2年に1度植え替えた方が良いです。

以下の点に当てはまる場合は植え替えのサインになります。

  • 2年以上植え替えをしていない
  • 鉢底から根が出ている
  • 水やりをしてもスムーズに土に浸透していかない
  • 水やりをしても土の乾燥ペースが速い
  • 土が盛り上がってきた見た目になる

セロームの植え替えは1年たっていない場合でも鉢から根が出てきているのであれば植え替えてあげてください。

鉢が根でパンパンになりすぎて鉢から抜けずに、鉢を破壊しなくてはならないケースもあります。

植え替えを行う場合は成長期に当たる5月か6月あたりがおすすめです。

剪定方法

セロームはどんどん葉を増やし元気に成長していく植物です。

そのため見た目の形が悪くなったり、風通しが悪くなると病虫害の問題も出てきますので適度に剪定を行います。

成長期に当たる4月から9月あたりまでに黄色く枯れた葉や混みあっている葉を根元から切り落としてください。

剪定時の注意事項として、セロームはサトイモ科の植物なので、切り口からシュウ酸カルシウムを含んだ白い樹液が出てきます。直接触れるとかぶれ、かゆみ、痛み等の症状が出る場合もありますので、剪定の際は手袋をして直接樹液に触れないようにしてください。

セロームの選び方

セロームを購入する際には害虫が付いていないか必ず確認しましょう。

害虫が付着した株を買ってしまうとセロームが傷みやすくなったり、他の植物に移ったりする可能性があります。

セロームは大きく光沢のある葉が特徴なので、なるべく葉の数が多く健康的な株を選ぶようにしてください。

セロームの増やし方

セロームは挿し木または株分けで増やすことができます。

セロームの挿し木は、幹の下から出ている丈夫な茎を10cmほど切り取るところから始めます。切り口の樹液を洗い流し、斜めにカットして1時間ほど水に浸します。

葉を2~3枚残した茎をパーライトとバーミキュライトを混ぜた土に挿し込み、土が乾燥しないようにこまめに水を与えます。1~2か月経ち十分な発根を確認したら、鉢へ植え替えて通常通り管理します。

セロームを株分けで増やす場合、新たにできた子株を親株から取り分ける方法で株を増やします。

土から抜き出したセロームを手やナイフを用いて親株と子株に切り分け、切り口を乾かします。それぞれの株を適切なサイズの新しい鉢へ植え付ければ完了です。

挿し木や株分けのタイミングは5~6月が最も適しています。

セロームの病気や付きやすい害虫

セロームは下記の病気、害虫に気を付けます。

病気 軟腐病
害虫 アブラムシ、ハダニ、カイガラムシ

かかりやすい病気

軟腐病はサトイモ科の植物がかかりやすい病気です。根から茎にかけて触ると柔らかくなる症状が出て、葉も腐り悪臭を放ちます。

放置していると腐敗が株全体に広がる病気です。植物の傷口から入り込んだ細菌が原因で、薬剤を利用したとしても効き目が遅いため、被害箇所を切り取って処分したほうが早めに対処できます。

付きやすい害虫

セロームにはアブラムシ、ハダニ、カイガラムシが付きやすいです。養分を吸われると葉や茎に元気がなくなってくるので見つけ次第駆除します。

アブラムシは粘着テープや薬剤を利用してください。

ハダニは水が苦手なので濡らしたティッシュでふき取ったり水で流します。

カイガラムシは成虫になると薬剤が効かなくなるので、ハブラシでこすり落として駆除してください。

害虫の駆除後は風通しが良くなる生育環境にして病虫害を予防しましょう。

セロームの毒性や危険性について

セロームが属するサトイモ科の植物から出る白い樹液には、シュウ酸カルシウムが含まれています。

この樹液に直接触れると体質によってはかぶれやかゆみを引き起こす場合があるので、選定の際には軍手やゴム手袋を使用しましょう。

また、犬や猫がセロームを誤食すると口内の炎症や痙攣などの中毒症状を起こす可能性があります。

セロームを育てる場合は、小さい子どもやペットなどが誤って口にしないよう置き場所には十分注意してください。

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