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ミルクブッシュの育て方

観葉植物

ミルクブッシュ(ミドリサンゴ)は殆どが茎だけという変わった姿の多肉植物です。

このページではミルクブッシュの育て方について解説しています。

ミルクブッシュの特徴

ミルクブッシュは熱帯アフリカ原産のトウダイグサ科ユーフォルビア属になります。

ミルクブッシュという名前は枝を切った時ににじみ出る乳白色の樹液が由来です。

サンゴのような見た目の多肉植物で、和名もアオサンゴ、もしくはミドリサンゴと呼ばれています。一年を通して青々と茂っている植物で、幹や葉のように見える細長い部分はすべて茎です。

原産地では高さ9mになるものもあり、成長すると幹が変化して灰色になり、樹木のような姿になります。細長く伸びているものは葉ではないので、葉が無いようにみえますが、新芽が出るときに茎の先端にごく小さな葉を付けます。

ただし、葉はすぐに落ちてしまうので、なかなか見ることはできません。

基本データ

難易度 簡単
価格 3,000円~10,000円と幅がある
成長速度 普通
花・種 黄色
日照量 日光を好む
温度 高温を好む
湿度 乾燥に強く過湿を嫌う
花言葉 穏やかな性格

ミルクブッシュが好む環境

日当たりと置き場所

ミルクブッシュは日光を好む植物です。

日陰でも育ちますが、姿が悪くなりますし、元気もなくなるのでなるべく日光の当たる明るい場所に置きましょう。

春や秋の日差しが穏やかな季節であれば直射日光に当てて良く日光浴をさせてやると元気に育ちます。

ただし夏の日差しは刺激が強すぎて枯れてしまうこともあるので、夏は直射日光を避けてカーテンや遮光ネットで日差しを遮るようにしましょう。

屋内で育てる場合

屋内で育てる場合は、窓辺などの良く日の当たる場所に置きましょう。

春や秋の穏やかな日差しであれば直射日光で日光浴をしても大丈夫です。

夏は直射日光は葉焼けを起すことがあるので、カーテンなどで遮光するようにしましょう。

耐寒性はないので、冬はなるべく暖かい場所に置き、茎を傷める危険があるのでエアコンの風が直接当たらない場所にしましょう。

屋外で育てる場合

ミルクブッシュは日光を好む植物ですので、春~秋であれば屋外で育てることも出来ます。

屋外で育てるときは夏の直射日光が当たらないように気を配り、気温が高くなって日差しがきつくなってきたら遮光ネットなどで日差しを遮るか、明るめの日陰に移動しましょう。

耐寒性はないので、気温が低くなってきたら屋内の温かい場所に移動しましょう。

ミルクブッシュは気温が5度を下回るところに長く置いておくと枯れてしまいます。

温度・湿度

耐暑性があり、高温を好みます。

乾燥に強く過湿を嫌う植物なので、水のあげすぎには注意しましょう。

用土

水はけのよい土を使います。

観葉植物用の土でも大丈夫ですが、もしもブレンドする場合は、赤玉土や軽石、バーミュキュライトを混ぜるといいでしょう。

ミルクブッシュを上手に育てるコツ

水やり

水やりは、春~秋にかけては土の表面が乾いたら、水受け皿にしっかりと染み出るくらいに水をあげましょう。

多肉植物なので乾燥に強く、1か月くらいは水なしでも十分生きられるかわりに、土が乾かないのに水をあげてしまうと根腐れを起して枯れてしまうことがあるので、水のあげすぎには注意しましょう。

水受け皿にたまった水は根腐れの原因になるので、きちんと捨てるようにしてください。

冬は成長が緩慢になるので、土の表面が乾いてから4~5日たってから水をあげるようにしましょう。

ミルクブッシュの様子を見て元気がなくなるようなら水のあげすぎの可能性があるので、10日に1度くらいに水やりの間隔を広げてみましょう。

葉水

葉水は与えても問題はないですが、特に必要はありません。

過湿には弱い植物なので、葉水を与えるときは与えすぎに注意しましょう。

肥料の与え方

春にゆっくり効く置き肥を与えます。

夏~冬にかけては肥料は必要がありません。

特に寒い時期に肥料を与えると根が溶けてしまう可能性もあるので、絶対に冬場にはやめましょう。

ミルクブッシュの選び方

茎がしっかり上を向いて育っており、混み入っていないものを選びましょう。

緑色が濃くてはっきりしており変色が見られないものを選ぶようにしてください。

ミルクブッシュの増やし方

ミルクブッシュの増やし方は挿し木が一般的です。

ミルクブッシュの枝を10~15㎝くらい切り取り、にじみ出てきた乳白色の液体を綺麗に洗い流します。

作業をするときは手袋を忘れずに着用するようにしてください。

乳白色の樹液は有毒なので、素手で触ると皮膚がかぶれる恐れがあります。

ミルクブッシュの植え替え

植え替えはだいたい2~3年に1度が適正です。

鉢の底から根が見えたり、鉢がパンパンになるようなら植え替えのサインです。

植え替えは5月~7月の温かい時期が適当です。

植え替え前より一回り大きいものを用意しましょう。

土は観葉植物用の土でいいので、なるべく水はけのよいものにしましょう。

病気・害虫

ミルクブッシュは病気には比較的強い植物ですが、枝枯病になることがあります。

春~秋にかけて発生することのある枯枝病は細い枝にできた傷などに褐色の斑点が生じてやがて枝全体に拡大し、やがて枝が枯死します。

やがて枯死した枝の表面には多数の隆起した黒い粒が現れるという病気で、植物にとっては恐ろしい病気です。

枯れ枝病になりかけているのを見つけたらすぐに病気の部分を取り除くようにしましょう。

その他、害虫はカイガラムシがつくことがあります。

カイガラムシは成虫になると殺虫剤がききにくいため、幼生の時に殺虫剤で駆除するか、成虫になってしまったならいらなくなった歯ブラシなどでこすり取るようにしましょう。

カイガラムシは風通しがいいところに置くことと、土が常に湿った状態にしておかないことを気を付ければ予防できます。

ミルクブッシュの毒性や危険性について

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