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ガジュマルの育て方

観葉植物

幹のように太くなる気根がとても個性的な観葉植物、ガジュマルの育て方をまとめているページです。

ガジュマルは観葉植物としては知名度も高く流通量も多いので、その独特の姿を一度は目にした事がある人も多いかと思います。ガジュマルは本来とても大きくなる植物ですが、日本ではその幼木を観賞用として育てる場合が殆どです。

このページではガジュマルを上手に育てるポイントについて解説しています。

ガジュマルの特徴

ガジュマルはクワ科イチジク属の常緑高木で、熱帯~亜熱帯が原産地です。日本でも昔から沖縄地方にあり、原産地では「精霊の宿る木」といわれ、神聖視されています。

自然のものは樹高20mにもなり、褐色の気根と呼ばれる根を地面に垂らし、その気根が他の植物や土台、幹に絡みつき、大きく派手な姿になっていきます。

葉は楕円形または卵型で、革質でやや厚めです。枝先にはイチジクのような小さな花を咲かせます。

観葉植物の中でも特に生命力が強く、他の木に巻きつき絞め殺してしまうこともあるくらいで、「絞め殺しの木」とも呼ばれています。その力はコンクリートやアスファルトも突き破れるほどです。

基本データ

難易度 簡単
別名 多幸の木
成長速度 早い
成長期 4月~9月
花・種 赤い花嚢の中に小さい花を咲かせる
日照量 耐陰性はあるが日光を好む。直射日光を避け明るい場所に置く
温度 高温に強く低温に弱い、冬場は10度以上を保つようにする
湿度 湿度は高いほうを好む
花言葉 健康

ガジュマルの育て方

室内で育てる場合

ガジュマルは耐陰性があるので室内でも育ちますが、日陰にばかり置いておくと徒長しやすくなり、葉の色つやも元気がない見た目になりやすいです。

直射日光を避けた日当たりが良い場所に置いてあげてください。

急に直射日光が強く当たる場所に移動すると葉焼けを起こしやすいので、置く場所を移動する時は徐々に日当たりに慣らす様にします。直射日光で葉焼けを起こす場合は、薄いカーテンや寒冷紗等を使用して遮光してあげると良いでしょう。

屋外で育てる場合

屋外で育てる場合も日当たりが良い場所に置きます。鹿児島の奄美群島や沖縄では直植えでも可能ですが、最大20m程度と大きく成長していく木です。

ある程度大きさを調整したいのであれば鉢植えでの管理の方がしやすいでしょう。日差しに慣れていない状態だと葉焼けを起こす事があります。

室内から外に出した時や、日当たりが良い場所に移動する際は、徐々に日光に慣らしていく、寒冷紗を使用して遮光調整をおこなうといった方法で葉焼けを防ぎましょう。

耐陰性はあまり無いので、5度以下の温度環境になりそうな場合は室内に移動してください。

適した用土

土は市販の園芸店などで売られている観葉植物用の土を使うのが簡単でおすすめです。市販の培養土は水はけも良く必要な肥料が含まれているため、ガジュマルにも問題なく利用できます。

自分でブレンドする場合は水はけのよさを一番に考えて「赤玉土を5~6割と、腐葉土やピートモス」をバランス良く配合しましょう。

水はけが悪い土を使うと根腐れの原因になりますので、気を付けましょう。

植木鉢の選び方

ガジュマルは水はけが良い環境の方が育てやすいので、浅型の平鉢でも育てる事が出来ます。盆栽風に育てても良いですね。

普通鉢に植えて販売されているものも多く見かけますので、普通鉢もおすすめです。深鉢は根腐れを起こす可能性もあるので、避けておいた方が良いでしょう。

鉢を選ぶ時は今、植えてある鉢よりも一回り大きめのサイズを選びます。

鉢が大きすぎると土の水はけも悪くなり根腐れを起こしやすくなりますし、株のバランス的にも広がって崩れた様な見た目になる事もあります。

ガジュマルの管理方法

ガジュマルの本来の姿
ガジュマルの本来の姿

水やりと肥料の与え方

成長期の管理方法

4月~9月あたりがガジュマルの成長期になります。

この時期は土の表面が乾いたら水をたっぷりとやってください。湿度がある環境も好むので、霧吹きで葉水も与えると良いでしょう。

下の方の葉が枯れてきた場合は、水切れの可能性もあります。

肥料は成長期の期間に2ヶ月ごとのペースで緩効性化成肥料を与えます。葉枝が伸びすぎる原因になる場合もありますので、肥料を与えすぎには注意してください。

冬場の管理方法

耐寒性は高くないので、出来るだけ10度以下にならない様に管理してください。冬はほとんど成長が止まるので、乾かし気味にします。

水やりのタイミングも土の表面が乾いてから3日程度経過したあたりで与えましょう。冬は肥料を与える必要もありません。

植え替えるタイミング

ガジュマルは成長が早いので、1年~2年おきに植え替えてあげた方が元気に育ちます。

以下の様な状況が見られたら植え替えのサインです。

  • 2年近く植え替えをしていない
  • 元気がなくなってきた
  • 幹にしわが寄った様な変化がある
  • 鉢底から根が見える
  • 水やりをしてすぐに水がしみ込まなくなってきた

ガジュマルの植え替えは成長期の5月~7月に行います。

植え替えの際は、幹部分が1㎝程度土に埋まる位で植え付けてください。割りばしで鉢の端あたりの土を押し込んでしっかりと植え込みましょう。

植え替え後、すぐに直射日光に当てると弱りやすくなりますので、1週間程度は日陰に移動しておくと良いでしょう。

剪定方法

ガジュマルはぐんぐん成長していくにつれて葉枝が伸びてくる植物です。

葉が茂りすぎてひょろひょろに間延びする枝が増えたり、通気が悪くなると病虫害の心配も出てきます。見た目にもバランスが悪くなる事もありますので、5月~7月の成長期に合わせ剪定をすると良いでしょう。

伸びすぎた枝を切ってバランスを取る「切り戻し」が一般的ですが、全ての枝を切る「丸坊主」という方法をとる場合もあります。それでもガジュマルは生命力が強いので新しい枝葉が伸びてくるので大丈夫です。

全体的にひょろひょろと徒長してしまった場合は丸坊主にするという例もありますので参考にしてください。

ゴムの木の仲間なので、剪定時は白い樹液が垂れてくる可能性もあります。念のため事前に下に紙を敷くと良いでしょう。

剪定後は1週間程度、日陰に置いておき、徐々に元の場所に戻してください。

ガジュマルの選び方

ガジュマルを購入するときは、葉の色が鮮やかで艶があり、幹の根元が硬くてぐらぐらしないものを選びましょう。

葉先が黄色くなっていたり萎れているもの、元気のないものは避けましょう。病害虫がついていないこともきちんと確認したほうがいいでしょう。

ガジュマルの増やし方

ガジュマルの増やし方は挿し木が一般的です。

種から育てる方法もありますが、種があまり流通しておらず手に入れることは難しいのです。剪定で切り落とした枝を活用して増やしてみましょう。

挿し木は気温と湿度が高くなる6月頃が適しています。

枝は節を目安に小さく、挿し木にちょうどいい大きさに切るのですが、この時枝から出てくる乳白色の樹液は洗い流してください。この乳白色の樹液が固まってしまうと、吸水性が落ちてしまって、水を吸い上げることが難しくなってしまいます。

カットした枝は観葉植物用の土にさして、明るい日陰に置いておきましょう。水をしっかりあげるとよく育ちます。

ガジュマルの病気や付きやすい害虫

ガジュマルは下記の病気、害虫に気を付けます。

病気 黒星病、すす病
害虫 ハダニ、カイガラムシ

かかりやすい病気

ガジュマルは基本的に病虫害に強いので、あまり病気になるという心配はありません。

ただ、まれにアブラムシが媒介するすす病になったり、多湿環境で風通しが悪い時に黒星病になる例がみられます。共に黒い斑点が葉にみられた場合は、病変部はすべて取り去りましょう。

ガジュマルは病気よりも水のやりすぎによる根腐れを起こして枯れてしまう場合が多いです。ハイドロカルチャーやセラミスは水やりのサインがわかりにくいので特に注意してください。

付きやすい害虫

葉が乾燥しているとハダニがつきやすいので、見つけたらセロテープで取るか水で流して駆除します。

その後は葉水を与えると予防になります。

カイガラムシがついているのを見つけた場合は、歯ブラシを使ってこすり落として駆除しましょう。なるべく風通しが良い場所に置くと病虫害予防になります。

ガジュマルの毒性や危険性について

ガジュマルには毒性が無くペットがいる環境でも安心して置ける観葉植物です。

毒性は無いのですが、枝の切り口から滲み出る乳白色の樹液は人や動物によってかぶれの原因になるので気を付けましょう。

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