濃い緑のデコボコした葉がユニークなモンステラ・ジェイドシャトルコックはサトイモ科の観葉植物です。モンステラの中ではまだ流通量も少なくまだまだ珍しい品種です。
このページではモンステラ・ジェイドシャトルコックを上手に育てるポイントについてご紹介しています。
モンステラ・ジェイドシャトルコックの特徴
モンステラ・ジェイドシャトルコックは熱帯アメリカが原産の非耐寒性常緑蔓性多年草で、サトイモ科モンステラ属(ホウライショウ属)の仲間です。
モンステラ・ジェイドシャトルコックはよく見かけるモンステラと違い、葉に穴があきません。つややかな濃い緑の葉には穴の代わりに凹凸があり立体的です。
蔓性植物のモンステラは原産地では薄暗いジャングルで大木に巻きついていますから、強い日差しは苦手です。
ジェイドシャトルコックは熱帯アメリカに20~30種類自生しているモンステラの仲間で、日本では数年前から流通し始めた新しい品種です。
基本データ
難易度 | 普通 |
価格 | 2,500円~6,500円 |
成長速度 | 遅め |
花・種 | 白い仏炎苞の花を咲かせる |
日照量 | 耐陰性があり半日陰を好む |
温度 | 高温には強いが低温には弱いです |
湿度 | 多湿を好む |
花言葉 | 壮大な計画、深い関係、うれしい便り(モンステラ全般の花言葉) |
モンステラ・ジェイドシャトルコックが好む環境
日当たりと置き場所
原産地が薄暗いジャングルのため、耐陰性があり直射日光などの強い光を嫌います。
従来のモンステラよりも耐陰性は強いようですが、できれば明るい日陰に置くようにしましょう。
また、モンステラよりも寒さにも強いようですがそうはいっても、熱帯のジャングル原産の植物なので気温が下がってきたら暖かい部屋に移動しましょう。
屋内で育てる場合
屋内で育てる場合は、モンステラと同じように明るい日陰で育てましょう。
直射日光を長時間あてると葉色が悪くなったり葉焼けを起すので、特に夏場はレースのカーテンなどで遮光しましょう。
エアコンの風が直接当たると葉が傷みますので気を付けてください。
屋外で育てる場合
屋外でも育てられる植物ですが、害虫と直射日光には気を付けましょう。
特に真夏の高温になり、日差しがきつくなるころには遮光ネットなどで遮光するか、半日陰に移動するようにしてください。
耐寒性はあまりないので秋になり気温が下がってくるようなら室内の温かい場所に移動しましょう。
温度・湿度
モンステラ・ジェイドシャトルコックは高温多湿を好みます。
用土
根腐れを防ぐ為になるべく水はけのいい土を使いましょう。観葉植物用にブレンドされた土を使うと簡単に育てられます。
モンステラ・ジェイドシャトルコックを上手に育てるコツ
水やり
春~秋の水やりは土が乾いたら水受け皿にしっかり染み出るくらいに水やりをしましょう。
水やりが終わったらその都度水受け皿の水を捨ててください。
冬はあまり水をあげすぎると根腐れを起こす可能性があるので乾かし気味に育てます。土が乾いて2~3日してから水やりをしましょう。
葉が丸まってきたら水切れのサインなので、冬場はよく様子を見て水を調整してください。
葉水
多湿を好むため、葉水も好みます。
こまめに葉水を与えると葉がみずみずしく濃い緑を保ってくれます。
葉が大きく埃が溜まりやすいので、表面を洗い流すように葉水を与えてください。
肥料の与え方
肥料は春~秋にかけてゆっくり効く化成肥料の置き肥を1ヶ月に1度くらい与えるといいでしょう。
冬には成育が緩やかになるため、肥料は与えません。
モンステラ・ジェイドシャトルコックの選び方
葉の緑が濃く、凹凸がはっきりしていてつやつやしているものを選びましょう。
害虫や病気のないものを選びましょう。
モンステラ・ジェイドシャトルコックの増やし方
モンステラと同じで挿し木で増やすことができます。
葉の付け根を残すように切り取り、1節に1枚の葉が残る程度の長さにします。
根が育つまでは水をうまく吸えず水分が蒸発しやすいので、葉を半分の大きさにカットして蒸発を防いでください。
バーミキュライトなどを使った用土を用意し、挿し木をします。
根が十分に育ったら水はけのよい土に植えましょう。
モンステラ・ジェイドシャトルコックの植え替え
肥料が足りなくなったり、根詰まりをすると葉の色が悪く(黄色く)なるので、そうなったら植え替えのサインです。
植え替えは5月~7月の暖かい日にしましょう。一回り大きい鉢と水はけのよい土を用意します。植え替えた直後はたっぷりと水をあげましょう。
病気・害虫
ハダニ、アブラムシ、カイガラムシ、バッタ、ダンゴムシ、ナメクジなどの観葉植物によくつく害虫がつく可能性があります。
見つけたらすぐに駆除しましょう。
モンステラ・ジェイドシャトルコックの毒性や危険性について
サトイモ科の植物であるため、汁に触れるとかぶれたり炎症を起こす可能性があるので気を付けましょう。
小さい子どもやペットがいるところは誤って口にしないようにしてください。