パキフィツムの育て方

多肉植物

丸みのある肉厚葉を持つパキフィツムはその可愛らしい姿で人気の多肉植物です。

このページではパキフィツムの育て方について解説しています。

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パキフィツムの特徴

パキフィツムはメキシコを原産とするベンケイソウ科パキフィツム属に分類される多肉植物です。ベンケイソウ科の中では仲間の数が少なく、約10の品種が知られています。

白い粉で覆われた肉厚の葉が特徴で、秋になると赤紫色やピンク色に薄く染まって紅葉します。品種によって円型や紡錘型の葉形を持ち、ぷっくりとした丸みのある草姿が可愛らしい植物です。

春に鮮やかな紅色の花を下向きに咲かせる「星美人」や、葉がほんのり赤紫に色づきピンク色の花を咲かせる「月美人」、紫色を帯びて先端が少し尖った葉を持つ「紫麗殿」などがパキフィツムの代表的な品種です。

寒さにはやや弱いものの乾燥に強く丈夫なので、初心者の方にも育てやすい多肉植物です。

基本データ

難易度 やや易しい
流通名 パキフィツム
成長速度 やや遅い
花・種 4~6月に紅色・ピンク・黄色の花が咲きます
日照量 日光を好みますが真夏の直射日光は避けましょう
温度 寒さにはやや弱いので冬は5℃以上を保ちます
湿度 多湿を嫌うので水はけの良い土を使用します
花言葉 穏やかな、信じて従う、静寂、機転が利く

パキフィツムが好む環境

多肉植物パキフィツムの品種の月美人

日当たりと置き場所

パキフィツムは日光を好みますが、葉焼けを防止するため真夏の直射日光は避けてください。

屋内で育てる場合

パキフィツムは年間を通して屋内で育てることができますが、日光を好む植物なので日がよく当たる部屋に置くようにします。日照不足が続くと徒長したり葉が落ちたりすることがあるので注意してください。

ただし、強い日差しが当たると葉焼けを起こす可能性があるため夏場の直射日光は避けましょう。

寒さにはやや弱いので冬場の窓際などは避け、なるべく5℃以上を保つようにします。

屋外で育てる場合

パキフィツムは日光を好む植物なので、春と秋の季節には戸外の風通しのよい日なたで管理するとよいでしょう。

強い日差しが当たると葉焼けを起こしてしまうため、夏場は直射日光を避けて明るい日陰へ移します。

パキフィツムの耐寒気温は0~5℃程度です。冬になって戸外の気温が5℃を下回ってきたら暖かい室内へ取り込んでください。

温度・湿度

パキフィツムは寒さに弱く、暑さにもやや弱い植物です。日によく当たったほうが丈夫な株に育ちますが、高温になる真夏の時期は直射日光を避けて明るい日陰で管理してください。

屋外で育てている場合、冬の気温が5℃を切り始めたら暖かい室内へ移しましょう。霜や雪が当たらない地域であれば戸外に置くこともできますが、屋内へ取り込むほうが無難です。

パキフィツムは葉が多肉質なので乾燥には強いものの多湿は苦手です。土の過湿は根腐れの原因となるため、水の与えすぎには注意しましょう。

用土

パキフィツムは多湿に弱い植物です。土が常に湿った状態になると根腐れを起こしてしまうため、植え付ける用土には水はけの良い土を使用してください。

自作する場合は赤玉土(小粒)3:腐葉土3:鹿沼土2:軽石(小粒)2、もしくは赤玉土(小粒)5:腐葉土3:川砂2などの割合で混ぜた土がおすすめです。

初心者であれば、ホームセンターなどで市販されている多肉植物用の土やサボテン用の土を使うのが最も簡単です。

パキフィツムを上手に育てるコツ

パキフィツムやエケベリア等の多肉植物の鉢植え

水やり

春から秋の生育期には土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。パキフィツムは葉に水分を蓄える多肉植物なので、水を与えすぎると土が過湿状態になり根腐れを起こしてしまいます。鉢土が完全に乾いてから与えても遅くないでしょう。

夏の時期は日中に水やりをすると土の中が蒸れて根が腐る可能性があります。夕方以降の涼しい時間帯に水を与えるようにしてください。

冬場はパキフィツムが休眠期に入るため、水やりの回数を減らします。月に1回程度を目安に水を与えましょう。乾燥気味に管理することで株の耐寒性が強まります。

葉水

パキフィツムのような多肉植物は葉に水分を蓄えているため、葉水は基本的に不要です。

特に「月美人」や「星美人」などの白い粉に覆われた品種は、葉に水がかかると粉が落ちてしまうため葉水は避けたほうが良いでしょう。

その他の品種にも定期的な葉水は必要ありませんが、根から水を吸いにくくなる冬の休眠期や、室内の暖房などで葉が乾燥している時には、葉水を与えると元気になることもあります。

肥料の与え方

パキフィツムの肥料は生育期である春から秋にかけて与えます。

緩効性の固形肥料を1か月に一度、土の上に置いて施肥します。液体肥料を使う場合は、規定の濃度に薄めたものを2週間に1回を目安に与えましょう。

ただし、夏の高温期は根が蒸れやすくなるため肥料は控えます。パキフィツムの生育がゆるやかになる冬場は肥料を与える必要はありません。

肥料を与えすぎると間延びしたり葉が落ちたりする可能性があるので注意してください。

冬越し

寒さにやや弱い植物なので、気温が低くなる冬場は暖かい室内へ取り込み、日当たりと風通しのよい場所に置きましょう。パキフィツムの耐寒気温は5℃程度です。

冬の休眠期にはパキフィツムの生育がゆるやかになります。水をあまり必要としなくなるため、水やりの回数を減らして乾燥気味に管理してください。

霜や雪の当たらない温暖な地域であれば戸外で冬を越すこともできますが、葉が凍ると株が溶けてしまうことがあるのでなるべく室内へ移すようにします。

パキフィツムの選び方

パキフィツムを購入する際には害虫が付いていないか必ず確認してください。害虫が付着したものを買ってしまうと株が弱ってしまったり他の植物に被害が及んだりする可能性があります。

初心者の場合は園芸店などで専門知識のある人から購入すると失敗しにくいでしょう。

パキフィツムの増やし方

パキフィツムを増やすには葉挿し・挿し木・株分けの3通りの方法があります。

葉挿しで増やす場合、まずは丈夫な葉を選んで付け根から剥がすように摘み取ります。トレイなどの浅い容器に乾いた用土を敷き、付け根が軽く埋まるように摘み取った葉を置きます。発根したら根を土に植え込み、苗が育ったら鉢へ植え替えます。

パキフィツムの挿し木は、増やしたい部分の茎をハサミで切り取り、下の方の葉を取り除きます。切り取った茎を2~3日ほど日陰に干して切り口を乾燥させてから、新しい用土に植え込みます。発根するまで水やりは控えましょう。

群生しているパキフィツムは株分けで増やすことができます。まずは鉢土を乾燥させ、親株を鉢から抜き取ります。

根についた土を軽く落とし、ハサミで株を2~3つに分けましょう。傷んだ根をハサミで取り除き、切り離した株を新しい鉢へ植え付けます。株分けから1週間ほど経ってから水を与えてください。

挿し木、葉挿し、株分けのいずれも3月~4月、9月~10月ごろが適期です。

パキフィツムの植え替え

成長したパキフィツムを放っておくと鉢のなかに根が回って根詰まりを起こしてしまいます。根詰まりは根腐れの原因となるため、数年に1度はひと回り大きな鉢へ植え替えてください。

パキフィツムの植え替えは以下の手順でおこないます。

  1. 植え替えの数日前から水を控えて土を乾燥させる
  2. 1回り大きな鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷く
  3. 清潔な土を鉢の1/3程度まで入れる
  4. 鉢から株を抜き出し、根についた土を揉み落とす
  5. 鉢の中央へ株を置いて土を流し入れ、馴染ませる
  6. 半日陰で管理し1週間~10日後に水を与える

白い粉に覆われた品種は、粉が取れないよう慎重に作業をしましょう。

パキフィツムの植え替えは3~4月もしくは9~10月ごろが適しています。

パキフィツムの品種・種類

パキフィツム・月美人
パキフィツム 月美人
パキフィツム・桃美人
パキフィツム 桃美人
パキフィツム・月花美人
パキフィツム 月花美人

病気・害虫

パキフィツムにかかりやすい病気には「軟腐病」が挙げられます。

軟腐病は植物に菌が入り込み、葉が溶けたように腐ってしまう病気です。梅雨の時期など高温多湿になる環境で発生しやすいため、土の水はけは常に良くしておきましょう。

発症の原因となる細菌に効く薬剤もありますが効き目が遅いため、症状に気付いたら速やかに被害箇所を切り取って処分してください。

パキフィツムにつきやすい害虫にはアブラムシやカイガラムシが知られています。

これらの害虫は、葉や茎から栄養を吸い取って株を弱らせます。数が少ない場合は手や粘着テープで取り除き、被害が大きい時は薬剤を使って駆除してください。

カイガラムシの成虫には薬剤が効きにくいため、歯ブラシなどでこすり落としましょう。

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