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枝豆(大豆)の育て方

野菜

ビールのおつまみとしてお馴染みの野菜、枝豆(エダマメ)の育て方をまとめているページです。

現在は冷凍物が広く普及しているため年中枝豆が食べられますが、枝豆はプランター等でも簡単に育てられるので、家庭菜園で育てている方も多いです。

下記では家庭菜園で枝豆を育てる際のポイントについて解説しています。

枝豆の特徴

枝豆はマメ科の一年草で、大豆の未成熟で青い状態の豆を収穫して食べます。同じ植物からの収穫ですが、植物の分類学上では、大豆は豆類、枝豆は野菜類の分類です。

世界中で農作物として育てられており、大豆に比べるとタンパク質は劣るものの、ビタミンCやビタミンAの量は大豆よりも優秀です。

品種としては大豆になるまで成熟させて収穫するのがふさわしい種類がある様に、枝豆の段階で収穫するために作られた品種もあります。

家庭菜園の中でも比較的育てやすい方なので、初心者向けですが、種まきから収穫までに80日くらいとやや期間がかかります。

草丈も50㎝程。主茎と分枝に分かれて育ち、6月~8月の夏頃、房から3~4つぐらいの白や紫色の花が咲き、豆が育ち収穫されます。

基本データ

難易度 易しい
流通名 枝豆(えだまめ)
成長速度 遅い 80日ほどで収穫
花・種 白・薄紫、豆は収穫せずにいると乾いて大豆になる
日照量 日なたを好む
温度 20 ~ 25℃
湿度 乾燥が苦手、適度な湿度が必要
花言葉 必ず訪れる幸福、親睦

枝豆が好む環境

成長途中の枝豆の鞘
成長途中の枝豆の鞘の様子

日当たりと植えるのに適した場所

枝豆は日当たりが良い場所で良く育ちます。適度に風通しが良い場所を選ぶ様にしてください。

土に種で直植えすることもできますが、鳥にとってはエサとなってしまうので食べられてしまいます。

そのため、最初は育苗ポットに種を植え、鳥に食べられないような場所で管理しつつ苗になるまで育てる方法もおすすめです。この時も日当たりが良く風通しが良い場所を選んで置き、不織布か寒冷紗を掛けて鳥に種を食べられない様にします。

もし、土に直接種から植えるという場合は冷紗や不燃布のシートをかけて、発芽してある程度成長するまで守ると良いです。

日当たりを重視すると寒冷紗を掛ける方法がおすすめですが、空ペットボトルを半分に切ってかぶせると日当たりも確保しつつ、鳥からは種を守ることができます。

温度・湿度

枝豆の栽培に適している温度環境は20~25℃とやや温暖な環境を好みます。

適度な湿度を好みますが、晩春から初夏にかけて夜間、急に気温が下がる際に起きる晩霜がなくなるまでは栽培には適していません。4月~5月あたりに種まきをすると良いでしょう。

枝豆は根の張りが浅く、乾燥が苦手です。保水力がある土を好みます。

夏の収穫時期に乾燥する場所の苗は実入りが悪くなりますので、乾燥しない様に水やりをしてください。

用土

枝豆を植える際に土を準備します。直まきの場合は2週間以上前までに苦土石灰を混ぜ、良く耕しておきます。

1週間前には堆肥と元肥として、たい肥と化成肥料、過リン酸石灰を混ぜ良く耕します。畝を作っておき、ポリマルチをかけて土の温度を上げておくとよいです。

育苗ポット等に植える際に野菜用培養土をそのまま使用する方法もあります。

枝豆を上手に育てるコツ

しっかり成長した枝豆の鞘
しっかり成長した枝豆の鞘の様子

水やり

畑に直まきをした場合、畑はあまり土が乾く事は少ないので適度に水やりをする程度で良く育ちます。

プランターやポット等で種から植え付けた場合は、土が乾燥しやすいです。発芽するまでに土が乾いたら水をたっぷりと与えます。

植えつけ後に雨が降らずに土が乾いているという場合もたっぷりと水を与えてください。

植え付けてから5月ぐらいまでは2~3日おきに1回ぐらい、6月から8月の収穫期までにかけては2~7日に1回か2回与えるという程度にします。

肥料の与え方

マメ科は元々根の部分に根粒菌という微生物が存在しています。

根粒菌は植物の葉や茎等の成長に必要となる窒素を供給してくれています。そのため、窒素を多く含んだ肥料の使用はおすすめできません。窒素がバランス的に多くなると枝豆の実の入りが悪くなる傾向があります。

追肥は花が咲いてから実が付くあたりの成長の様子を見て化学肥料を与えます。

畑で直まきしている場合は、株から15㎝~20㎝離れたあたりに肥料を加え、軽く耕します。成長が良い場合は追肥の必要はありません。

冬越し

枝豆は夏に花を咲かせさやができると収穫してしまう一年草なので、特に冬超し等の対策は必要ありません。

枝豆を収穫しないでそのままにしておくと大豆ができ、放置した株によってこぼれ種がある可能性もあります。

こぼれ種により翌年に発芽したとしても、肥料が足りない等、土の栄養状態によりそのままの成長は生育状況が良くない事も多いです。

翌年も収穫したい場合は、種を採取して冬の時期はジッパー容器等に入れ冷蔵庫に保管しておき、春にまくのがおすすめです。

枝豆の選び方

枝豆のポット苗を購入する場合、小さな子葉の上に初生葉が展開した段階で定植するのに適している大きさなので、初生葉が出ている状態の苗、もしくは初生葉以降の本場が出ている状態の苗を選びます。

茎が太めで色が濃い、徒長していない元気な苗を選ぶ様にしましょう。初心者には早く収穫できる天ヶ峰や夏の装い、おつな姫等の早生種苗を選ぶことをおすすめします。

枝豆の増やし方

枝豆は1年草になるので、挿し木等は向いていません。種まきで栽培、増やしていきます。

種をまく場合、畑等の直まきをする場合は25㎝~30㎝程間を空けてください。種まきをする前日からたっぷりを水を撒き、水分が含まれている状態にしておきましょう。

点撒きをするので、一か所の2㎝程の深さの穴に3~6粒程度種を撒きます。種をまいてから軽く土をかぶせ、鳥に食べられない様にネットを掛け、発芽するまで待ち、芽が出て子葉が出たら間引きします。

枝豆の植え替え

枝豆は畑や庭等に直植えの場合はそのまま育てます。芽が出て子葉が出たら2本立ちで間引きしてください。

ポット植えの場合は子葉が出た後の初生葉が展開した段階で定植します。

株間は20~30cmをとり、土の温度が上がりやすくなるのでマルチがある場合は使用したほうが良く育ちます。

枝豆は根が弱いという特徴がありますので、根の周辺に土がついたままの状態で根を傷つけない様にして植えかえます。植え替えたら土の上からたっぷりを水を与えましょう。

病気・害虫

枝豆はカメムシの被害にあいやすいです。

花が咲いた後にさやが付き始めると汁を吸われてしまうので、豆の成長を阻害し、豆の腐敗の原因にもなります。見つけたらすぐに駆除してください。

葉が半透明になる現象があった場合、ヨトウムシに葉を食べられている可能性があります。

成長するとさやも食べてしまうので見つけ次第駆除する様にしてください。同様にマメシンクイガの幼虫もエダマメを食べてしまうので駆除します。

枝豆の株を抜いてみて根や根粒菌が茶色くいびつな形をしていた場合、ダイズシストセンチュウというセンチュウの被害にあっています。

肉眼では見つける事が出来ないのと、駆除しきれないという点から、別の作物を植える等の対策をとりましょう。

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