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サラダ菜の育て方

野菜

食感の柔らかい厚みのある葉が特徴のレタス、サラダ菜の育て方をまとめているページです。

サラダ菜はスーパー等で見かける一般的な野菜ですが、栽培は簡単なため家庭菜園にもおすすめです。

下記ではサラダ菜を上手に育てるポイントについて解説しています。

サラダ菜の特徴

サラダ菜は地中海原産のキク科アキノノゲシ属の植物です。レタスの種類の中でもタマチシャと呼ばれるヘッドレタス種のバターヘッド型に当てはまります。サラダ菜という名前は日本での呼び方で、海外ではボストンレタスと呼ばれています。

短期間で育てる事が出来るので、家庭菜園にもおすすめ、初心者向期の野菜です。

レタスの仲間ですが結球せず、レタスはシャキシャキした歯ごたえですがサラダ菜はやわらかい食べ応えを楽しめます。

βカロテンをはじめとしてビタミンEや鉄分を多く含み、食物繊維の量はレタスより多い事から栄養価はレタスよりも優秀な野菜です。レタスは淡色野菜ですが、サラダ菜は緑黄色野菜に分類されています。サラダや料理、お弁当にも手軽に利用できるので、利用頻度も多い野菜です。

基本データ

難易度 易しい
流通名 サラダ菜
成長速度 速い、種まきから2か月程度で収穫が可能
花・種 黄色い花を咲かせ白く細長い種をつけます
日照量 日なた
温度 15℃~20℃
湿度 多湿環境は避ける
花言葉 サラダ菜の花言葉は情報なし(※レタスの花言葉は冷淡)

サラダ菜が好む環境

日当たりと植えるのに適した場所

サラダ菜の栽培に向いている場所は日なたなので、日当たりが良い場所を選んで植えます。

日差しが強く当たりすぎると周辺の気温が上がりやすくなりますので、寒冷紗も設置しやすい場所を選んで植えるのがおすすめです。

ベランダで家庭菜園として育てる場合は日当たりが良く風通しが良い場所を選びます。雨が当たる場所だと、雨が続く時期に葉が溶けて腐ってしまう可能性もありますので、雨が直接当たらない軒下も管理しやすいです。涼しい環境を好むので、エアコンの室外機の風が当たらない場所を選びましょう。

サラダ菜は連作障害が起きる野菜なので、同じキク科の種類でもある玉レタスやリーフレタス・サンチュ・ごぼう・春菊を植えた場所に連続して植えないでください。少なくとも2~3年は間を空けて植える事をおすすめします。

温度・湿度

サラダ菜の生育に適した温度は15℃~20℃と涼しい環境を好みます。そのため種まきも春と秋の2回、撒いて生育する事が可能です。

温度が高い時期だと発芽しにくい問題も出てきますので、一晩水につけるだけでなく冷蔵庫内で水をつけた状態で発芽しやすくさせるという方法もあります。

湿度管理に関しては、多湿状態を嫌います。多湿状態が続く時期や、雨が降り続く時期の場合、葉が溶けて腐ってしまう原因にもなります。風通しが良い場所で生育管理を行いましょう。

用土

サラダ菜は酸性の土壌を嫌いますので、アルカリ性寄りの土壌になる様に準備します。地植えをする場合は、植える予定の2週間前から苦土石灰を混ぜ込みよく耕しておきます。他の野菜栽培の時より若干、石灰を多めに混ぜ込むのがポイントです。

1週間前に堆肥と化成肥料の元肥を入れ込み耕して畝を作ります。畝は高めに作っておき、地熱を上げたい場合はマルチシートをかけておきましょう。

ベランダで家庭菜園をする場合は野菜用の培養土を使うと便利です。根もそれほど深くは張らないので、植える鉢やプランターの深さも15㎝以上あれば大丈夫です。

サラダ菜を上手に育てるコツ

水やり

サラダ菜を植える場合は種か苗になるので、植えた後はたっぷりと水やりをする必要があるのですが、水の勢いが強いと種が流されたり、苗が倒れやすいので注意が必要です。

水量の勢いが弱いじょうろを使って水まきをするか、霧状に噴霧できるものを使って水やりをするとよいでしょう。

サラダ菜もレタス同様に乾燥を嫌う野菜なので、ある程度成長してからの水やりは土が乾燥した時にたっぷりと水を与えてください。水やりをするタイミングは気温が低めの朝か夜がおすすめです。

肥料の与え方

サラダ菜は植えてから50日~60日程度で収穫する事ができる野菜なので、基本的に株を抜き取る収穫方法で育てるという場合は特に追肥の必要はありません。最初に混ぜ込んである元肥だけで充分に成長します。

サラダ菜を株ごと抜き取らずに外葉から徐々に収穫をしていくという場合は、成長途中で肥料切れを起こす可能性もあります。植えてから成長して結球し始めたあたりで2週おきに化成肥料を与えるか、10日おきに液肥を与えると肥料切れを起こさずに成長しやすいです。

冬越し

サラダ菜は冬時期でも10℃位までは生育が可能です。10℃以下になりますと成長も止まってしまうので、早めに収穫を終えてください。

こぼれ種があって芽が出る事もありますが、低温環境ではうまく成長できない事が多いです。特に冬超しの準備は必要ありません。

サラダ菜は手軽に育てられるという理由から屋内の日当たりが良い場所で栽培を行っている例も多く見かけます。窓際で栽培している例もありますし、水耕栽培でサラダ菜を育てている人もいるぐらいです。温度環境、栽培方法に工夫をすれば冬でも栽培が可能な野菜です。

サラダ菜の選び方

サラダ菜の苗を選ぶ際は本葉が3、4枚程度ついている大きさの苗を選んでください。虫による被害、葉の色むら、病変がない色の濃い葉の苗を選びます。

ただサラダ菜の場合、成長スピードも速いので種まきで育てている人が多いです。サラダ菜の種にも色々な種類がありますが、岡山サラダ菜を選んでいる人が多く見かけますので、種類選びで迷った際は参考にしてみてください。

サラダ菜の増やし方

サラダ菜は種から増やすのがおすすめです。収穫の際にとう立ちしている株があったらそのまま置いておくと花が咲きます。しばらく置いておくと種がとれますので、種まきの時期まで湿気が入らない様に管理しつつ冷暗所で保管しておきましょう。

種まきは事前に水に浸しておくと発芽しやすくなります。気温が高い時期は冷蔵庫の中で2日ほど置いて調整すると良いです。

サラダ菜は好光性の種なので、浅い溝を作ってすじまきをして軽く土をかぶせる程度にしておきます。種まき後の水やりは種が流れない様に霧吹きで水やりすると良いです。土の乾燥状態を避けて管理をし発芽させましょう。

サラダ菜の植え替え

サラダ菜は本葉が3枚から4枚程度の大きさになったら植え替えに適しています。植え替える前は事前に水をたっぷりと苗に与えておきます。

株間は30㎝程度間隔をあけて植えます。植える場所に苗が入る大きさの穴を掘り、水を入れてから、苗を取り出して植えます。

周辺の土も崩さない様に植えますが、深く植え付けない様に注意しましょう。深く植え付けると病気リスクもあるので、浅めに植えてください。植えた後は充分に水やりをします。

病気・害虫

サラダ菜は収穫までの機関も短いので病気は起きにくい野菜です。まれに褐色の病斑ができ、カビが発生するすそ枯病になる場合があります。

キク科や白菜を育てた場所での連作を避けて育ててください。虫による被害は受けやすいです。

アブラムシをはじめとしてオオタバコガやハモグリバエによる被害、見た目には気づかない範囲でネキリムシやヨトウムシの被害に遭う事もあります。苗を植え付けてから寒冷紗や虫よけネットをかぶせて育てると被害が少ないです。収穫時期が短いので薬剤散布は避け、害虫は見つけ次第駆除しましょう。

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