ローズマリーの育て方

ハーブ

見た目もお洒落で料理にも使えるハーブ、ローズマリーの育て方をご紹介しています。

ローズマリーは肉や魚の臭み消しとして利用される食用ハーブとして有名です。また、ボリューム感のある青々とした葉は鑑賞しても中々よく、最近ではお洒落アイテムとしても人気があるようです。

下記では家庭でローズマリーを育てる時のポイントを解説しています。

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ローズマリーの特徴

ローズマリーは地中海沿岸地方を原産とするシソ科マンネンロウ属(ロスマリヌス属)に分類される常緑性の低木です。西洋料理によく利用されるメジャーなハーブです。

力強く爽やかな香りを持つのが特徴で、古くから料理や香料として広く親しまれています。古代ギリシャの時代には、花冠や魔除けにも利用されていました。

草姿・葉色・花色のバリエーションに富んだハーブです。枝が上に伸びる「立ち性」、地を這う「匍匐性」、その中間の「半立ち性」のタイプに分かれます。

青、白、紫、ピンクなど花色も豊富で、秋から春にかけて茎の先に小さな花を咲かせます。

一年を通して収穫できるため、家庭で栽培するといつでもフレッシュのまま料理やハーブティーに使用することができます。

暑さ・寒さともに比較的強く、初心者にも育てやすい人気のハーブです。

基本データ

難易度 易しい
流通名 ローズマリー
成長速度 速い
花・種 11~5月にかけて青やピンク、白などの花が咲きます
日照量 日光を好むので日当たりのよい場所で管理します
温度 耐暑性・耐寒性ともに優れた植物です
湿度 多湿を苦手とし、やや乾燥気味の環境を好みます
花言葉 追憶、思い出、記憶、貞節、あなたは私を蘇らせる、誠実、変わらぬ愛

ローズマリーが好む環境

ローズマリーの花
ローズマリーの花

日当たりと植えるのに適した場所

ローズマリーは日当たりと風通しのよい場所でよく育ちます。耐陰性もありますが、日によく当たったほうが葉色よく元気な株に育ちます。日照不足になると花つきが悪くなります。

暑さにも寒さにも比較的強く、土質をあまり選ばない丈夫な植物ですが、ただし、若い苗は高温多湿を苦手とするので注意します。

梅雨から夏の湿気が多い時期は、軒下や玄関先など雨が当たらない場所へ移動させると安心です。枝葉が混み合っている時は、梅雨前に収穫を兼ねて枝を透かすように刈り込むと風通しを確保できます。

寒さにも耐えますが、氷点下が続くような寒冷地では戸外での冬越しが難しくなります。室内へ取り込んで管理すると安心です。

ローズマリーはやや乾燥した環境を好む植物です。土の過湿を嫌うため、川砂やパーライトを混ぜて水はけを改良しておきます。酸性土は苦手なので、地植えの場合はあらかじめ苦土石灰を混ぜて土の酸度を中和しましょう。

温度・湿度

ローズマリーは暑さ・寒さともに強い植物です。

真夏の日差しや乾燥には耐えますが、気温が低い時期に土の水はけが悪いと根腐れが起きやすくなります。もとはやせ地でも育つハーブなので、やや乾燥気味の管理を心がけましょう。

耐寒性もありますが、暖かい地中海を原産とするローズマリーは霜が降りるような寒冷地では戸外で冬越しできません。冬に0℃を下回る時は室内の日がよく当たる場所に移すと安心です。

用土

ローズマリーは多湿を苦手とするため、用土には水はけのよい土を使用します。痩せ地でも元気に育つ強健な植物なので、水はけがよければ土質はあまり選びません。

鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1の割合でブレンドした土がおすすめです。ホームセンターなどで販売されているハーブ用または草花用の培養土を使用してもかまいません。

酸性土は苦手なので、地植えではあらかじめ土石灰を混ぜて酸度を調整しておきます。水はけが悪い土壌には川砂やパーライトを加えると改善します。

ローズマリーを上手に育てるコツ

水やり

乾燥気味の状態を好む植物なので、鉢植えのローズマリーには土が乾いてからたっぷりと水やりをします。鉢底から水が流れ出るくらいの量が目安ですが、根腐れを防ぐため受け皿に溜まった水はすぐに捨てましょう。

土中が蒸れて根を傷めるのを避けるため、朝か夕方以降の涼しい時間帯に水やりをします。

地植えの場合は、植え付け直後にたっぷり水を与えた後は、降雨のみでかまいません。夏に晴れた日が続くなど極端に乾燥している時のみ水をあげましょう。

肥料の与え方

もともとローズマリーはやせ地でも育つ丈夫な植物なので、苗を植え付ける際に緩効性肥料を施した後は、施肥はほとんど不要です。

花付きをよくしたい場合は、追肥として秋頃にリン酸・カリ分を多く含んだ化成肥料もしくは草木灰を与えるとよいでしょう。

化成肥料を置き肥する際は、株元に置くと根が傷む可能性があるため、広がった葉の下あたりに置いてください。

肥料を与えすぎると根が肥料焼けを起こし、株が弱ってしまいます。基本的には控えめに与えるようにしてください。

冬越し

ローズマリーは寒さにも耐える植物なので、暖地であれば戸外でも冬越しが可能です。冬前に刈り込みをおこなうと勢いのある新芽が出やすくなります。

ただし、冬に霜や雪が降りるような寒冷地では、凍結によって株が弱ることがあります。鉢植えの場合は暖かい室内へ取り込むか、地植えの場合はマルチングなどの防寒対策をほどこしましょう。

冬はローズマリーの生育がゆるやかになるため、水やりの頻度を減らします。葉をたくさんとりすぎなければ冬の収穫も可能です。

ローズマリーの選び方

ローズマリーの苗を購入する際は、下のほうの葉が傷んでいるものは避け、葉色がきれいな緑色をしているものを選びましょう。

品種が多いので、立ち性・ほふく性・半立ち性、食用・観賞用など、用途に合わせた種類の苗を買うようにします。

ローズマリーの増やし方

ローズマリーは種まきと挿し木によって数を増やすことができます。ただし、種の発芽率が低く、たくさん増やしたい時は挿し木がおすすめです。

挿し木の手順は、まず若くて元気な枝を5~10cmほどの位置で切り取り、挿し穂にします。土に埋まる部分の下葉は取り除きます。

挿し穂の切り口を水に1時間ほど浸して吸水させ、湿らせたバーミキュライトや赤玉土などの挿し木用の土に挿し込みます。

挿し木後は、明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。3~4週間程度で根が出るので、発根したあと本葉が数枚出てきたら、鉢や庭などへ植え付けてください。

植え付け後は、徐々に日光に慣らしていきましょう。ローズマリーの挿し木は、真夏と真冬を除けばいつでも可能です。

ローズマリーの植え替え

ローズマリーは生育が旺盛なので、何年も同じ鉢で育てていると鉢の中にすぐ根が回り根詰まりを起こします。根詰まりは根腐れの原因となるため、1~2年に1度を目安に一回り大きな鉢へ植え替えます。

鉢底から根が出てきたり水の吸収が悪くなったりした時も、植え替えのタイミングです。

ローズマリーの植え替えの手順は以下の通りです。

  1. 1回り大きな鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷く
  2. 清潔な用土を鉢の1/3まで入れる
  3. 株を鉢から抜き出し、古い根土をほぐして落とす
  4. 株を鉢に入れ、まわりに土を加えて安定させる
  5. 水をたっぷり与えて明るい日陰で管理する

何年も同じ場所で育てた株は根の本数が少ないので、根にダメージを与えないよう慎重に作業してください。

ローズマリーの植え替えは生育期にあたる3~5月もしくは10~11月が適期です。

病気・害虫

ローズマリーにかかりやすい病気には「うどんこ病」が挙げられます。

うどんこ病は、葉に白い斑点のようなカビが発生する病気です。放っておくとカビが葉に広がって光合成の妨げとなり、葉が枯れてしまいます。

被害箇所はすぐに切除してください。酢や重曹水を吹きかけることで繁殖を予防できます。

ローズマリーにつきやすい害虫にはカイガラムシやアブラムシ、カミキリムシがいます。

カイガラムシやアブラムシは植物に棲みついて栄養分を吸い取り、株を弱らせる害虫です。見つけたらすぐに手や粘着テープで取り除きます。

殺虫剤の使用も効果的ですが、食用にする場合はなるべく使わずに済むよう、日頃から株をよく観察するのが大切です。

カミキリムシはローズマリーを食害に遭わせます。発見したら卵を産み付けられる前に捕殺しましょう。

ローズマリーの効能や使い方

ローズマリーには古くから集中力や記憶力を高める効果があるといわれ、強壮薬や刺激薬として利用されてきました。

また、細胞の老化をゆるやかにする抗酸化作用があり、「若返りのハーブ」と呼ばれることもあります。血行を促し、新陳代謝を促進する効果も期待できます。

西洋料理の香りづけとしてよく使われる以外にも、薬用や美容などに使用されます。オイルをトリートメントとして使うことで育毛効果が期待できるほか、精油によってアレルギー疾患を和らげる効果もあるとされています。

リースにしてクローゼットなどに飾るとおしゃれな防虫剤になります。

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